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血漿蛋白免疫学的検査

採血管で採取した血液を遠心分離すると採血管の下層に赤血球や白血球などが含まれる血球成分、上層に蛋白等が含まれる血漿成分に分かれます。血漿蛋白免疫学的検査では遠心分離された血液の血漿中に含まれる様々な蛋白を測定しています。

血漿蛋白のおよそ20~30%程度を占める免疫グロブリンには構造の違いにより5つのクラスに分類されます。血中濃度が最も高く種々の抗原に対する抗体を含むIgG、腸管や気道などの粘膜に多く存在するIgA、細菌やウイルスに感染したときに最初に産生されるIgM、またその他にIgD、IgEがあります。

また免疫グロブリンの他に、炎症性疾患や体内組織の崩壊があるときに上昇するC反応性蛋白(CRP)、体内に取り込まれた異物や細菌の侵入から体を守る補体と呼ばれる蛋白のうち重要なC3及びC4、腎臓の機能が低下したときに血中や尿中で増加するβ2マイクログロブリン、肝臓の蛋白合成能や栄養状態を反映するプレアルブミン(トランスサイレチン)などがあり、病態把握や経過観察に役立てています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 臨床検査部

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)