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腎がん

近年、人間ドックなどで早期の段階で発見される腎がんが増えており、腎がんそのものによる症状 (血尿や側腹部痛など)で受診される患者さんの割合は少なくなっています。

診断について

腎がんの診断はCTあるいはMRIといった画像検査で行います。腎がんに対して生検を行う事は一般的ではありません。

治療について

転移が認められない腎がんは手術による摘出が第一選択となります。がんの大きさによって、下記のように手術方法は異なります。
  • 4cm以下の腎がん:開腹腎部分切除術が施行される機会が増えています。腎臓の後ろ側にある4cm以下かつ癌の大部分が腎臓から突出している腎がんに関しては、患者さんの身体にとって負担が少ない腹腔鏡下腎部分切除術をおすすめしています。
  • 7cm以下の腎がん:腹腔鏡下根治的腎摘除術を行います。従来の開腹手術に比べて負担の少ない手術です。
  • 大きい腎がん、あるいは摘出可能なリンパ節転移や下大静脈内に腫瘍栓を有する腎がん:開腹根治的腎摘除術を行い、可能な限り肉眼的ながんの完全切除を目指します。
摘出不可能な腎がんあるいは転移病巣を有する腎がんに対しては、分子標的治療という新しいお薬を用いた治療を主体とし、必要であれば放射線治療や手術を組み合わせた集学的治療を行います。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 泌尿器科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)