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卒後後期研修

当センターでは腎臓外科系、腎臓内科系の後期研修を選択します。後期研修の選択肢は3つあります。
  1. 東邦大学医療センター大森病院でレジデントとして後期臨床研修を行なう。
  2. 東邦大学医学部教育関連病院のスタッフとして後期臨床研修を行なう。
  3. 東邦大学医学部臨床系大学院として研修活動を行ないながら、研究活動を行なう。

腎臓外科系後期研修パターン

腎臓外科系後期研修パターン

腎臓内科系後期研修パターン

腎臓内科系後期研修パターン

私たちは2年間の臨床研修のみで専門医を目指すのは時期尚早と考えています。

卒後3-4年目の1年間に関連病院施設で腎臓外科系医師は泌尿器科のトレーニングを受けます。腎臓内科系医師は内科全般のトレーニングを受けます。この「もう1年」が君たちにとって大切な1年になると思います。

レジデント時代はさらなる臨床力をつけながら、専門性を高め、研究テーマやライフワークを模索する時期です。

レジデントの日常業務は研修医のLSで示したものと1日の流れは大きくは変わりありませんが、研修性だけでなく労働性も重視されます。しかし労働性が重視され、責任も大きくなりますが、それゆえに大きな成長を遂げ、自信もついてきます。その経験を大切にしてください。研究テーマは君が臨床で感じた無力感や疑問から発信されたものであってほしいと思っています。

医師になり8年目

レジデントとしての5年間が終了すると「シニア・レジデント」という呼称に変わります。医師としての自我が芽生え、社会と自分の整合性を考える時期になってきます。ある種、医師としての思春期とも言える時期なのかもしれません。しかし、若き日の頃がそうであったように、思春期は一人前になるために歓迎されるべきことだと思います。大切なのは自分の求める医師像だと思います。そこからの未来を私たちと作ってくれたら、とてもうれしく思います。

「医療崩壊」

2004年度から開始された臨床研修必修化を機に、研修医の先生たちが民間病院で2年間の研修を受けた後、大学に戻らないという事態がおき、大学病院の人手が不足し、自治体病院への医師派遣を取りやめてしまった-これが俗にいわれる「医療崩壊」の始まりといわれています。そして、これに学会主導の「専門医」の価値が高まり、大学主導の「博士号」の価値が急落したこと、診療体系を専門性の高い臓器別-センター化したこと、「医療安全」の機運が高まると同時に「医療訴訟」が影を落としたことが「医療崩壊」に拍車をかける結果となりました。

医療が高度になり、専門性の高い技術と知識を要求され臓器別診療体系に推移した結果、いくつも病気を抱えた患者さまには、何人もの医師が担当するようになりました。よく日本の医師数は人口1,000人あたり2人といわれていますが、この診療体系からすればもっと少ないはずです。もちろん「医療安全」は最も取り組むべき課題のひとつで、隠蔽体質であった医療界に風穴を開け、いくつかの問題を改善させました。しかし一方で、どんなに忙しくても、患者を前に逃げ出すことのなかった普通の医師が、「リスク回避」に流れました。救急医療の崩壊は決して人員不足だけの問題ではありません。医師は自分の専門分野で、かつ体制の整った状態でなければ、自分が提供する医療の安全が保証できないと考えるようになったのです。これを総理大臣が「多くの医師は常識が欠落している」というのであれば、そのとおりかもしれません。また同時に「たらいまわし問題」により、国民が不安を抱き、救急病院にかかりつけ医を求めるようになり、勤務医はさらに忙しくなりました。厚生労働省が求めている医療システムと社会のニーズに歪みが生じているのです。

「安全かつ質の高い医療」を提供するためには、今までの人員ではどうしても不足しているのです。こうして、医師も患者も集まる病院には集まり、集まらない病院には集まらないという構図となり、「医療過疎」も現実化してしまいした。
現在、医師不足、たらいまわし、医療過疎問題について厚生労働省も真剣に取り組みを始めました。しかし、一度手に入れかけた安全で質の高い医療を患者側も医療者側も手放すことをできない中でこれらの問題を解決するのには相当の時間が必要でしょう。
これから良き医師を目指す君たちにはこのように大きな問題が立ちはだかっていますが、それでも僕たちは自分の思い描く医師にならなければなりません。

「医局」

医局の話のまえに「医療崩壊」について論じさせていただきました。君たちがきっと真剣に考えているからと思ったからです。この医療情勢の中「医局」ができることは限られているかもしれません。しかし、私たちを選んでくれた患者さまもそして君たちも守りたいと思っています。
-君が一人前になるまでの間、君を仲間として責任をもつ-
これは医局の大切な役割のひとつです。
君たちの中にもし腎臓学を志すものがいるのであれば、どうぞ、私たちを見てください。そこに将来の自分を重ねてください。僕たちも君たちに恥ずかしくないように仕事をしようと思っています。東邦大学医療センター大森病院も卒後研修センター、医療安全管理部を配置し、患者さまにも医療者側にも「安全かつ質の高い医療」が提供できるように邁進しております。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 腎センター


〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

【休診日】
第3土曜日、日曜日、祝日
年末年始(12月29日から1月3日)
創立記念日(6月10日)