活動内容

活動内容

当院の中央施設部門のひとつである臨床検査部は臨床化学検査室・免疫検査室・血液検査室・一般検査室・微生物検査室の5つの検査室で構成され、臨床検査専門医・臨床検査管理医である検査部部長と検査部副部長、そして34名の臨床検査技師が所属しています。2017年3月16日付で国際標準化機構によるISO15189 「臨床検査室- 品質と能力に関する特定要求事項」の認定を取得した以降、4年間に2回のサーベイランスを受審し、2021年3月16日に認定の更新が承認されました。この後、2023年8月までに2回のサーベイランス受審を完了し、2025年度の2度目の認定更新に向けて、日々検査の質の維持に努め、国際的に通用する高品質な臨床検査サービスを提供しています。

臨床検査は大きく分けて「検体検査」と「生理機能検査」の2つに分類されます。私たち臨床検査部が担当する「検体検査」は、患者さんの身体を流れる血液や身体から排出された尿や便などの試料(検体)について、そこに含まれる成分や細胞の形などを調べる検査であり、診断や治療効果の判定、経過観察に用いられます。2022年度の入院外来検査件数は5,923,269件であり、外来検体検査では診療前検査の依頼率が86%に達し、月間約13,000件(人)となっています。また院内実施183項目はすべて当日中の結果報告が可能(微生物培養は除く)であり、そのうち85%が迅速検査への対応可能な項目となっています。

臨床検査部では検査を行うにあたり、積極的に最新の検査方法や項目の導入を図ると共に、日々の測定精度の維持や管理に努めています。また、日本医師会や日本臨床衛生検査技師会、東京都臨床検査技師会等が主催する外部精度管理調査にも継続的に参加し、第三者による評価を受けております。

チーム医療への参画として「飛び出せ検査部」の志の下、様々な臨床現場にも出向いており、院内感染管理の実施やNST(栄養サポートチーム)での入院栄養アセスメントの担当、糖尿病教室での講師、治験・臨床研究管理部でのCRC(治験コーディネーター)業務、外来・病棟における骨髄穿刺検査での標本作製等、診療支援業務にも積極的に参加しています(スタッフ紹介)。

また、臨床検査臨地実習施設として学生を多数受け入れ、指導・教育を行っております。医学部や医学研究科修士課程博士課程の実習でも臨床検査技師が教育を担当し、チーム医療学修の一翼を担っています。そのほか、東京工業大学大学院修士課程フィールドワークの受け入れや初期研修医への教育、検査薬・検査機器関連企業の職員研修など、多岐に渡り教育活動を行っています。

学術活動として、臨床検査試薬および自動分析装置の性能評価試験や新規検査法・試薬の研究開発にも取り組んでおります。また、診療科の依頼に基づき、各種疾患の病態把握や予後予測因子となり得る新たなバイオマーカーの発見に向けて、臨床検体中の生理活性物質等の測定法の構築ならびに測定を行っており、学会や論文投稿、講演等での発表も多数行っています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 臨床検査部

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)