乳がんセンター

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乳がんセンター 診療内容

乳がんは日本の女性で発症数が最も多いがんです。しかもその数は年々増加し、2018年のがん罹患数予測では86,500人/年、死亡予測 14,800人/年と予測されています。罹患率のピークは、40歳台後半~50歳台および60歳台後半で、11人にひとりの女性に発症するといわれています。一方、乳がんの臨床は非常な勢いで進歩しており、治療ばかりでなく、乳がん検診の領域においても、高い専門性が要求される時代になってきています。

乳がん検診には、触診だけでなくマンモグラフィといわれるレントゲン検査が有用ですが、若い方のように乳腺のボリュームが多い患者さんは、マンモグラフィだけでは判定が困難なことが多く、乳腺超音波検査の併用が望ましいと考えられます。また、最近の研究では、断層マンモグラフィである3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)の有用性も報告されております。通常、これらの検査で、何らかの病変が発見された場合には、その部位に針を刺して細胞(穿刺吸引細胞診)や組織(針生検)を採取する検査により、より正確な診断を行います。

現在、当院乳腺外来では、初診の患者さんに関しては、他の通院患者様との併診で実施されております。そのため、仮に当日に乳腺超音波検査が実施できたとしても、結果説明までの待ち時間が長時間となり、患者さん・医療者のストレスになっておりました。さらに、細胞診や針生検に関しては、日を改め、予定を組んだうえで行わなければなりませんでした。

このような状況を少しでも改善するために、当院では、2008年7月より「乳がんセンター」を開設しております。当センターでは、受診されたすべての患者様に対して、触診および3Dマンモグラフィ撮影後、即座に読影資格を有した医師がマンモグラフィ読影を行い、引き続きセンター内で乳腺超音波検査を行います(豊胸術後やペースメーカーを装着されている患者さんはマンモグラフィ検査が実施できないこともありますので事前にご相談願います)。さらに必要に応じて、超音波ガイドによる穿刺吸引細胞診や針生検を受診当日に実施することによって、検査実施までの患者様の待ち時間を極力少なくするように努めております。結果は、乳腺専門医・認定医が受診当日にご説明致します(ただし、細胞診・針生検などの検査結果は、後日、乳腺外来での説明となります)。超音波検査は、超音波室への移動もなく当センター内で実施でき、マンモグラフィ検査以外は1ヶ所で実施できます。新病院への移転に伴って、3Dマンモグラフィ機器・超音波ガイド下吸引組織生検装置・ステレオガイド下吸引組織生検装置も導入しました。

当センターにおける診療は、全予約制で、初診患者様のみを対象としております。また、自費による乳腺ドック(触診+3Dマンモグラフィ+乳腺超音波検査+自己検診指導=20,000円+消費税:2019/7/1より)も行っております。ただし、その結果で、何らかの治療や短期間の経過観察が必要となった場合には保険診療の扱い(医療保険の自己負担分のみ)となり、以後は従来の乳腺外来で引き続き診療致します。

完全予約制のため、受診できない際には早めのご連絡をお願いいたします。また、予約時間より受診が大幅に遅くなった場合には、当日受診できない可能性もあります。

当センターが、今まで以上に地域の乳がん診療の発展に貢献できれば幸いと考えております。受診をご希望の方は、まず下記へお電話下さい。

電話:病診連携センター

外来担当医
火曜日(午前のみ):岡本 康、水曜日(午前のみ):長田拓哉

診療の手順

診療の手順
自宅でダウンロード後記入して持参していただいてもかまいません。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 外科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)