ARMS(発病危険状態)とは

ARMS(発病危険状態)とは


近年、Yungらによって提唱された精神病罹病危険状態(At Risk Mental State略してARMS)という、概念が用いられるようになっている。


これは精神病発症リスクが高い状態のことで、この概念は精神病前駆期にほぼ該当するものだが「前駆状態」は後方視的な視点による言葉であり、また発症への移行が含意された概念でもあることに対し、ARMSはあくまで精神病の発症リスクが高い状態像をさしており、 必然的な移行を意味する前駆状態と厳密には同義ではない。


ARMSの条件としてまず、過去あるいは現在において精神病状態になったことが否定されていることが必要で、その他に下記のような徴候を認めるものである。



  1. 微弱な陽性症状(APS: Attenuated Psychotic Symptoms)がある場合

  2. 短期間の間歇的な精神病症状(BLIPS: Brief limited intermittent psychotic symptoms)がある場合

  3. 精神病になりやすい特性(家族歴や人格特徴)があり社会的機能低下(1年以内に30%以上のGAF*スコアの低下)のある場合 (* Global Assessment of Functioningの略)


1)~3)のいずれかに該当するものをYungらはUltra High Risk(UHR)群とも呼んでいる。
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