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臨床研究のお知らせ「低体表面積の間質性肺炎症例に対するニンテダニブの 低用量からの導入方法に関する安全性の検討」

この研究の目的及び意義

間質性肺炎は肺の間質に線維化(かたくなること)をきたす肺の疾患であり進行するにつれ肺活量が低下し、息切れなどの自覚症状がみられるようになります。ニンテダニブ(商品名;オフェブ)はこの線維化を抑える抗線維化薬として2015年より日本において使用可能となりました。しかし、実臨床でこの薬剤が使用されるにつれ、日本人において有害事象が多くその危険因子として体格(体表面積)の小ささが指摘されております。そこで今回体格の小さな患者さんに対してはニンテダニブを低用量から開始し、具合をみながら通常用量に増量する投与方法の安全性を検討するために臨床試験を立案いたしました。

この研究の方法について

間質性肺炎に対してニンテダニブ(オフェブ)の内服を予定している方で開始時の体表面積が1.58/m2以下の方を対象とします。ニンテダニブを200mg/日(100mg錠1日2回1錠内服)より開始し、少なくとも2週間以上の経過をみて適宜通常用量である300mg/日(150mg錠1日2回1錠内服)に増量します。有害事象等で増量が難しい場合は200mg/日のまま経過をみることもあります。治療開始後半年間(24週間)観察を行います。観察期間中は適宜採血検査や肺機能検査等を行いますが、これらは日常臨床に基づくもので、この臨床研究に参加することにより特別な検査を追加することはありません。また、合併症の発生等も含めて何か変化があった場合は通常の診療時と同様に主治医の判断で適宜検査等を行います。

この研究の実施期間と参加人数

この研究に参加協力していただく期間は、ニンテダニブによる治療療法開始後半年間(24週間)となります。この研究には、当院の患者さん約30名の参加を予定してしています。なお、この研究全体の実施期間は倫理委員会の承認後から3年間の予定です。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 間質性肺炎センター

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)