日本の土壌と文化へのルーツ㊾ 中国文明以来の果実 杏

東邦大学医学部
東洋医学研究室
田中耕一郎 
 

果実の東部原産種 ~杏と東洋医学~

 文明の発祥地においては、果樹栽培も盛んに行われていた。そのため、それらの果樹の原産地はそのまま文明の発祥地と重なっている。エジプト文明、メソポタミア文明は乾燥地帯に位置し、雨が少ない分、日照時間が長いため、一定の灌漑設備さえ整えば、果樹栽培には最適の環境となる。

 中国文明の発祥の一つである黄河の中下流域では、棗、杏、桃が原産地となっている。原産地にあたる中国北部の年間降水量は400-800㎜で、日本の年間降水量平均が1700㎜と考えると、日照時間がより長く、果樹栽培に適している。特に杏は、開花期、成熟期に雨量の少ない比較的乾燥した地域が望ましい。四大文明の一つとして黄河文明という呼称があったが、中国の他の地域にも文明の発祥地が発見されるのに伴い、現在では「中国文明」や「黄河・長江流域の文明」という表現になってきている。

 棗、杏、桃はいずれも代表的な漢方生薬であり、棗は大棗(果実)、桃仁(桃の種子)、杏仁(杏の種子)として用いられている。

 東洋医学の三大古典には、医学理論を記した『黄帝内経』(漢代の紀元前220-200年頃編纂)、生薬学書の『神農本草経』(紀元後1-2世紀頃編纂)、“感染症マニュアル”のような存在である『傷寒論』(紀元後3世紀頃編纂)がある。『神農本草経』、『傷寒論』の中には、すでに大棗、桃仁、杏仁を使用した処方が見られる。『傷寒論』を編纂したとされる張仲景は、長江流域の湖南省の群の長官であったことからも、「黄河・長江流域の文明」において、棗、杏、桃は原産地として、当時から比較的多く栽培されていたとされている。

 アンズは、紀元前3000年から紀元前2000年には既に利用されており、紀元前3世紀から2世紀には栽培されていた。1)果肉の食用はあまりなされておらず、種子中の核を薬用とする利用法が早かったようである。

桃と杏の共通点

バラ科には代表的な果汁豊富な温帯の果樹が多く含まれている。例えば、杏、桃以外に、梅、苺、桜桃(さくらんぼ)、スモモ(李)、梨(西洋梨、中国梨、日本梨)、枇杷、リンゴ、カリンなどが挙げられる。食用ではアーモンドもバラ科の植物である。

 桃はバラ科サクラ属(Prunus persica、 Amygdalus persica)、杏はバラ科サクラ属(Prunus armeniaca)という学名が付いている。学名は中国ではなく、ペルシア、アルメニアという地名が入っている。桃は、中国原産でシルクロードを通じ、現在のイランであるペルシアで栽培されるに至り、以後欧州に伝わったが、命名当時はペルシアが原産地と考えられていた。同様に、杏は植物学者のリンネがトルコ東部のアルメニアが原産地と考えていたことに由来する。アルメニアは杏の原産地ではないものの、中国から、トルコの東のアルメニアに伝わり、産地として知られていた。

 西欧、北米式の分類では、Prunusは広義のサクラ属として、桜、梅、桃、李(スモモ)、アーモンド、プラムなどの果樹が含まれる。

 Prunusとはサクラ属を意味するが、日本、ロシア、中国では、サクラ属を、サクラ属(Cerasus)、スモモ属(Prunus)、モモ属(Amygdalus)に細分化する見解をとっている。

杏は、アーモンドやウメ、スモモと容易に交雑する。このことからは、分類に対する見解は複数あるにせよ、極めて近縁と考えることが出来る。染色体数も2n=16と同数であり、長い間にわたって自然交雑が行われ、ウメに近い品種群やスモモに近い品種群が形成されている。1)

 アンズ、ウメ、アーモンドは、果実としての味覚はそれぞれ異なる。梅は完熟しても果肉は酸味が強く、甘味を呈せず、梅干しにみるように種子と果肉が離れず付着している。東洋医学では、酸味は怒りの感情を鎮め、分泌液を増やし、渇きを緩和する味である。杏は熟すことにより甘味を生じ、種子と果肉が離れる。杏は果肉のみを取って味わう。種子は生薬として用いる。アーモンドは果肉が薄いため用いられず、代わりに豊富に種子を含んだ種子を食用としている。

 桃と杏は、共に同じバラ科で広義のサクラ属に分類され、外観は非常に似ていて、漢方生薬としては、桃、杏は混用されていたという説もある。主要成分として、桃、杏とも青酸配糖体のアミグダリンを含み、それによる鎮咳効果がある。

 桜の代表的品種の一つであるヤマザクラ(Prunus jamasakura)、カスミザクラ(Prunus verecunda)の樹皮は、桜皮(おうひ)という漢方生薬として十味敗毒湯など皮膚疾患に今でも用いられている。桜皮は、中国では用いられず、日本独自の生薬である。

 セイヨウアンズ(Prunus armeniaca L. :ホンアンズ、Prunus armeniaca var. ansu: アンズ)

 杏も桃と同様、中国の東部(山東省、山西省、河北省の山岳地帯)が原産であり、紀元前4000年のことから栽培されていた。桃と同様、欧州の学者がアジア西部のアルメニアが原産地と誤認していたためにこの学名がつけられている。

 中国の東北、華北、華東、西北、西南などの寒冷地帯に分布し、乾燥地ではオアシスにおいても栽培されている。果実は生食でき、また種を取り去り蜜漬けにして本種の果肉である杏干などを加工する。杏仁は薬用になり、痰をとり、咳を止め、息切れを落ち着かせ、胃腸に栄養をつけてのぼせを下げることが出来る。杏仁油はペンキや石けんの原料にもなる。2)

 特に未成熟の種子、果実には、青酸配糖体のアミグダリンがより多く含まれ、鎮咳作用を有する。

 中国においては、シベリアアンズ(Prunus sibirica)は、モンゴル、ロシアにも分布し、固定砂丘、丘間低地、石質の日当たりのよい斜面に生育し、よく低木林叢を形成する。他に蒙古杏(Prunus manshurica 野生種)、東北杏(Prunus holosericea)があるが、果実が大きく、多肉多重で苦渋味がなく、少なく生食できるのは、アンズ(Prunus vulgaris:註 ホンアンズを指す)だけである。2)

東洋と西洋の杏の違い

 果樹としての杏は、生態的に区別して、欧州系と東洋系に分けられる。1)

 アンズは、紀元前2~1世紀に、原産地の中国から中央アジアに伝播し、紀元後1世紀にアルメニア地方から、ギリシア、次いでローマからヨーロッパ各地に広がり、各地で改良されることによって欧州系品種群が形成された。1)「モモの場合と同じに華北やペルシアの風土に適するアンズの中から南欧の風土に適する品種を選抜改良したのである。」3)

 中国華北地方との気候の違いとしては、以下のように、冬の気温差がある。南欧と「華北もペルシアもともに、地中海沿岸の南欧と同じに、亜乾燥または乾燥気候帯に属し、降雨量の点では著しい相違がない。むしろ、年平均気温が華北の8~12℃(10℃前後)に対して、南欧は15~16℃であり、とくに冬季の1月の年平均気温が華北の-5~-1℃に対し、南欧の地中海沿岸諸国(ローマ8.1℃、アテネ9.3℃)では9℃前後である。」3)

 「厳冬の華北に原産し育成された温帯果樹の品種群を暖冬の南欧で栽培した場合に、芽の自発休眠を破るのに必要な低温量が不足して、春を迎えても発芽・開花・展葉・結実などの諸現象が順調に営まれないことが多い。」3)
 「したがって、ギリシアやローマでは当然に暖冬下においても芽の自発休眠の容易に敗れる品種の選抜がもっぱら行われたと思われる。」3)

 アンズの“西洋化”として、最も必要な条件は暖冬への適応であったことが分かる。

 一方、原産地から東方に伝わったアンズは、東アジアの北方に適し、温帯中部以南には適さない東洋系品種群が形成された。1)「中国におけるアンズの栽培の北限はだいたいリンゴのそれと一致し、東北地方の長春、ハルピンでは開花するが果実を完全に収穫することは困難、遼寧省瀋陽よりやや南下した地域から栽培が可能である。南限は江蘇省のある徐州や河南省の開封付近であってそれ以南はアンズと梅の推移帯である。」3)

 日本においても、アンズの栽培はリンゴの栽培地域とほぼ一致している。

 欧州系のアンズは甘味が強く、酸味も少なく生食にも向くが、細菌や裂果の発生が多く、東アジアの温帯湿潤気候には適さない。
 このように品種改良と栽培環境の適応とは密接に関係しているのである。

薬用としての杏仁

 杏仁は、紀元後1-2世紀頃に編纂されたとされる生薬学書の『神農本草経』に、杏核仁という名で掲載されている。主な使用法としは、アミグダリンによるとされる止咳平喘作用で、咳嗽一般にも、喘息発作の予防にも、標準治療と合わせて用いることが出来る。

 エフェドリンを含み、同様に止咳作用を有する麻黄と合わせて用いられる。麻黄湯、麻杏甘石湯、五虎湯はその例である。麻黄湯、麻杏甘石湯は、『傷寒論』(紀元後3世紀頃編纂)にすでに収載されている。当時から構成生薬、配合比、生薬量は変わらず、現在においても『傷寒論』に用法、用量は基づいて用いられている。そして、今でも感冒、そしてインフルエンザにも応用され、現在に至っても効果を発揮し続けている。1500年以上にもわたって耐性を生じずに効果を発揮し続ける抗生剤が今後存在するか分からないが、東洋医学の世界では“古くても今だ新しい”のである。

 杏仁のもう一つの使用法は、便秘に対してである。特に大便が固くて出づらいというタイプの便秘に用いられる。種子は多くの油脂を含んでいる。このことから、“腸の乾燥を潤す”と考えられてきて、“腸の潤滑剤”のような形で用いられている。麻子仁丸、潤腸湯という処方がその代表である。麻子仁丸では麻子仁、杏仁、潤腸湯では、麻子仁、杏仁、桃仁という、いずれも種子の生薬を用いている。

杏仁豆腐 苦味の弱い杏仁

 杏仁と聞いて、まず連想されるのがデザートして知られる杏仁豆腐である。これは杏の種子である杏仁の種皮を取り去って、すりつぶして粉末にして、牛乳や寒天を混ぜ、冷やして固めたものである。現在では、杏仁に代えてアーモンド、杏仁霜(杏仁の粉末、アーモンドの粉末で作った調合粉末)を用いることもあるが、これも杏仁豆腐と呼ばれる。アーモンドの学名は、Amygdalus dulcis、Prunus dulcisで、杏仁とも交雑可能な種である。

 杏仁のアンニンという発音は唐音といわれる。ここでの唐は王朝の唐ではなく、中国を意味する。中国の宋の時代以降、日本には平安中期から江戸末期にまで中国から入ってきた字の読み方である。アンニンという発音は、長江下流域の江南地方(浙江省の杭州、江蘇省の蘇州などが位置しいてる。)の読みとされている。
 「果肉を生食および加工するとともに、仁(種子)を食用および薬用にする。杏仁には苦味のあるものと甘味のあるものがあり、前者を苦仁といい薬用にするが、後者を甜仁と呼び専ら食用にする。」1)

 杏仁には、種子に苦味のある苦杏仁と甘味のある甜(てん)杏仁とがある。苦杏仁は青酸配糖体のアミグダリンが3-5%程度と多く、苦みを有し、薬用に用いられるものである。苦杏仁を食用に使うことは認められていない。一方、甜杏仁は、青酸配糖体が0.1%程度と少なく、苦みは弱く、菓子の風味付けに用いられる。杏仁豆腐に使われる甜杏仁は、おもに菓子などの食用にする。種子の外観からは、苦杏仁と甜杏仁とは区別が難しい。

 他に種子に苦みのないアンズの品種が、アフガニスタン、パキスタン、イラン、トルコなどにみられ、ナッツとして利用されている。1)
 アンズとアーモンドを砕いたときに臭いは、ベンズアルデヒドという白い液体によるもので、杏仁豆腐の香りづけになっている。ベンズアルデヒドがさらに酸化すると安息香酸となって、膜状に表面に浮かぶ。安息香酸には抗菌、静菌作用があるため、保存にも適している。ベンズアルデヒドは、青酸配糖体のアミグダリンがエムルシンという酵素によって加水分解して、シアン化水素とともに生成されたものである。シアン化水素の量は少量摂取であれば問題ないが、初期の中毒症状として頭痛・めまい・嘔気がある。

 他のバラ科のモモ、スモモ、アンズ、ビワ、ウメ、アーモンドの未成熟の果肉、種子も同様に青酸配糖体アミグダリンを含む。特に種子は果肉よりも高濃度で含まれているためにより注意が必要である。成熟に従いアミグダリンは分解されるため、完熟した果肉を食べる場合は、未熟果実のような心配はない。また食用のアーモンドにはアミグダリンは殆んど含まれていない。

食材としての杏

 東洋系のアンズは、欧州系のように甘く品種改良されておらず、酸味がある。そのため、果肉の食用としては砂糖を加え、ジャムなどにして利用されている。東洋医学でも食材としての利用は少なく、苦杏仁の種子は食用には用いない。薬膳としては、果肉でも一定の鎮咳効果を期待して用いている。

“杏林”伝説

 特に新疆ウィグル自治区の天山山脈東部に位置するトルファンは、西部原産種であるブドウの栽培が盛んで、「ブドウ城」の別名をもつ。

 「中国において広く植栽があり、品種が大変多いが、乾燥した砂漠・沙地に植栽のものが最も甘い。新疆のトルファンの干しブドウは最も有名である。果実は生で食べ、酒を醸造し、干しブドウなどをつくり、また薬用になり熱をさまし、はしかをすっかり出させる効果がある。」6)

 薬用としての干しブドウは、現地での伝統的な使用法のようで、中国での伝統医学では用いられていない。また、トルファンは新疆で最も暑い場所で、火洲と言われてている。トルファンに位置する火焔山は、『西遊記』では、炎の上がる山として登場している。

 「ウルムチ(註:北疆に位置する新疆の最大の都市)の東南約200キロのところに世界で二番目に低い盆地、トルファン盆地がある。ここは中国大陸で最高気温を記録する所で、「火洲」と呼ばれている。気温40度以上の日が毎年40日以上もある。私たちが訪れた日は47度だった。この地区は古くからブドウの栽培が盛んである。雄大な天山山脈と比べてまるで赤ん坊のような赤い皺(註:炎を思わせる模様でもある。)を刻む火焔山が広がっている。火焔山の西方に全長約7,8キロの峡谷があるが、これが有名なブドウ溝である。ブドウ棚に数十センチの形の良いブドウ房がぶらさがっている光景が見られたが、これは周辺の砂礫だらけの一木一草も見えぬ大荒野と比べてまるで別天地である。ここで世界一甘いと認められたブドウが栽培されている。このブドウは糖分含量が22-24%、粒が小さく種なしで「緑の真珠」と呼ばれている。干しブドウに最高である。もぎたてのブドウ房をそのまま掛けておくと、40度の自然の乾熱空気で数日後にはもう完璧な干しブドウになる。」1)

 トルファンでは5月から9月で平均最高気温は30℃を超し、寒い季節は11月から2月までで氷点下となり、1月には平均気温は-10℃となる。また、気象台の観測では最高気温47℃が記録されており、火焔山の赤い砂の表面は、火焔の文字通りに60-70℃にもなる。一方、1月には最低気温-27℃を記録している。この暑い日差しがトルファンのブドウを糖度を高くしているようだ。

 冬季の寒さを乗り越えるための方法もあるようだ。「夏季には気温が相当高く欧州ブドウの果実の成熟積算温度を十分に満たしても、冬季には酷寒で地上に放っておくと枝梢とくに目がほとんど凍死する。そこで、それを防ぐために休眠期には枝梢を誘引している棚をはずして、地上部全体を土中に埋没するのである」。8)

 年間降水量は16㎜で、雨はほとんど降らない。そのため灌漑しなければ砂漠と化してしまう。かろうじてカレーズと呼ばれる掘り抜き井戸でつながれた地下水路を通って、天山山脈の雪解け水が来るために灌漑されている場所には植物が生育できる。

 「乾燥地で夏の昼間の気温は高温であるが、朝晩はかなり冷える。昼夜の温度差は平均10度以上もある。そして年平均日照時間は3500時間にもなる。日照時間が長いために光合成が盛んに行われて、夜間は低温となるため呼吸量が少なく、糖分を貯える果実には最高の気候といえる。かなり質のいい果物が出来るのだ。新疆は昔から果物の故郷といわれてきた。砂質土壌であるため排水がよく、乾燥しているので病害虫も少ないと考えられる。」1)

 過酷な気候のため虫の生育も困難であり、殺虫剤を散布する必要がないのである。特にヨーロッパブドウ(Vitis vinifera)は虫害抵抗性に弱く、耐寒性に弱い一方で、耐干性や耐石灰性に強い。そのため、土壌が痩せていて、乾燥の強い新疆にも利点があるのである。 

強く長い日照の利点 アントシアニン

 医学書の『肘後備急方』も著した葛洪(紀元後283-343?)による『神仙伝』という書物がある。当時の“仙人”と呼ばれる人たちを紹介した本だが、そこに杏林の名の由来がある。

 中国の三国時代の呉の国に董奉(とうほう)という名の医者が、長江流域の櫨山(ろざん)に住んでいた。彼は貧しい患者に対しては、治療費をもらう代わりに、病が治った際にはアンズの苗木を植えてもらったという。それが積み重なって、10万余株の杏の木がうっそうと茂る大きな林ができあがったとされている。この故事から、後世には良医のことを杏林と呼ぶようになった。その故事にちなんで、医大や製薬会社が杏林を名称に用いている。

結語

 中国文明の発祥の一つである黄河の中下流域では、棗、杏、桃が原産地である。いずれも代表的な漢方生薬であり、それぞれ棗の果実、桃の種子、杏の種子が用いられている。

 アンズは、紀元前2~1世紀に、原産地の中国から中央アジアに伝播し、紀元後1世紀にアルメニア地方から、ギリシア、次いでローマからヨーロッパ各地に広がり、各地で改良されることによって甘い欧州系品種群が形成された。一方、原産地から東方に伝わったアンズは、東アジアの北方に適し、温帯中部以南には適さない東洋系品種群が形成された。

 杏仁には、二種あり、苦杏仁は青酸配糖体のアミグダリンが3-5%程度と多く、苦みを有し、止咳作用を期待して薬用に用いられる。一方、甜杏仁は、青酸配糖体が0.1%程度と少なく、苦みは弱く、杏仁豆腐など菓子に使われている。

Abstact

 In the middle and lower reaches of the Yellow River, which is one of the origins of Chinese civilization, is where jujubes, apricots, and peaches claim indigenous ground. All of them are typical Chinese herbal medicines, and jujube fruits, peach seeds, and apricot seeds are used as such.

 Apricot spread from China to Central Asia in the 2nd and 1st centuries BC. It spread from Armenia to Greece and then from Rome to various parts of Europe in the 1st century AD. Apricots also spread to the east, and this formed an oriental variety group suitable for the northern East Asia and not for the south of the central temperate zone.

There are two types of apricot kernel. Bitter Apricot kernel contains a large amount of hydrocyanic acid glycoside amygdalin at about 3-5%, has bitterness, and is used medicinally with the expectation of antitussive action. Another type, the sweet apricot kernel has a low cyanogenic glycoside of about 0.1% and is less bitter and is used in confectionery such as almond tofu.

参考文献

  1. 間荢谷徹:果樹園芸博物学,養賢堂,2005
  2. 中国科学院蘭州沙漠研究所 編輯、徳岡正三訳:中国沙漠・沙地植物図鑑(木本編)、東方書店,2002
  3. 小林章:文化と果物 果樹園芸の源流を探る,養賢堂,1990

投稿者:田中耕一郎

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