前立腺がん
診断について
近年、PSA(前立腺特異抗原)検診によって早期に発見される前立腺癌が増加しています。PSAの数値が4を越えている場合、超音波検査やMRIなどで前立腺生検の必要性を判断します。前立腺生検は泌尿器科で最も多い検査のひとつです。当院では一泊入院で施行しています。
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治療について
治療方針は国際的なリスク分類などに従い決定します。
- 早期前立腺がん:前立腺全摘術あるいは放射線治療などを行います。
- 進行前立腺がん:ホルモン療法が中心となります。ホルモン療法としては、皮下注射と内服薬の併用による最大アンドロゲン遮断療法を第一選択としております。また、ホルモン療法の効果が不十分となった場合には、ステロイド薬と抗がん剤のドセタキセルあるいはカバジタキセルとを併用した治療を行っています。
手術支援ロボット【ダヴィンチ】について
この度、関戸医師 (教授) と竹内医師 (講師) が、手術支援ロボット【ダヴィンチ】の操作資格を取得しました。これを受けて、早期前立腺癌の患者様に対し、手術の安全性向上と低侵襲を実現し得るダヴィンチを用いた治療を、東邦大学医療センター大森病院と連携して開始します。

ダヴィンチを用いた手術とは?その利点
最新鋭の手術支援ロボットであり、泌尿器科領域では早期前立腺癌と早期腎癌の手術において保険診療が可能となっています。早期前立腺癌の患者様へのメリットとして①術中出血量が少なく、②より小さい傷で入院期間を短く、③術後失禁の回復やもしくは性機能の温存・回復において良好な結果が報告されています。

診療科の取り組み
東邦大学大森病院(大田区大森)へ関戸・竹内医師が出向して、大森病院泌尿器科の先生方と緊密な連携の下に手術を実施し、退院後の経過観察は当院で行います。ダヴィンチによる手術を希望される患者様は外来担当医へ遠慮なくお申し付けください。