腎臓の働き

血液と腎臓

血液は体中の細胞に酸素や栄養を届けたり、細胞から「いらなくなったもの」を受け取ったりして、全身をめぐっています。
腎臓ではいらなくなったものだけが選別されて、体外に排泄されます。
血液と腎臓

尿ができるまで

腎臓には「糸球体」と呼ばれる茶漉しやドリップコーヒーのフィルターみたいなろ過器がたくさんあり、腎臓に運ばれた血液はこの糸球体でろ過されます。ただし、この中にもまだまだ体に必要なものもたくさん含まれており、「尿細管」という細長い管を通る間にもう一度取り込まれ、血液に戻されます。
こうして、体にとって本当に不要なものだけが膀胱にたまり、尿道から排泄されます。
尿ができるまで

進化と腎臓-脊索動物の出現

生物の進化の過程で「食べるものと食べられるもの」が出現し、食べられることから身を守るために硬い殻をもった生物が多数誕生し、その中でロウトから水を噴出し移動するオウムガイが台頭しました。その頃、我々脊椎動物の祖先はまだ体をくねらせて泳ぐ原始的な生物でした。
進化と腎臓-脊索動物の出現

進化と腎臓-海洋から河川へ

海洋を追いやられた魚の祖先は河川に逃げていきます。しかし、淡水は過酷な環境でした。濃度の差によって水が体に入りこんで細胞が破裂する危険があり、その上、海水に豊富なカルシウムやミネラルが枯渇していました。その解決策として排水のための腎臓を発達させ、カルシウムやミネラルの貯蔵庫として背骨を発達させました。さらに背骨を支柱として筋肉を発達させ移動力を獲得し、えらの一部をあごに変化させて、一部の魚は海に戻り、海の覇権をオウムガイから奪っていきます。
進化と腎臓-海洋から河川へ

進化と腎臓-河川から陸へ

水辺に植物が、倒れて水中に沈んだ木は水中で折り重なりあい、ジャングルのように入り組んだ「水中の森」を形成します。すると、その環境に適応し、ひれを倒木の中を足で蹴って進むための四肢に作り替えたものが現れました。発達した四肢は陸上を這うこともできるようになり、皮膚や呼吸のしくみも、次第に陸上生活により適応したものに作り替えられ、両生類から哺乳類へと進化したのです。
進化と腎臓-河川から陸へ

進化と腎臓-乾燥との戦い

陸上への適応は不足する塩類やミネラルと乾燥に対する適応でもあります。腎臓は少ない塩類やミネラルを有効利用し、少ない水で多くの老廃物を排泄できるように濃縮力を獲得しました。さらに外環境の変化にも体内が一定の状態であるようにさまざまな調節機能を発達させていきました。

腎臓の役割

腎臓には次のような役割をもっています。
・体内の水分量を保つ
・体内を弱アルカリに保つ
・体内の老廃物を排泄する
・体内のミネラルの濃度を調節する
腎臓の役割