こころの病について

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『再発』のリスクを減らすにはどうしたらいいのでしょうか?

1.

再発の理由の一つに、薬がうまく効いていないことや、用法が守られていなことが挙げられていますが、これは、意図的に(治療として)薬を変更した場合にも同様のことが言えます。これまで内服していた薬とは、別の薬に変更する、服用量が減る(または増える)、別の薬を追加することは治療過程上あることですが、その際には、医師と協力しながら、自分に合った薬、用量を見つけ、正しく服用することが大事です。

2.

普段よりもストレスが多い状態が続いている時も気をつけなくてはなりません。実はストレスには二種類あります。「いいこと、楽しいことうれしいこと」などから引き起こされる「よいストレス」(たとえば、退院する、引っ越しをする、入学、就職、恋人ができるなど)と「苦手なこと、辛こと、悲しいこと」などから引き起こされる「悪いストレス」(たとえば、誰かとけんかしたり、誰かを失ったりすること、お金がないこと、学校や職場での問題)があります。これらのストレスは良し悪しに関係なく脳内の働きのバランスを崩すことがあります。ストレスについてと、その対処はストレス脆弱モデルのページも参考をしてみて下さい。

3.

健康問題も『再発』と強く関係することがあります。ちょっとした風邪や、ちょっとした怪我が、身体に悪いストレスをかけることがあるのです。初発の場合でも健康問題を機に発症したという話はよくあります。皆さん自身の身体の調子に普段から注意を払いましょう。もし、何かしらの健康問題が生じてしまった際には、無理をせず、しっかり休息を取ることが大事です。

4.

症状が現れたり、消えたりを周期的に繰り返す場合があります。これは人によって様々ですが、「○月が来ると必ず調子を崩す」とか「イベント時期には調子が悪くなる。」などがそうです。これらは特にはっきりした理由なく繰り返し何度も起こります。気づいていないだけで、調子の悪くなるパターンは皆さんにもあるかもしれません。自己チェックシートなどを用いて、日々チェックすることでパターンが見えてくることもあります。パターンが分かれば症状の自己管理は非常にしやすくなることでしょう。ただし、このようなパターンやサイクルは確実なものが、誰しもにあるわけではありません。パターンのあるなしに限らず、自分自身の状態に日々目を向けることは(特に調子のいい時には忘れてしまいがちですが)大事なことです。

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