学会参加報告・受賞報告など
狩野 修教授がBest Doctors in Japan 2024-2025に選出されました
"神経学を分かりやすく、深く、そして面白く!" 東邦大学 脳神経内科
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Geriatrics & Gerontology International 掲載の総説 同誌ダウンロード数トップ10%、同誌引用件数トップ10にランクイン
overlaps between frailty and Parkinson's disease“(Ebina J, et al. Geriar Gerontol Int 2022)が同誌ダウンロード数トップ10%、同誌引用件数トップ10にランクインしました。
本論文はパーキンソン病と老年医学的にトピックスであるフレイルやサルコペニアとの関連についてまとめた総説です。さらに、高齢者でよくみられるポリファーマシーの問題やオーラルフレイルとパーキンソン病とのかかわりについても触れております。
現在、オープンアクセスで公開されておりますので、是非ご覧ください。
東邦大学医学部ニュース「突撃!となりの研究室」
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2023年度東邦大学医学部 根本暁奨学基金
International Congress of Parkinson’s Disease and Movement Disorders
PACTALS(Pan-Asian Consortium for Treatment and Research in ALS)
第17回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス
本会は国内最大のパーキンソン病及び関連疾患に関するMDSJの年次集会です。今回は東京大学脳神経内科戸田達史教授が大会長を務められました。
来年は栃木県宇都宮市で開催予定です。引き続き臨床と研究に邁進して参ります。
第64回日本神経学会学術大会
今大会のハイライトは当教室の狩野教授が委員を務め、10年ぶりに改訂されたALS診療ガイドライン2023に関するセッションです。この10年でアップデートされた治療に関する記載や当教室が取り組んでいる多職種連携、リハビリテーション等、当教室発のエビデンスが盛り込まれております。また、片頭痛や神経免疫疾患に対する治療開発も目覚ましいことが近年のトピックです。
来年度は東京大学主催予定となっております。近場での開催が続いており、地方への遠征機会が減っていることは残念ですが、教室一丸となり診療と研究に邁進し、成果を発表できればと考えております。脳神経内科に興味のある研修医の先生やキャリアのある先生で我々と臨床や研究に取り組んで頂ける方々を大募集しておりますので、宜しくお願い申し上げます。
2023年度SBMAの会による研究支援
名古屋大学環境医学研究所訪問
昨年の10月には山中教授と前川先生に東邦にお越しいただきましたが、今回は我々が訪問し実験に関する技術指導を受けました。
現在は臨床研究が中心ですが、今後は基礎研究の基盤を構築し、神経疾患の病態解明や治療薬開発に向けたプロジェクトを推進していきたいと考えております。
山中教授、小峰先生、前川先生、お忙しい中ありがとうございました。
「令和4年度柴田洋子奨学助成金」
森岡先生の筋萎縮性側索硬化症に対するサイバニック治療の論文は、J Clin Neurosciに掲載され、現在も新たなテーマで研究を継続されています。今後のさらなる研究の発展が期待されます。
ALSクリニック訪問
数年前から、東邦大と東工大のフィールドワークの一環として、東工大の学生と一緒に「デザイン創造実践」の課題に取り組んでおります。医工連携を通じて、神経疾患患者さんの日常生活に役立つような製品を開発していきたいです。
第26回日本神経感染症学会総会・学術大会
今回、私は進行性多巣性白質脳症(PML)のセッションで、経験した1症例を発表しました。この症例は私が脳神経内科に入局後、最初に担当した思い出深い患者さんでした。同じセッションでは、稀な疾患であるPMLを経験した他の先生の発表も聞け、非常に勉強になりました。私が専攻医になって2回目の学会発表になりますが、前回はZOOMでのオンラインでであったため、今回始めて登壇しました。全国の脳神経内科の先輩方の前で発表し、また質疑応答では質問・コメントに何とか答えたこと、大変貴重な経験になりました。
2022年度「ALS基金」研究奨励金
International Congress of Parkinson’s Disease and Movement Disorders
本学会はMovement Disorder Society (MDS)が主催するパーキンソン病及び運動障害疾患に関する世界最大の年次集会です。ここ2年ほどはパンデミックの影響でバーチャルでの開催となっておりましたが、本年は実際の会場で開催となりました。
私は2016年にベルリンで開催された本学会に参加して以来、そしてパンデミック後初の海外ということで大変楽しみにしておりました。会場はスペインの首都であるマドリードのマリオットホテルでしたが、マドリード中心部からアクセスが少々悪い場所で海外からの参加者は少し困ったのではないかと思われました。
今回の年次集会では、多系統萎縮症の国際診断基準が改訂されたことやパーキンソン病の新規治療法の進捗状況等最先端の発表を拝聴できました。私はポスター発表をしましたが、海外の先生方に日頃我々が取り組んでいる研究に関して興味を持って頂き、議論することができました。また、国際学会に参加すると常に考えさせることでありますが、英語はやはりできた方が良いので、若い先生方には日頃から英語論文に触れること等をお勧めしたいと思います。
来年の年次集会はデンマークのコペンハーゲンで開催されますので参加できればと思います。
共同研究をしている名古屋大学環境医学研究所病態神経科学分野の山中宏二教授と前川先生に、ご来訪いただきました
山中教授は、神経変性疾患(ALSやアルツハイマー病など)分野において世界を代表する研究者の一人です。2021年より毎月オンラインでのミーティングを重ね、多くのアドバイスを頂いておりました。今回は、山中教授を代表としたAMED(精神・神経疾患メカニズム解明プロジェクト)研究の実験と、今後の打ち合わせもかねてのご来校でした。当科渋川先生も交え約5時間の実験を行い、夜は東京タワーを眺めながらミーティングをしました。
当科の研究は、ALSやパーキンソン病、アルツハイマー病の臨床研究が中心ですが、今後は基礎研究にも注力し、神経疾患の病態解明や治療薬開発に向けたプロジェクトを推進していきたいと考えております。山中教授、前川先生、是非また東邦にお越し下さい。
CONTROL BIONICS社のPeter Ford氏(CNNニュースの元アンカーマン)がALSクリニックを訪問しました
Ford氏は、2005年に同社を設立し、イギリスの理論物理学者でありALS患者として有名なスティーヴン・ホーキング博士と共にNeuroNodeという意思伝達装置を開発しました。
NeuroNodeとは、構音障害や四肢が不自由で意思伝達が困難な患者さんでも、ロボット工学の技術を元にしたシンプルな装着パッチを介するだけで、PC、TV、電話などが使用できるようになる意思伝達装置です。
今回Ford氏は、日本語仕様のNeuroNodeを発売するにあたり、当院ALSクリニックを訪問されました。Neuronodeを実際の患者さんに丁寧に説明し、意思伝達が困難なALS患者さんに大変喜ばれました。
狩野 修教授がBest Doctors in Japan 2022-2023に選出されました
川辺清一先生の壮行会&ご栄転のお祝いをしました
川辺先生は1998年本学卒業で、亀田病院で研修後、大橋病院の第4内科に入局しました。2003年4月の大森病院神経内科開設と同時に異動され,20年以上にわたり当科でご活躍されました。また国立精神・神経医療研究センターや英国ノッチンガム大学への2年間の留学もご経験し、神経免疫学や筋病理の専門家として若手の指導にも熱心に取り組まれました。
当日は、川辺チルドレンの三宿病院の先生方から、懐かしい思い出写真のスライドが披露されました。川辺先生の優しい人柄がうかがえるスライドばかりで、大変盛り上がりました。
川辺先生のご勤務先は、7月から済生会横浜市東部病院になります。引き続きご指導の程よろしくお願いいたします。
第16回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス
同大会はパーキンソン病及びその類縁疾患に関する日本最大の年次集会でMovement Disorder Society of Japan(MDSJ)が主催しております。本年度は上用賀世田谷通りクリニック院長の織茂智之先生が大会長を務め開催されました。織茂先生には初期研修医時代から今日まで大変お世話になっておりましたので、是非本大会に参加したいと思い、一般演題で発表して参りました。
最新の知見として、パーキンソン病の病態進展仮説として提唱されているBrain-first型 vs. Body-first型に関して議論されておりました。また、訪問診療・クリニックでの神経難病の診療、リハビリテーションに着目した講演は同大会ならではの企画だったのではないかと思います。さらに、織茂先生が長年取り組まれているレビー小体病におけるMIBG心筋シンチグラフィー検査が果たす役割について様々な角度からエキスパートの先生方の話を拝聴でき勉強になりました。
第9回日本心血管脳卒中学会学術集会
第676回日本内科学会関東地方会
地方会は症例報告を中心として、内科領域全般を臓器別に分けて非典型な経過をたどった症例などの知見を得られる大変貴重な機会となっております。最近は長引くコロナ禍の影響やコロナワクチン後の関連症状が発表すされる施設が増えてきております。
今回は専攻医の小中 宏美先生が「非典型的な経過をたどったギラン・バレー症候群の1例」を発表しました。本症例の患者さんは亜急性の多発脳神経障害と四肢麻痺をきたし、進行がやや非典型的であった症例でした。その後、症状は回復しリハビリ病院へ転院されております。ギラン・バレー症候群は、経過によっては当初から脳神経内科に来院されない症例も散見され、この方も他院他科を経て当科に転院とされた方でした。また、転院後の初期の検査では典型的なギラン・バレー症候群と考えられる所見を呈しておらず、神経所見から治療を優先し行い、改善した症例であり我々脳神経内科医冥利につきる症例でありました。上記の通り他科を経て来院される症例もあることから内科学会という幅広い専門家の先生方の集まる会で共有してしたく発表されました。
今回発表した小中宏美先生は2017年久留米大学医学部卒業後、2019年に当講座へ入局されました。現在新・内科専門医を目指し現在東邦大学の脳神経内科にて研修を行っております。年数を経るごとに様々な経験を通してマネジメントができる疾患も増え、来年には日本神経学会専門医取得を期待できる医師であります。そして、なにより患者さんのことを大切にし、評判も良く、仕事に前向きに取り組んでいる姿が指導する立場からすると微笑ましい印象です。
今後も学会や講演会等への参加報告を不定期で行っていく予定です。また、当講座では一緒に臨床や研究を行って頂ける先生方を募集しております。初期研修医の先生や既にキャリアをお持ちの先生方で当講座に少しでも興味を持って頂けましたら問い合わせ宜しくお願い申し上げます。
第63回日本神経学会学術大会(神経総会)
昨今のコロナ禍の影響からCOVID-19関連の演題や講演が今回の神経総会でも多かった印象でした。また、片頭痛や神経免疫疾患の新規治療薬に関する発表やタウオパチーの新しい疾患概念等大変勉強になりました。また、今回初めて教育セミナーの神経電気生理学診断ハンズオンに参加しました。普段神経伝導速度検査といった神経生理検査を行う機会が少なかったため、知識と技術の復習のため参加しましたが大変勉強になりました。
次回第64回神経総会は千葉大学脳神経内科桑原聡教授を大会長として幕張メッセで開催予定とのことです。今回の神経総会の様子を見ても、コロナ禍以前の状態にだいぶ戻ってきたのではないかと思うくらい現地参加される先生が増えた印象でしたので、来年はさらに以前のような状態に戻るのではないかと思いました。引き続き臨床と研究を継続して、良い成果を発表出来ればと思っております。今回当講座から参加された先生方、大変お疲れ様でした。
2021年度 東邦大学医学部柳瀬武司奨学基金を受賞
2021年度 公益信託宮田幸比古記念ALS研究助成基金を受賞
花城 里依助教(任期)が2021年度の公益信託宮田幸比古記念ALS研究助成基金を受賞しました。花城先生は、画像技術を用いたALSの早期診断法の開発を目指しており、今後の成果に大きな期待が寄せられています。
2021年度 島しょ保健所専門医等相談事業
三宅島は東京から約180km南に位置する伊豆諸島の火山島として知られ、直近では2000年の噴火で全島避難となりました。面積は山手線の内側と同程度です。三宅島へのアクセスは調布飛行場からセスナ機で約40分、竹芝客船ターミナルから約7-8時間です。当初隣接する御蔵島にも訪問する予定でしたが、天候の影響で三宅島のみとなりました。人口は約2,500人で島民の約40%が65歳以上と高齢化が顕著です。地理的に医療環境に恵まれていないことから高血圧対策といった予防医療に取り組んでいるようです。緊急の場合はヘリコプターで本土の都立系列病院へ搬送されるようですが、天候にかなり影響されるとのことでした。
今回の訪問で離島における神経難病医療の現状を把握することができたと共に患者さんから実際にお話を聞いたり、診察する機会を頂き大変有意義なものとなりました。訪問中島内の案内や診察のサポートをしてくださった保健師の増渕様並びに稲葉様に厚く御礼申し上げます。もし機会があればまた参加させて頂きたいと思います。
第239回日本神経学会関東・甲信越地方会
例年地方会は年4回開催されていますが、昨今のコロナ禍の影響で現在はオンライン開催に変更されております。地方会は症例報告を中心として、主に脳神経内科領域の典型疾患で非典型な経過をたどった症例や希少神経疾患症例に関する新たな知見を得られる大変貴重な機会となっております。特に最近は長引くコロナ禍の影響を反映してCOVID-19感染症に続発する神経症状を発表する施設が増えているのが大変印象的です。
今回は専攻医の小中宏美先生が「急性椎骨動脈閉塞をきたし、緊急血行再建術を施行した全身性エリテマトーデス(SLE)の1例」を発表しました。本症例の患者さんはSLEの既往がある方でしたがコントロールは良好でした。意識障害を主訴に当院へ搬送され、椎骨動脈閉塞がみつかり血行再建術を施行し、後遺症もなくフルリカバーしました。SLEといった膠原病や自己免疫性疾患では血管病変を来すことがありますので、脳梗塞リスクファクターが低い例や原因がはっきりしない例では背景にこれらの疾患が隠れていないかルールアウトすることを脳神経内科医として留意しておく必要があると考えられます。
今回発表した小中宏美先生は2017年久留米大学医学部卒業後、東邦大学医療センター大森病院で2年間初期研修し当講座へ入局されました。その後、国家公務員共済組合連合会三宿病院(世田谷)や国立病院機構東埼玉病院での勤務を経て、現在東邦大学の脳神経内科にて研修を行っております。大変闊達で医局のムードメーカー的存在であると共に、仕事にも真摯に取り組み、患者さんのことを大切にする姿勢が見て取れます。日々仕事に追われて大変だと思いますが、引き続き明るく笑顔でお願いします!
今後も学会や講演会等への参加報告を不定期で行っていく予定です。また、当講座では一緒に臨床や研究を行って頂ける先生方を募集しております。初期研修医の先生や既にキャリアをお持ちの先生方で当講座に少しでも興味を持って頂けましたら問い合わせ宜しくお願い申し上げます。
2021年
第238回日本神経学会関東・甲信越地方会
例年地方会は年4回開催されていますが、昨今のコロナ禍の影響で現在はオンライン開催に変更されております。地方会は症例報告を中心として、主に脳神経内科領域の典型疾患で非典型な経過をたどった症例や希少神経疾患症例に関する新たな知見を得られる大変貴重な機会となっております。特に最近は長引くコロナ禍の影響を反映してCOVID-19感染症に続発する神経症状を発表する施設が増えているのが大変印象的です。
当講座から専攻医の穗積正迪先生が「肺非結核性抗酸菌症が併存した進行性多巣性白質脳症の64歳男性例」を発表しました。進行性多巣性白質脳症(PML)はJCウイルス感染に伴い進行性白質病変を呈する疾患として従来予後不良な疾患と考えられてきました。疾患頻度も低く解明されていない点も多いのですが、欧米を中心にHIV感染に伴うPMLの報告が多数なされており、また近年では多発性硬化症の疾患修復薬開始後に発症した症例の報告も増えてきております。我々が経験した症例は既報告と比較し非典型的な特徴を認めた例として今後の病態解明や治療法確立の一助になればと考えております。
今回発表した穗積先生は2019年東邦大学医学部を卒業後、新松戸中央総合病院で2年間初期研修し当講座へ入局されました。現在内科専攻医として自科ならびに他科で研修しております。初期研修中は脳神経内科をローテートすることがなかったにも関わらず、臨床神経学に興味を持って入局してくれたことは医局員一同大変喜ばしく思っております。脳神経内科医として約半年経過し、打腱器を持つ姿もすっかり板についてきました。これからの活躍を大変期待しております!
今後も学会や講演会等への参加報告を不定期で行っていく予定です。また、当講座では一緒に臨床や研究を行って頂ける先生方を募集しております。初期研修医の先生や既にキャリアをお持ちの先生方で当講座に少しでも興味を持って頂けましたら問い合わせ宜しくお願い申し上げます。
第15回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス
本会は仙台西多賀病院の武田篤先生を大会長として宮城県仙台市で7月1-3日の日程で開催されました。パーキンソン病・運動障害疾患コングレスはMovement Disorders Society Japan (MDS-J)が主催する国内最大のパーキンソン病及び関連疾患に関する学術大会で年1回開催されます。昨年から続くコロナ禍の影響で現地とオンラインのハイブリット形式で開催されました。当講座からは狩野教授が座長として、筆者が一般演題で参加致しました。
パーキンソン病をはじめとする運動障害疾患領域の研究は近年目覚ましく、病態解明や診断・治療と基礎から臨床に渡る最新の動向を学ぶことができました。また本大会の目玉であるビデオセッションは、各施設から提示された不随意運動の動画をみて病態や診断を考える教育的プログラムで大変勉強になります。
筆者自身仙台は約15年ぶりの訪問となり、震災を経て街並みも変わった印象でしたが、本場の牛タンの味は変わらず、大変おいしかったです。
次回第16回パーキンソン病・運動障害疾患コングレスは上用賀世田谷通りクリニック院長の織茂智之先生を大会長として2022年7月に東京・台場で開催予定とのことです。1日も早いコロナ禍の収束を祈念すると共に、臨床・研究に精一杯取り組んで良い成果を発表出来ればと考えております。
今後も学会や講演会等への参加報告を不定期で行っていく予定です。また、当講座では一緒に臨床や研究を行って頂ける先生方を募集しております。初期研修の先生や既にキャリアをお持ちの先生方で当講座に少しでも興味を持って頂けましたら問い合わせ宜しくお願い申し上げます。
2018年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年