診療方針

地域の医師、住民との関わり。若手の活躍の場も

当科で扱う最も多い病態は慢性腎臓病です。患者さんには高齢者も多く、いかに早期発見し予防的に治療をするかが重要です。そのために地域の開業医の先生とタッグを組んで、「一人の患者さんに2人の主治医」という体制を作ることをモットーに取り組んでいます。それに加え、住民の皆さんへの啓蒙も必要です。区の慢性腎臓病対策ネットワークの一員として区民公開講座を催すなどしており、そういった講座では若手の先生に話をしてもらう場面も多くあります。こういった活動を通じて、病院にいるだけでは学べない、触れられないことも吸収してもらえるのではないでしょうか。

クリニカルクエスチョンを持つ思慮深い医師に

私たちは、物事に対して常に考えを巡らせられる思慮深い医師を育成したいと考えています。ガイドラインや上級医の言うことであっても、クリニカルクエスチョンを持って「これでいいのか」と自問しながら成長してほしいのです。その疑問を自分の研究で解消できれば、それが最も成長できる方法でしょう。当医局は人数も少ないので、特別な育成プログラムはありません。その分臨機応変に、可能な限り本人の意思を尊重しながら若い先生に働いてもらうようにしています。これをしなさい、と押し付けるのではなく、臨機応変に対応できる教室ですので、ぜひ入局を検討してください。