診療方針

機能再建を目指す「機能的泌尿器科」に注力

われわれが力を入れたいと考えている分野の一つに、機能的泌尿器科があります。排尿を扱う分野をそう呼び、外国でもfunctional urologyとされています。がんのような病気は患部を切除することに重きが置かれますが、尿が漏れてしまう人は漏れなくする、尿が出にくい人は出やすくするといった風に、機能の再建に主眼が置かれます。
海外では一つの位置づけとして非常に重要視されていますが、日本では泌尿器科医の数が少なく、人材が足りていないのが現状です。そういった状況を改善すべく、当科でも人材育成に注力したいと考えています。

さまざまな症例に触れる機会

当診療科は特定の疾患に特化していないことから、さまざまな症状を抱えた患者さんが訪れます。そのため、コモンな症例も数多く診療する機会があります。それと同時に、大学病院でもありますから、他科の先生と協力して治療に当たらないといけないような重症患者を治療することもあります。
これは、大学病院でありながら、大規模病院ではないという大橋病院の特徴を反映した特色で、さまざまな症例に触れられることは、若い研修医にとっては大きなプラスになると考えています。