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無痛分娩

無痛分娩について

当院での無痛分娩対応

東邦大学医療センター大森病院では産婦人科と麻酔科が協力し、2022年よりご希望および医学的適応のある初産婦および経産婦の方に対応しています。
原則として計画分娩のみの対応としており、無痛分娩受け入れ数に制限があります。
ご希望の方は、早めに産科医・助産師に無痛分娩の意思をお伝えください。まずは産科医から無痛分娩の説明をいたします。妊娠36週頃までに麻酔科に紹介受診し、無痛分娩を受けられる状態か判断いたします。
計画日より前に破水や陣痛が来た場合や急な母児の状況変化、夜間・休日、もしくは他の患者対応のため安全に実施できない状況と判断した場合は、無痛分娩を行えないことがあります。計画分娩では入院後に有効な分娩に至らずいったん退院となることもあります。
無痛分娩は麻酔科と産婦人科の連携により行われ、麻酔科および産婦人科部門の管理責任者がそれぞれ無痛分娩の実施を監督しています。
急変時には、産婦人科医、麻酔科医、助産師が連携し、新生児科、救命センターとも協働して自施設で対応いたします。

無痛分娩の説明文書および同意書

無痛分娩は主に硬膜外麻酔で行います。脊髄くも膜下麻酔や笑気を併用することがあります。
硬膜外麻酔は「硬膜外腔」にカテーテルを留置し、薬液を注入する方法で、脊髄くも膜下麻酔は「くも膜下腔」に針を刺し、薬液を注入します。

無痛分娩の費用

  • 15万円
通常の分娩費用に加えて一律15万円です。
硬膜外カテーテルを挿入、あるいは脊髄くも膜下麻酔などの麻酔処置を行った時点から費用が発生いたします。
令和7(2025)年10月1日以降の分娩より、東京都民の方は無痛分娩の助成対象(最大10万円)となります。

無痛分娩実施体制

当院は無痛分娩取扱施設のための、「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」に基づく自主点検表の項目を全て満たしています。
当院は無痛分娩関連学会団体協議連絡会(通称: JALA(https://www.jalasite.org/doc/)) に施設登録しています。

産科医・麻酔科医・助産師が協働して安全かつ質の高い無痛分娩を行える体制を整えています。
また、安全な無痛分娩が行えるよう、院内無痛分娩ワーキンググループとして産婦人科、麻酔科、助産師、事務などが参加して合議して行っています。

無痛分娩の診療実績(2024年1月1日~12月31日の1年間)

  • 全分娩取扱数: 598件
  • 非無痛経腟分娩件数:  288件
  • 無痛経腟分娩件数:  60件
  • 帝王切開分娩件数:  250件 

無痛分娩実施体制情報

産婦人科部門管理責任者
産婦人科教授 中田 雅彦(日本産科婦人科学会専門医・指導医)

無痛分娩麻酔管理責任者
麻酔科臨床教授 石川 慎一(日本麻酔科学会専門医・指導医)
講習会受講歴:JALAカテゴリーA講習 受講年月日 :2023-11-29

麻酔担当医(日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 / 麻酔科標榜医)
武田吉正、里元麻衣子、川瀬宏和、岩本津和、飯島香子、前村由美

無痛分娩マニュアルおよび無痛分娩看護マニュアル

無痛分娩に関する設備及び医療機器の配備状況

麻酔器・除細動器・母体用生体モニター・蘇生用設備・機器 すべてあり
緊急対応用薬剤 あり
アドレナリン・硫酸アトロピン・エフェドリン・静注用キシロカイン・ジアゼパム・プロポフォール・ロクロニウム・スガマデックス・硫酸マグネシウム・静注用脂肪乳剤(精製大豆油)・乳酸加(酢酸加、重炭酸加)リンゲル液・生理食塩水 など

勤務医師数

2025年3月時点 常勤医師数 非常勤医師数
産婦人科医師 25 3
麻酔科医師 6 18
合計 31 21

無痛分娩に関わる助産師・看護師

無痛分娩研修修了助産師数 7
NCPR資格保有者数 49
救急蘇生コース
JMELS 3
ICLS 1

危機対応シミュレーションの実施とその内容

J-MELSベーシックコースを開催 最終実施日2024-12-08

日本産婦人科医会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業への参画状況

  • 日本産婦人科医会偶発事例報告への参画の有無: あり
  • 妊産婦死亡報告事業への参画の有無: あり

母体救急蘇生対応方法

新生児救急蘇生対応法

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 産婦人科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

【休診日】
第3土曜日、日曜日、祝日
年末年始(12月29日から1月3日)
創立記念日(6月10日)