病院の食事

病院の食事

病院での食事は医療の一環です。患者さんの病態に合わせた適切な食事の提供により、病態の早期回復、治癒に協力いたします。

特別治療食への取り組み

当院では、消化器の手術後や抗癌剤治療により食欲不振に至ってしまった場合でも、少しでも無理なく美味しく栄養補給を行っていただけるように、消化管術後食や化学療法食に力をいれております。

また、口腔内の治療が必要な疾患や咀嚼、嚥下障害の方々が、食べる楽しみを損なわないように、ミキサー形態の食事を毎食一つ一つ調理スタッフが絵つけを行い提供しています。

化学療法食(梅ちゃん食)

抗癌剤治療(化学療法)の副作用による嘔気・食欲不振・味覚障害・嗅覚障害などの時にも、食べやすいサイズで喉越し良く、味や匂いも気になりにくい調理方法で作成した食事です。
少量しかたべられなかった場合でも栄養補給にも繋がるように、調理の工夫を行っています。

嚥下訓練食(ミキサー)

ミキサー食は、何を食べているのか分からないことが食意欲を低下させてしまうことが課題となります。当院のミキサー食は、見た目にも重視し、何を食べているのか、使用した食材がイメージできるように、一皿一皿を丁寧に絵付けしています。料理は見た目も重要です。食事療養の効果は重要ですが、食の楽しみについても追求していきます。
嚥下訓練食のための食事は、形態別に7段階あります。

出産お祝い膳

出産された方へのお祝いの気持ちを込めて、出産お祝い膳を提供させていただいております。
嗜好調査を継続的に行いながら、少しでも患者さんに満足していただけるよう努力しております。
出産お祝い膳

消化管術後食(分割食)

消化管術後の腹満感やもたれ感などの術後障害を予防するために、1食当たりの分量を少量に減らし、分割食とすることで、消化管にかかる負担を軽減します。

また、術後の創傷治癒を促進し、体重減少を軽減するために必要な栄養成分を強化した食事内容で提供しています。従来の味気の少なかった流動食ではなく、栄養価が高く、美味しいスープなどを取り入れた、ハイブリッドな術後食を提供していきます。

行事食への取り組み

当院の食事における特徴は、必要に応じた個人対応食や暦の上での季節感を味わえるように、年間を通じて、行事食というイベント食を作成し、年間30回程度を実施しています。
行事食【年間30回】

行事食【年間30回】

行事食

行事食カード作成

行事食カード作成
イラストや彩り、折り紙を型取り、華やかな雰囲気を感じてもらい、入院中のストレスや不安を和らげていただけるよう作成しています。

選択食の提供

入院中の食事において、患者さん自身の嗜好を踏まえて、主菜メニューを選択できるように、特別献立を提供しています。少しでも楽しみながら食事療法を進められるように支援していきます。
選択食の提供

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 栄養部

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)