検査内容
採血検査
- 静脈から採血し、血液の異常について精査します。採血量は、疑う病態や疾患によって異なります。また尿検査が必要な場合もあります。
- 初診時に絶食の状態で来院する必要はありません。脱水状態や熱中症にならないように、適切に水分を補給して受診してください。
骨髄検査(骨髄穿刺吸引検査・骨髄生検検査)
- 血液の製造工場である骨髄の状態や、骨髄中の腫瘍細胞や線維化の有無について調べます。検査は10~15分で終了しますが、その後30分程度安静にして頂きます。
- ベッド上うつ伏せになり、皮膚を消毒後、皮膚と骨膜に局所麻酔をします。後腸骨稜を骨髄専用の針で穿刺し、陰圧をかけながら注射器で骨髄液を吸引します(骨髄穿刺吸引)。その後、生検針で1㎝程度の骨髄組織を採取します(骨髄生検)。生検針を抜去後、穿刺部を消毒します。穿刺部を圧迫し止血を確認後、安静にして頂き再出血がないことを確認したら検査終了です。出血傾向がある場合は、安静解除まで30分以上の時間を要することがあります。
*『血液をサラサラにする』といわれる抗血小板薬や抗凝固薬の服用状況について、骨髄検査前に確認します。
リンパ節生検(病理組織検査、表面マーカー検査、染色体・遺伝子検査)
- 悪性リンパ腫が疑われる場合は、リンパ節を摘出し病理組織検査を行います。さらに細胞表面マーカーや腫瘍細胞の染色体・遺伝子検査などを行い、診断を確定します。
- リンパ節が腫れない悪性リンパ腫もあり、その場合は、腫瘍が疑われる部位を生検します。生検する部位によって、手術を施行する診療科が異なります。
- 悪性リンパ腫は、WHO分類で約100種類に分類され、さらに数年ごとにその分類や病名が改訂されます。そのため、診断には血液腫瘍を専門とした病理医による検索が必要です。当院では院内の病理部だけでなく、2023年よりREADシステムと呼ばれる院外の血液病理専門医による診断システムを導入しました。血液病理専門医と患者さんの臨床情報を共有することで、より確実に診断し、その結果に基づいた最適な治療を選択するよう努めています。
*他院で組織を摘出し病理組織検査を行った場合は、当院で再生検を行う場合があります。
画像検査(CT検査、FDG-PET/CT検査)
- 悪性リンパ腫では、治療前に全身への広がりをFDG-PET/CTで評価し、病期を決定します。
また治療後の効果判定や再発時にも、FDG-PET/CTを撮影します。 - 血液疾患では、脾臓が腫れたり(脾腫)、肝臓が腫れることがあります。
- 免疫力が低下することが多い血液疾患では、肺炎などの感染症精査のためにCTを撮影することがあります。
その他の検査
- 頭部・腹部・腰椎MRI検査、上部・下部内視鏡検査、頸部・腹部・心臓エコー検査、尿素呼気試験(ヘリコバクター・ピロリ菌の検索)など