口腔疾患の専門的治療
東邦大学医療センター大森病院 口腔外科 関連リンク
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【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 口腔外科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

対象疾患

東邦大学医療センター大森病院 口腔外科では、主に下記のような口腔を中心とする病気を対象に、各診療科や地域の病院と連携しながら適切な治療を行っています。

口腔がん

口腔がん(悪性腫瘍)に対して、院内の各診療科と連携してさまざまな治療を組み合わせた「集学的治療」を行っています。代表的な治療として下記の3つがあげられます。
  • 形成外科との連携による、手術後の機能回復を考慮した再建手術
  • 血液腫瘍科および放射線科との連携による、化学放射線治療(外照射)
  • 中央放射線部、脳神経外科との連携による、「切らない」治療

また、口腔とごく近い距離でつながる鼻や耳、脳、胸部などに発生したがんについては、耳鼻咽喉科や脳神経外科、乳腺・内分泌外科への支援を行っています。

さらに、口腔から他の臓器に転移したがんについては、関連する診療科と連携し、適切な治療を行っています。
術後は口腔機能を向上させるためのリハビリテーションも重要です。リハビリテーション科言語聴覚士との連携とともに、舌接触補助床・顎義歯を用いた口腔機能リハビリテーションにも力を入れています。

顎変形症

あごの骨の形や大きさの異常や位置のずれなどによって生じる病気で、かみ合わせの悪さや発音のしにくさなど症状を引き起こします。治療は、術前にまず歯の矯正治療を行い、それから顎を矯正する外科手術を行います。

当院の患者さんにはまず、当科と連携している地域の育成・更正医療指定医療機関(※)で術前歯列矯正を受けていただきます。その後、顎矯正手術を当科が行います。このように2つの施設に分かれて治療を行いますが、術前の矯正から手術まですべて保険が適用されます(ただし舌側矯正など他人から装置が見えないように行う矯正の場合は保険適用外となります)。
(※)育成・更正医療指定医療機関とは
厚生労働省が定める疾患に起因した咬合異常の矯正歯科治療と、顎変形症の術前・術後の矯正歯科治療を行うことが認められている医療機関。日本矯正歯科学会や日本口蓋裂学会に加入していること、育成・更正医療を行うための設備・体制が整っていることなどの条件を満たしている施設に限られます。

顎関節症

「あごが痛む」「口を大きく開けることができない」などの症状に悩まされている患者さんのために、痛みの緩和と開口制限の軽減を目的とした顎関節(鏡視下)洗浄療法を行っています。さらに患者さんのご要望に応じてマウスピースによる咬合治療や、筋緊張性頭痛への対応なども行います。

摂食・嚥下障害

食べ物を口から胃や腸などの消化管へとスムーズに送り込むことができなくなる障害で、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害による麻痺、神経・筋疾患、がんによる痛み、心理的な問題などその要因は多岐にわたります。重症の場合にはうまく発声ができなくなる「構音障害」を伴うこともあります。

当科の診療部長である関谷秀樹准教授は、このような構音障害のリハビリテーションに20年以上にわたり取り組んでいます。とくに、舌の動きが悪くなっている患者さんの上顎に装置を着けることで舌を口蓋につきやすくし、舌の機能を改善する「舌接触補助床」で多くの実績を上げています。

さらに当院の嚥下障害対策チームの一員として摂食・嚥下障害の患者さんの総合的なサポートに携わっているほか、地域施設・訪問(歯科)医との連携による嚥下機能評価支援なども行っています。

嚥下障害対策チーム

顎骨欠損

骨量が少ない植立困難症例などに対し、骨移植およびソケットリフト、サイナスリフトによる植立を実施しています。ヘリカルCTで骨の厚みを正確に測定してから治療を行うため、インプラントが神経に触れたり、上あごを突き抜けるなどのトラブルはまずありません。植立成功率が高いのが特長です。
なお、当科が行うのは植立のみで、インプラントの上部構造(補綴)については当科が連携している地域の歯科医院などが担当しています。
また、がんや顎骨骨髄炎、外傷などによる広範囲な顎骨欠損に対しては、「顎骨支持型装置」の埋入手術を行っています。
当科の人工歯根(インプラント)治療は原則として院内の他診療科や、地域の医療機関などから紹介された患者さんを対象としています。歯周病や加齢による顎骨欠損や審美的な目的でのインプラントには対応しておりません。
ただし、他の病院などでインプラント治療を受けてトラブルが起きた場合などについては随時ご相談に応じています。

顎顔面欠損

インプラントや顎義歯を利用して回復します。

睡眠時無呼吸症候群

当院呼吸器内科との連携により、軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群と診断された患者さんを中心に、口腔内装置(マウスピース)による治療を行っています。
睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられている口腔内装置は固定式のものが一般的ですが、当科では患者さんご自身がその日の体調などに合わせて自分で移動量を調整できるよう、オリジナルの口腔内装置(東邦式OA)を開発し、すでに200症例以上(2015年3月現在)に実施しています。
睡眠時無呼吸症候群は長期にわたって治療が必要な病気ですが、加齢や体型の変化などにも対応できるよう、定期的な患者さんのフォローアップにも努めています。

顎提形成や口腔前庭拡張

補綴前外科、仮骨延長法による顎骨再生療法などを行っています。

その他

  • 骨粗鬆症や進行がんの治療薬であるビスフォスフォネート製剤の重篤な副作用による顎骨壊死の治療や、投薬や手術による口腔内感染予防のための予防的抜歯手術
  • 脳梗塞などの脳血管障害や循環器疾患による抗凝固療法中の患者さんに対する口腔外科処置
  • 腎移植や関節置換手術予定の患者さんに対する口腔衛生管理
以上の治療も関連する診療科と連携して行っています。

がんセンター がん口腔機能管理部門

周術期センター 口腔ケア