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Vo1 最近のトピックス1

リードのない人工ペースメーカー

高齢化に伴い、徐脈性不整脈の罹患率も増え、ペースメーカー植え込み術は年々増加しております。

19世紀中盤にペースメーカーが開発・発売されて以降、ジェネレーター本体のサイズの縮小化や(それに伴い腹部から前胸部への植え込み部位の移行を可能としました)、様々な機能が付随されるなど、日進月歩の進化を遂げてきました。

しかし、「リード+ジェネレーター本体」というその形態が大きく変えることはなく、『皮膚切開を伴う皮下へのデバイス植え込みおよび血管内から心臓にリードを留置する侵襲的手技』ということに関しては発売以降変わることはありませんでした。

こうした従来の形態とは大きく異なるリードとジェネレーター本体が一体化されたリードレスペースメーカーが2017年9月に上市されました。必要な機能を維持した上で、サイズは大幅に縮小されております。植え込み手技は、従来のものと全く異なり大腿静脈から専用カテーテルを用いることで、右室内への留置を行います。ペースメーカー本体先端から出ている4枚のフック状のタインにより右室内に固定されます。

手術時間も従来の植え込み術は1.5~2時間を要していたのに対して45分程度に短縮され、入院日数も9日から、その半分の日程で退院できるようになりました。

当院でも他施設に先駆けていち早く導入し、高齢者などリードレスペースメーカーが適する症例に対してすでに5例の植え込みを行っております。徐脈性不整脈のタイプによってはリードレスペースメーカーが適切ではない症例もいらっしゃいますので、適応を協議した上で今後も適切な症例に役立てていきたいと思っております。徐脈性不整脈にお困りの患者様がおりましたら、一度当院循環器内科までご相談いただければと思います。


文責:循環器内科 医局長