診療科挨拶

各領域で専門性の高い医療を提供できる診療科
働きやすさに重きを置いた医局運営で、楽しく仕事を

消化器内科【臨床教授・診療部長】渡邉 学

各分野のエキスパートが揃う価値ある環境

消化器内科は循環器内科と並ぶ内科の中心的な診療科であると自負しています。
中規模の病院でありながら大学病院としての機能を持つ大橋病院は、近隣の先生方から紹介される診断や治療の難しい患者さんなどに対して、高度な医療を提供する責務を担っています。

科内では消化管、胆膵、肝臓の3グループに分かれていますが、それぞれにエキスパートと呼べる医師を擁し、どの分野においても専門性の高い医療を行っているのが特徴です。

それは患者さんにとってだけでなく、これから消化器内科を学ぼうという若手医師にとっても価値のある環境だと考えています。

医学の進歩で増す魅力。今後の発展にも期待

私が消化器内科医となった約30年前と比べ、医学の進歩によって治療できる疾患が増えているなど、当科の魅力は増す一方です。分子標的薬や生物学的製剤などの薬剤の進歩や、ESDやマイクロ波を使った治療で早期がんなら内科で治せるようになってきているのはその一例です。

今後もそういった進歩はますます続くでしょう。

また、消化器疾患が高齢の患者さんに多いという事実があります。したがって、その存在意義は今後も発揮され、さまざまなチャンスが得られる診療科だと言えますので、興味を持って新しい技術にも取り組んでほしいと考えています。

各分野と並行して手技を訓練。学会発表にも取り組む

後期研修中の先生は科内3グループを順に周りながら、まずは内科専門医の取得を目指すことになります。それと並行して、消化器内科医のメインとも言うべき上部内視鏡と下部内視鏡の訓練も受けてもらいます。

医師の数自体はそれほど多くない医局ですので、若い先生は積極的に経験を積むことができ、効率的に手技のスキルを磨くことが可能な環境です。

また、学会発表や研究会発表も経験します。最終的に学位論文にまでならなくても、学会発表や臨床研究が実臨床に役立つことがありますから、ぜひ研究にも取り組んでもらいたいと考えています。

目指すのは働きやすい医局。面接で希望の汲み上げも

私が診療部長として目指すのは、とにかく働きやすい医局です。上級医にも気軽に声を掛けられ、なんでも話しやすい雰囲気づくりを行っていますから、若手からベテランまで近い関係にある楽しい医局になっているのではないかと思っています。

また、女性医師の産休・育休だけでなく、男性医師の育休や介護休暇も推進していますので、そういった面でも働きやすい環境です。

加えて、すべての若手医師と年に1、2回ほどマンツーマンでの面接も行っています。どういった方針で働いていきたいかなど希望をじっくりと聞き、安心して働ける医局づくりを心掛けています。