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ニューロナビゲータとは

ニューロナビゲータとは、自動車の道案内で用いられるカーナビゲーションのごとく、脳神経外科手術中に、病変や周囲脳組織の立体的位置を、客観的に指し示す画像診断機器です。

一般的に、脳神経外科医は、CTやMRI等の二次元(平面)画像をもとにして、病変(脳腫瘍等)の三次元的(立体)構造をイメージし、手術を行っております。すなわち、手術をする上で、病変の立体的位置やその拡がり、周囲脳組織との位置関係をとらえることが、手術を成功へと導く重要項目のひとつとなります。従来、これらの病変の立体的な診断には、医師の手術経験および立体認知能に依存してまいりました。近年のニューロナビゲータの開発によって、手術中に、病変の立体的位置や周囲脳組織との位置関係を客観的に三次元的画像として評価できるようになりました。
当院では、先進医療としてのニューロナビゲータの使用認可を受けており、脳神経外科手術に積極的に取り入れております。
特に、脳腫瘍等の手術において有用であり、ニューロナビゲータによって手術の安全性も向上していると考えられます。

実際の準備および使用方法は?

  1. 手術前に、15mm大の円形のシールを、患者さんの頭部へ何箇所か貼ります。
  2. シールを貼った状態で、頭部CT検査またはMRI検査を行います。
  3. 頭部CT検査またはMRI検査で得た画像データを、手術室にあるニューロナビゲータ本体に入力します。
  4. ニューロナビゲータのポインターを用いて、手術開始時に病変の位置を確認し、皮膚切開の部分、骨の切離範囲を決定します。
  5. ニューロナビゲータのポインターを用いて、病変や周囲脳組織の位置を確認しながら、顕微鏡を用いて、脳内の病変の摘出操作を行います。
その他、ご質問がございましたら、担当医にお尋ねください。
東邦大学医療センター大森病院脳神経外科
電話 03-3762-4151
教授 周郷延雄
ニューロナビゲータの本体(脳神経外科用手術室に設置してあります。)
ニューロナビゲータのポインター(実際に立体的位置を確認する道具です。)
ニューロナビゲータの画像(ポインターで指した部位が画像上に示されます。)

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 脳神経外科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)