こころの病について

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こころの変化

こころの変化
思春期はからだの変化と同時にこころも変化してきます。その内容は様々で必ずしも他の人と同じではありませんし、からだの成長と同時でない場合もあります。しかし、大きく分けると3つに分類することができます。

自分自身に対する内容

「これから自分はどうなるのだろう」「自分の良い所は一体どこなんだろう」「人間はどう生きていけばいいんだろう」なんてなかなか答えの出ない問題について深く悩むことはありませんか?色々考えるけど、その気持ちをうまく言葉にするのは難しいことってありませんか?

思春期では、自分がより魅力ある成熟した人間に成長するために、自分自身について深く考え、抽象的な思考や理論的な考え方を身に付け、自分らしさを大切にする考えが強まります。「ちょっとマジメ過ぎて、こんな話友達と照れ臭くて話せないなぁ」と思うような悩みも、もしかしたら他の人も考えているのかもしれませんね。

学校や仲間に対する内容

学校や仲間に対する内容
友達付き合いや学校での出来事は、思春期の時期は人生の大半を占めるとても重要な事です。友達付き合いでは仲間外れにされたくないという気持ちや、親友とずっと一緒にいたいという気持ち、意見があっても言い出せなかったり、でも時には他の人と一緒になりたくなくて自分だけ特別でありたい気持ちもあったり・・・毎日様々な気持ちや考えが浮かぶことでしょう。

また、異性が気になってドキドキすることや、切ない気持ちになることもあるでしょう。学校では進路の悩みや、規則で縛られることへの不満、仲間と支えあう喜び、目標に向かって精一杯努力する気持ち、など色々な事が起こります。それはアルバイトや部活があれば更に増えることになります。

思春期に学校や仲間に対して、それまでは抱かなかったような様々な気持ちや悩みを持つ事は、例えて言うなら'良く揉んだうどん程コシがあって美味しい'と同じです。大人になって社会のなかで自分らしく尚且つ有効な対人関係を築いていくために揉まれる時期と捉えられるでしょう。

家族に対する内容

せっかく人が勉強しようと思っていたのに、その矢先に親に「勉強しなさいよ」と言われてヤル気が無くなった・・・これはよくあるパターンです。また、以前は気にしなかったけれど「最近どうなんだ?」という一言すら鬱陶しい・・・こんなこともあるかもしれません。思春期は大人として成長し、自立をするための変化が起こる時期ですから、当然今まで自分を守ってくれた家族から離れたいと感じる気持ちを持つのは自然の流れです。

自立したい気持ちと、でも少し不安な気持ちと、自分を全部分かっているかのような親への反発と、家族に対する気持ちの変化は様々に揺れ動きます。
こころの変化

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