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診療の特色

1.「角膜疾患」「網膜硝子体疾患」を中心に、専門性の高い最先端の医療の提供に努めています

東邦大学医療センター大森病院 眼科では、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、角膜疾患、小児眼科疾患、外眼部疾患、涙道疾患、神経疾患など、眼科にかかわるすべての疾患の診療を行っています。
中でもとくに2014年より体制を強化し、積極的に取り組んでいるのが「角膜疾患」および「網膜硝子体疾患」の診療です。

角膜疾患の診療について

「角膜疾患」については、角膜・オキュラーサーフェス(眼表面)疾患の診療を専門とする堀 裕一教授が2014年4月に当科の診療部長に就任し、これまで以上に専門性の高い診療が可能となりました。また、数多くの角膜移植の症例を手がけてきた堀教授が同年7月に立ち上げた「角膜移植システム」によって、以前は治療が難しかった角膜移植の患者さんに対する「角膜移植術」の提供が実現しています。

角膜移植については「よくあるご質問」もご参照ください。

網膜硝子体疾患の診療について

「網膜硝子体疾患」とは「糖尿病網膜症」、「加齢黄斑変性」、「網膜剝離」などさまざまな病気の総称で、治療方法も硝子体注射などの内科的治療から外科的手術まで多岐にわたります。

当科では網膜硝子体にかかわる幅広い疾患や治療にきめ細かく対応するため、「内科的治療班(メディカル網膜)」と「外科的治療班(サージカル網膜)」という2つのグループに分けて診療を行っています。

「内科的治療班(メディカル網膜)」は、黄斑部疾患、加齢黄斑変性、未熟児網膜症の診療を専門とする松本 直講師がリーダーを務めています。

一方の「外科的治療班(サージカル網膜)」のリーダーを務めるのは、網膜硝子体疾患を専門とする柴 友明講師です。

網膜硝子体疾患に特化した医師2名が中心となり、内科・外科というそれぞれの分野の力を発揮することによって、より専門性の高い最先端の治療の提供を目指しています。

2.各種最新機器を用いた検査による「正確な診断」を重視し、患者さん一人ひとりに最適な治療方針を立てています

患者さんの多くが視力の低下をきっかけに眼科を受診されますが、その原因は白内障や緑内障、糖尿病網膜症などさまざまです。そこでまず重要となるのが、患者さんが抱える病気についての「正確な診断」です。

眼球は身体の中ではごく小さな器官のひとつですが、非常に複雑な構造をしています。眼球の内側に細かく張り巡らされた血管や神経、角膜や水晶体などの透明な組織に潜むどんなに小さな異常でも見逃すことなく診断できるよう、当科ではさまざまなタイプの最新機器を駆使して検査を行っています。

とくに当科の大きな特色として挙げられるのが、網膜や視神経の血流を測定できる最新機器「レーザースペックルフローグラフィー」を用いた検査です。糖尿病網膜症や加齢黄斑変性などの網膜血流を即時に測定し、診断や治療に応用しています。

なお、当科では「眼科」というひとつのチームで診療にあたることをモットーとしています。治療方針の検討は医師ひとりではなく、症例カンファレンス(会議)を開いて、眼科全体で行います。さまざまな意見をしっかり吟味したうえで最良の方法を導き出し、治療に臨んでいます。

3.東邦大学医療センター大森病院ならではの連携体制で、患者さんの「全身と眼を守る」ことを第一に、あらゆる疾患に対応しています

全身の疾患と眼の状態は密接に関係しています。糖尿病の合併症のひとつである「糖尿病網膜症」はよく知られていますが、心疾患や高脂血症が加齢黄斑変性の発症のリスクを高めることも最近の研究等で明らかにされています。

また膠原病の患者さんは重症のドライアイを合併する率が高く、さらにベーチェット病やサルコイドーシスなどの難治性の全身性疾患の場合には「ぶどう膜炎」という視界がぼやけたり、視野の中を黒い点が動いたりする眼の疾患を伴うこともあります。

このようなさまざまな症例に的確に対応するため、当科では常に関連各科と連携をとりながら診療を行っています。診療科同士の垣根が低く、患者さんの必要に応じて他科の診療をスムーズに受けていただける体制が整っていることは当院の特長のひとつといえます。

また、未熟児網膜症の治療では、当院 新生児科とともに、地域の新生児医療の中心的役割を担っています。

4.地域の病院との連携にも力を入れ、患者さんによりスムーズに診療を受けていただけるよう心がけています

日常生活を安全に快適に送るうえで、「眼」はとても大切な存在です。いくつになっても「普通にものが見える」状態を保つためには、眼の病気の早期発見・早期治療がとても大切です。眼に異常を感じたときには、できるだけ早くかかりつけの眼科を受診するようにしてください。

当科では原則として初診の患者さんにはかかりつけの病院からの紹介状をお持ちいただくようお願いしております。地域の病院や診療所と円滑な連携体制を築くことで、患者さんにスムーズに診察を受けていただけるよう努めています。

また、さまざまな眼の病気の中でも、日本における失明の原因第一位に挙げられている「緑内障」は、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、定期検診が非常に重要となります。当院のある大田区では、地域の医師会のバックアップのもと、区内在住の45歳以上の方を対象とした「緑内障検診」が年1回行われています(※)。地域の診療所で検診を受けていただき、当院での診療が必要だと判断された場合には速やかにご紹介いただく体制も整っています。

(※)大田区の緑内障検診の詳細については下記ページをご参照ください。(当院は大田区が行う緑内障検診の施行施設ではありません。)
緑内障については下記ページもご参照ください。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 眼科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)