当科で行っている前向き臨床研究
倫理委員会で承認された前向き臨床研究については、患者様に文章および口頭でご説明し、同意(インフォームド・コンセント)を頂いた上で臨床研究を行っております。現在行われている前向き臨床研究について、下記に記載いたします。
- DYNAMIC-FFRCT study- FFRCT導入後の日本での診療実態についての研究(多施設研究)
倫理委員会番号:M19109
内容:保険適応導入後、本邦でFFRCT施行患者がその後どのような検査治療や経過をたどるか現状を調査し、すでに欧米で報告されているFFRCTの診断能、経済コスト、予後などと同等以上であるかどうかを検討する。 - 胸部単純CT検査における心疾患リスク評価の有効性について
倫理委員会番号:M17261、M20077
内容:心不全で入院した患者に施行した胸部単純CT検査から得られる冠動脈石灰化スコアが、予後評価に有用であるか検討する。 - 18FDG-PET炎症イメージングによる下肢動脈閉塞性硬化症重症度評価
倫理委員会番号:M17256、科学研究費助成研究(基盤C)
内容:18F-FDG PETによる炎症イメージングが動脈硬化症の重症度評価として有効であるかを検討する。 - 急性心不全における血液・生理学的検査結果と予後の検討
倫理委員会番号:M19003、科学研究費助成研究(基盤C)
内容:当院に急性心不全で入院された患者様の退院前に検査を行い、その検査結果と予後との関連性を評価する。 - 部分的なプラークの不安定性ではなく、OCTで測定した石灰化のサイズが非造影冠動脈CTで測定した石灰化の濃度と有意に関連する
倫理委員会番号:M19120
内容:心臓CTを用いて測定した冠動脈石灰化のdensityと光干渉断層法(OCT)で測定した冠動脈プラークとの関連性について検討する。 - 急性心不全患者における利尿薬反応性尿中ナトリウム排泄定量による利尿薬抵抗性の検討(多施設研究)
倫理委員会番号:M19120
内容:急性心不全で入院された患者様における、静注フロセミドの反応性について検討する。 - 担癌患者における深部製脈血栓症に対する抗凝固薬の急性期血栓退縮効果の検討
倫理委員会番号:M19004
内容:悪性腫瘍に併存した深部静脈血栓症に対する抗凝固薬の有用性と安全性を評価する。 - 左心耳閉鎖術による心房細動患者の脳梗塞予防
倫理委員会番号:M19207
内容:転倒リスクの高い、もしくはHAS-BLEDスコア:3点以上の出血リスクの高い心房細動患者を対象とし、全身麻酔で経食道エコー下に心房中隔穿刺を行い、専用デバイスであるWATCHMANをそれ専用シースから左心耳に永久的に留置する。 - カテーテルアブレーション全例登録プロジェクト(J-ABレジストリ)(多施設研究)
倫理委員会番号:M18170
内容:頻脈性不整脈疾患問わず、当院で施行したカテーテルアブレーション全症例を日本不整脈学会に治療から1か月以内に登録する。日本不整脈学会が情報を管理する。 - 慢性心不全に対するイバブラジンの有効性の検討
倫理委員会番号:M19224
内容:心不全に対する新規治療薬であるイバブラジンの効果を、投与が必要であった患者様を前向きに登録して検討を行う。 - 慢性肺血栓塞栓症患者における低侵襲性画像評価による治療評価による治療評価判定法の可能性
倫理委員会番号:M17187、科学研究費助成研究(若手)
内容:慢性肺血栓塞栓症患者に対して、胸部CT検査、核医学検査などデータから新しい画像解析技術を用いて治療効果判定や効果的治療部位予測能の有無を検討する。 - 3D OCTシステムを用いた冠動脈分岐部病変に対するPCIの前向き観察研究
倫理審査番号:M20049
内容:冠動脈分岐部病変に対するステント留置の最適な治療法の確立として3D-OCTを用いて評価する多施設共同研究です。 - CONFIRM2 (COroNary CT Angiography Evaluation For Evaluation of Clinical Outcomes: An InteRnational,Multicenter 2 Study):国際多施設共同研究:心臓CTを用いた臨床予後評価研究
倫理委員会番号:M19219
内容:本研究の目的は、臨床データおよび心臓CTにより得られた多岐にわたるデータから、臨床的に心臓CTを受けた患者の将来のアウトカムとの関連性について検討することを目的とした国際多施設共同試験である。