診療科挨拶

腎臓を中心に、幅広く全身を診る診療科
『考える医師』育成に、臨機応変に臨む

腎臓内科【教授】常喜 信彦

腎臓だけでなく『全身を診る』診療科

当科は循環器内科の一部門として生まれ、2008年に独立した診療科です。診療内容は多岐にわたり、腎臓移植以外の腎臓にまつわる診療はおおむねすべて手掛けている状況です。それに加えて、腎臓内科を受診する患者さんは合併症やコモンディジーズを抱える方が多いので、腎臓だけを診るのではなく『全身を診る』ということを大切に考えています。腎臓だけに目を向けていると結果的に患者さんを不幸にしてしまう可能性がありますから、総合診療内科的な側面も持ち合わせながら、幅広い疾患や病態に対してアンテナを立てて診療を行うのが私たちのスタイルです。

高いマインド保ち、世界的研究も

先述の通り、当科は循環器内科の一部でした。そういった背景もあり、心腎連関に関しては世界でもトップクラスの研究を進めていると自負しています。人数が少ないため研究は大変なこともありますが、常にマインドを高く持ち、大小に関わらず新しい発見ができるよう意識しています。若い先生には、まず当科にある700例ほどのデータベースを使って研究のノウハウを学んでもらい、その後で学会レベルの大きなデータベースでの研究に取り組んでもらう二段構えにしています。研究そのものが得意でなくても、論文にまとめたり、データベースを作成したりと、各人がやりやすい形で研究に携わってもらえればいいと思います。