保護者の方、学校での援助者の方々へ

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保護者の方、学校での援助者の方々へ
統合失調症は10代から20代の若者に発症し、100人に1人がかかる大変多い病気であり、若者の自殺の原因になることもしばしばあります。昔は不治の病でしたが、現在は様々な薬が開発され治療可能となり、早期発見・早期治療がもっとも機能の低下などの後遺症を少なくすると考えられています。


また、発病の数年前から、落ち込みやすい、やる気がない、不安が強いなどの目立たない症状がみられることがありますが、思春期でもあり多くは見過ごされがちです。でも、「独り言が増えた」「場違いな言動が増えた」「他の人には聞こえない声が聞こえる」など特徴的な症状や、「通学が困難になる」「休日も寝てばかりいてエネルギーが無い」「友人を避けて友人がいなくなった」など社会的機能の問題が目立つなど気になることがある場合はきちんと専門家に相談するべきです。


それは病気が悪化することにより、就学・進学や就労が困難になることがしばしばあるからです。詳しくは前述しました統合失調症の症状の一覧をご参照ください。


世界的にもメンタルヘルスへの配慮は、学校や企業や家庭医にも徐々に浸透しつつあります。保護者が異常に気がついたとき、同時に大学の教育者や高校の教諭なども学生の何らかの不調や行動上の変化に気づいている可能性があります。気づいていなくても、自宅とは異なる様子を把握している場合もあり、心配していることを伝えれば、少し気をつけて観察してくれたり、スクールカウンセラーを紹介してくれることもあるでしょう。

ぜひ、学校関係者とは協力関係を築いて下さい。しかし、精神病が疑われる場合は、カウンセリングだけでは改善できません。医師による診断や処方が必要になります。上記の症状や気になる点があれば早急に精神科医に受診させて下さい。


そしてもし教育者が学生についてこれらの症状の何かに気づいた場合は、最善は何らかの支援につながることを助けるべきであり、その根拠は早期診断、早期介入は最も予後をよくすることから裏付けられます。ぜひこのホームページを活用して下さい。スティグマや失敗の恐れは学生が援助に向かうことを妨げる主な要因です。


しかし介入はできる限り早く行うことがとても大事なのです。援助を求める若者を受容し、保護者や教育者自身が偏見やスティグマを乗り越え、生産的な治療援助の方角を彼らに指し示してあげて下さい。その機転と勇気が子どもたちの健康と人生を病気から守るのです。

東邦大学医学部精神神経医学講座
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本サイトは、厚生労働省・平成19年度障害者保健福祉推進事業「精神障害者の早期発見、早期治療のための地域生活支援体制のあり方に関する調査及び機能分化したリハビリ施設の試行的事業」(東邦大学)の補助金により作製されました。