よくあるご質問
糖尿病について
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いわゆる生活習慣病である2型糖尿病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。また、進行のスピードも遅く、症状が少しずつ現れる傾向があります。そのため、自分から「病院に行かなくては」と思うほどはっきりとした症状が現れたときにはすでに病気がかなり進行していることが多く、ひどい場合には合併症を引き起こしている恐れもあります。
自覚症状がないと、なかなか積極的に受診しようという気持ちにはなれないかもしれませんが、糖尿病と診断されているのであればぜひ病院で定期的に診察を受けてください。それが、さまざまな糖尿病合併症を防ぎ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を長く保つことに確実につながります。
また、すでに病院で治療を受けている場合でも「今はとくに症状がないから大丈夫だろう」などと自己判断したり、仕事が忙しいなどの理由から途中で通院をやめてしまう方がたくさんいます。しかし、今は症状がないのならなおのこと、「将来起こり得る合併症を防ぐ」ことが重要なのです。そのことをくれぐれも忘れずに、病院での治療を続けていただければと思います。
食事療法・運動療法について
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糖尿病の患者さんにおすすめしている食事療法は、病気ではない一般の方々にもぜひ取り入れていただきたいほど非常に健康的なものです。習慣化して長く続けていくことでさまざまな効果が期待できます。
習慣化するためには、「無理をしすぎない」「我慢しすぎない」ということも大切です。そこで、たとえば週に1度「パーティデー」として、いつも食事制限をしている自分へのご褒美として好きなものを食べてもOKな日を設けてみるのもよいでしょう。
ただし、その場合も「食べすぎない」こと、また、次の日からきちんと「調整する」ことを意識してください。
このようにメリハリのある食事のとり方をしていくことでストレスもたまりにくくなり、より長続きしやすくなるはずです。 -
一般的にはそういわれていますが、実際に患者さんの食後の血糖値を調べると個人差がみられます。野菜から食べ始めることで確かに効果がある方もいれば、ほとんど変わらない方もいます。当センターでは、患者さん一人ひとりの食事や運動による血糖の変化を患者さんとともにチェックして、個々人に最も適した栄養指導を行っています。
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答えはずばり、「NO」です。運動には、
- 筋肉をつけて基礎代謝量の多い身体をつくる
- 余分な脂肪を減らす・つきにくくする
- 血糖値を低下させ、インスリンの働きを改善する
ちなみに、300kcalは体脂肪に換算すると33gです。1ヵ月間毎日1万歩歩けば33g×31日で1023g、つまり約1kg減らせる計算になりますが、逆にいうとそれだけ運動しても1kgしか減らせないというのが現実です。
こうしたことを踏まえると、「運動をした分だけ食事をしてもいい」とは決していえません。運動は運動、食事は食事と分けて、それぞれにコントロールしていくことが大切です。
内分泌疾患について
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甲状腺の病気は種類によって、「たくさん汗をかく」「ドキドキする」「イライラする」「むくみがある」「のどに違和感がある」などさまざまな症状があります。症状がよく似ている他の病気も多いため、症状だけで甲状腺の病気かどうかを判断するのは困難です。
そこでひとつの目安となるのが、一般的な健康診断でわかる「LDLコレステロール」(俗に悪玉コレステロールと呼ばれています)の数値の変化です。
●LDLコレステロール値が急に上昇 → 甲状腺機能低下症(橋本病など)
甲状腺機能に異常があり、血液中の甲状腺ホルモン量が少なくなると、とくに生活習慣を変えたり、太ったりしていなくても、急にLDLコレステロールの数値が高くなることがあります。この場合は、橋本病などに代表される甲状腺機能低下症が疑われます。
●LDLコレステロール値が急に低下 → 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
これまでLDLコレステロール値が高めでとくに治療や改善などもしていなかったのに、急に数値が低くなった場合は、血液中の甲状腺ホルモンの量が多くなっているサインです。バセドウ病などに代表される甲状腺機能亢進症が疑われます。
以上のどちらかに該当される場合、当科では甲状腺超音波などの検査を行い、さらに詳しく病気について診断していきます。
なお、良性甲状腺腫瘍は、頚動脈の超音波検査で発見されるケースが増えています。