研究

研究の概要

第四内科時代から伝統的に行っている重症筋無力症など神経筋疾患や、免疫介在性神経筋疾患の臨床研究を中心に、神経内科疾患の数々の分野で臨床研究と基礎研究を行っております。

<骨格筋疾患>

進行性筋ジストロフィーの動物モデルであるmdxマウスの骨格筋内横管系の形態異常に注目して特殊染色を行って超微形態的に検討しています。また筋障害時に生成する活性酸素を抑制する方法について、各種薬剤を使用して動物実験を行っています。また、mdxマウスとは別の筋ジストロフィーモデルマウスにおいて、サイトカインの抑制が果たす役割について検討しました。

<重症筋無力症>

伝統のある教室ならではである多数の患者様のデータに基づいた臨床研究を行っています。また長期間の治療の間に問題となる骨粗鬆症の実態を明らかにするために当講座だけでなく国内の多くの施設と共同研究を行っています。

<免疫介在性末梢神経炎>

ヒトの後天性脱髄性神経炎の中で最も多く発生するGuillain-Barré症候群について基礎的研究や臨床研究を行っています。基礎的研究では、ラットを免疫してモデル動物を作成して、経時的に末梢神経内の炎症物質(サイトカイン、ケモカインやフリーラジカル)の発現を解析しています。また、これらの物質を阻害したり、調整することで神経炎のモデル治療が可能か、可能であれば、その時の分子生物学的なメカニズムの解析を行っています。またGuillain-Barré症候群の患者髄液中の炎症物質の測定や、予後に関する国際共同研究に参画しています。

<Parkinson病>

Parkinson病の治療戦略は年々、整備されていますが長期の薬物治療中に多くの合併症が生じて患者の予後を不良にします。合併症を少なくする対策について、漢方薬をはじめとする薬剤の効果について、多くの臨床研究を行っています。

<脳血管障害>

二次予防の時に問題となる高脂血症と、血小板マーカーや内皮細胞マーカーの血流内での動態とスタチン系薬物による治療によって生じる変動について臨床研究を行いました。

<嚥下障害・神経疾患患者の栄養管理>

神経疾患患者に多く見られる嚥下障害に対する管理には胃瘻造設がありますが、増設後の縫合不全などのトラブルも多く発生します。胃瘻造設後の予後規定因子について多変量解析を行い、入院時の貧血と血清アルブミン値がもっとも大きな要因であることを明らかにしました。

東邦大学 教育・研究業績データベース【神経内科学】