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はじめに

今、入院中心から地域生活中心のサービスへ

わが国の精神科サービスも、ようやく入院生活が中心となるサービスから地域生活の中での外来治療が中心のサービスへと移り変わろうとしています。例えば長期間の入院生活患者が多い精神科病院では、彼らが出来るだけ病院ではなく地域での生活を送れるようになることを目指したリハビリテーションが重要視されるようになっています。また街では精神科のクリニックが急増し、地域による精神科医療サービスが数多く提供されるようになりました。

症状をいかに未然に防ぐか

精神疾患をいかに未然に防ぐか
この様な移り変わりの中で大学病院の精神科も例外ではなく、地域を中心とした医療サービスが求められるようになっています。つまり地域の中でサポートしていくために強い症状に悩まされる期間や長期間の入院生活からいかに回復させるか、あるいはそれらの状態をいかに未然に防ぐかかということが重要視されるようになりました。

統合型地域精神科治療プログラム(OTP)

地域を中心とした医療として海外で注目を集めているのが、統合型地域精神科治療プログラム(Optimal Treatment Project: OTP)です。OTPは、地域の中で発生したあらゆる精神的な問題に対して、専門的な医療・保健・福祉サービスを効率よく提供するプログラムです。OTPでは精神障害を固定した障害と捉えることなく、出来るだけ早い時期に適切な働きかけをすることで以前のこころの働きや社会生活を取り戻すことを目指しています。

OTPの理論で重視されている考え方は、長い間症状が持続する状態を防ぎ、社会生活を維持するために出来るだけ“早い時期に援助する”ことです。早い時期に援助することで、症状が強まることを防ぐだけではなく、再発する確率も下げることが出来ます。また若い方の例では発症間もない時期に適切な援助がなされないと、社会的に孤立したり、時には自分を傷つけたり、体やこころの発達や社会生活に著しい影響が及ぶこともあります。そのためにも早い時期に援助することでこうした問題を少なくすることが大切です。

医療の進歩とリハビリテーションへの期待

さらに最近では医学の進歩によりヒトの脳に関して様々なことが明らかになってきました。まず、適切な働きかけによりヒトの脳の働きは元の状態に戻るということです。そして良い環境の中で適切な働きかけを行うことで脳の働きはより高められるということも明らかとなってきました。それらのことが明らかになったことで、精神的な問題を抱える方の社会生活の改善や予後の改善も期待され始めています。そのため今後精神医学の領域では脳の機能に対するリハビリテーションがますます期待されることでしょう。

イル ボスコは、症状への早期介入・援助を行っています

イル ボスコは、症状への早期介入・援助を行っています
これまでお話してきたように、精神的な問題を抱えた方々により早い時期に援助を行い、脳の機能のリハビリテーションを積極的に行うことで、こころの働きや社会生活を改善したり取り戻したりすることがとても大切なのです。
それらのことを実現するためにイル ボスコは設立されました。

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大森病院 メンタルへルスセンター イル ボスコ

〒143-8541
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TEL:03-3762-4151(代表)