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救命救急センター長からのあいさつ

本多 満 救命救急センター長 本多 満
救命救急センター長
東邦大学医療センター大森病院救命救急センターは、日本で最初に厚生労働省(当時の厚生省)により1976年に「脳・心臓・肺に重篤な障害のある三次救急患者」受け入れ施設として日本医科大学が認可を受けた翌年の1977年に認可を受けた全国でも老舗の救命センターです。現在も大田区、品川区を中心に一年間に1100から1200症例を受け入れている東京都でも有数の受け入れ率を誇る三次救急医療機関として診療を行っております。救命救急センターは「救急医療の最後の砦」として、三次救急医療を行うとともに、この地域の救急救命士などの病院前診療を行う救急医療のコメディカル研修を含め、看護師・医師の研修をも行う責務を果たしております。

診療に関しては、一番多くの症例数を占める院外心肺停止症例が300から400例を数え、適応症例には補助循環を使用して心臓カテーテル治療(PCI)と体温管理療法(低体温療法)を施行して多くの症例が社会復帰を果たされています。それ以外の症例である急性中毒、重症多発外傷、重症心疾患、重症脳卒中、重症感染症(重症敗血症)などを他の診療科と連携をとって高度な医学知識・技術を駆使して診療を行っています。当施設の特徴としては、設立当初より併設型救命救急センターとして運営しております。三次救急症例は上記のごとく多岐にわたる疾患、外傷であり、これを常にカバーするためには全身管理を行うわれわれ救急専門医、集中治療専門医のみでなく呼吸・循環・消化器・神経系の専門医と連携をして治療を行うことが必要であり、その連携により重症症例でも救命かつ社会復帰を可能とさせます。また、常に連携をしているので各科の医師と救急科の医師の相互研修も容易に行える利点もあり、診療のみならず臨床研究も共同研究として行い、さらには教育機関である長所を生かした基礎医学との共同研究も行っております。

上述したように、当施設は地域の「救急医療の最後の砦」であり、その責務を果たすべく診療のみならず、この地域の病院前診療にかかわる救急救命士、消防職員、近隣の看護師・医師に対して、救急医学会認定の心肺蘇生教育であるICLS、病院前の外傷初期診療教育コースであるJPTECなどの受講に対して門戸を開放しております。さらに、この地域の救急診療だけでなく近い将来に起こると思われる地震などの災害時において災害拠点病院としての役割を果たすべく、院内での訓練および近隣医師会との勉強会・災害訓練により災害発生に対する準備をしております。

救命救急センター長 本多 満 

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 救命救急センター

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)