生体のあらゆる機能を恒常的に保ち、エネルギー代謝、発育と成長、性の生態機構の調節など生命活動に必要な物質（ホルモン）を検査します。ホルモンに異常が認められると、冷え性、発汗、動悸、イライラ感などの様々な身体症状が現れます。

生体内で分泌されるホルモンはごく微量で標的となる臓器に作用します。そのため内分泌学的検査は精度や感度、特異度の高い技術が要求される検査です。

代表的な検査としては食後の血糖を筋肉に取り込む働きをするインスリン、基礎代謝に大きな影響を及ぼす甲状腺ホルモンのサイロキシンやサイロニン、生殖や妊娠にも重要な働きをする性ホルモンのプロゲステロンやテストステロンなどがあります。

内分泌学的検査を行うことによって、ホルモンの欠乏症または過剰症なのかを的確に判断し、画像情報、病理学的情報などと共に患者さんの病態を把握することができます。