#9 学会とは

学会の位置づけってなんだろうかと、コロナ禍でリモートばかりだった2年間で考えさせられました。
話はかわりますが、#9の投稿に際して、#8が消えてしまいました(T_T)
まだまだ、IT技術に慣れない気がします、、、、。

第74回日本産科婦人科学会学術講演会

本日、8月5日から3日間、福岡市において第74回日本産科婦人科学会学術講演会が開催されます。
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、2020年以降の多くの学会がWeb配信となりました。
多忙の中、学会出席のための日程が確保できない方にとってWeb配信はとても便利な手段ですが、やはり現地参加にしか得られない大切なものがあるように思います。

学会とは

学会というものに参加しはじめて30年以上が経過します。
現在では、専門医制度が確立し、一定の参加履歴、受講単位数がなければ専門医を得ることもできませんし、専門医取得後の維持のためにも参加を継続することが必要です。
しかし、元々学会とは、専門家同士が、いろんな課題を持ち寄って議論をする、という自発的な知識的欲求を満たす場としての位置づけだったような気がします。
学会に参加しなくても医師免許は剥奪されません。
自ら学習する意欲と意志の強い人であれば、学術雑誌などを通読することで常に新しい知識を吸収することが可能でしょう。
ただ、多くの方はそうではないと思うのですが(違ってたらごめんなさい)。
勿論、わたしも後者です。
学会は、新たな知識を吸収する場としてとても貴重な場であると思います。

対面での学会討論の意義

学会には二つの側面があると思います。
一つが、教育講演や特別講演などを拝聴することで、専門家の講義を受けることで学修することです。
もう一つが、自分がデータをまとめて発表することで、アピールすると共に、その意義や問題点について他の参加者と議論することです。
私個人は議論が大好きなので、学会場では「あえて疑問をぶるける」という姿勢で過ごしてきました。
ただそのためには、かなり真剣に他の発表者のプレゼンテーションを聴くことが必要で、いつも学会が終わると頭が飽和してしまします。
長年、学会で議論を繰り広げてきた方々とは、その後、色んな課題で一緒に仕事することがあり、対面での討論の大切さを実感しています。

セミナー温泉にならないように

セミナー温泉って言葉をご存じでしょうか。
温泉旅館で行うセミナーではありませんよ。
学会にしろセミナーにしろ、会場で色んな話を聴いていると、「よしやるぞ」「私も試してみよう」「僕は明日からこういうことを頑張ろう」などと意気揚々となりますよね。
ただ、そういう気分も数日もしたら覚めてしまうことがあるのではないでしょうか。
このことをセミナー温泉と呼ぶようです。
そしてまた季節が巡り、同じようにセミナーや学会に参加し、頭が温まり、同じように意欲がわき、そして、冷める、、、、。
私自身、今回の3日間はとても楽しみにしています。
ただ、学会が終わって、湯冷めしてしまわないようにしないとと自重しているところです。

投稿者:教授

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