精神科の病気とストレスの関係

精神科の病気とストレスの関係


ストレスは、生きていれば、どんな人でも必ず受けているものです。そして、誰もが、ストレスに対して、何かしらの方法で対処しながら生活をしています。人によって、受けるストレスの種類も、度合いも、その対処方法も異なります。精神科の病気の発症や、再発について話されるときにも「ストレス」については必ず触れられています。それだけ、精神科の病気と「ストレス」は関係が深いのです。
精神科の病気の発症や再発については、病気になりやすいかどうかの「脆弱性(もろさ)」と発症の引き金となる「ストレス」の組み合せによって示されるストレス・脆弱性モデルというものが考えられています。これは、精神科の病気に限らず、他の疾患でも同じようなことがいえます。脳の血管が弱ければ(脆弱性)、脳血管障害を起こしやすいと言うようなことと同じです。

脆弱性ストレスレベル

脆弱性ストレスレベル
左図をご覧ください。
人が生きていく中では、必ず、何かしらのストレスを受けています。これが、恒常的な生活上のストレスです。それに対し、棒線で示されているのが、ライフイベント、すなわち、就学、就職、結婚、身近な人の死などがそれにあたります。そしてそのストレス耐ええられる域値が点線で示されており、その人の素質や、学習されてきた能力などが関連していると言われています。
次に、縦軸はストレスの強さを表しています。先ほどお伝えしたように、人によって受けるストレスの種類は違ってきますので、その人が、しんどい・・・疲れがたまるという出来事と考えてください。
この図では、右へ行くほど、脆弱性は小さく、病気になりにくいと言うことを示しています。大きいストレスがかかったとしても、健康を保つことができます。逆に最も左側では、脆弱性が小さいために、恒常的なストレスに耐えうる力が弱く、域値ぎりぎりです。恒常的なストレスに加え、少しのライフイベントが加わると、耐えられる域値を超えてしまい精神科の病気の場合では、不健康な状態となり、幻覚や、妄想などの症状が現れることもあります。

東邦大学医学部精神神経医学講座
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