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日本の土壌と文化へのルーツ㊹ アイヌ民族と熊

東邦大学医学部
東洋医学研究室
田中耕一郎

日本の均一性と南北の多様性

 文化人類学者で、食文化の専門家である石毛直道氏は、日本の食生活には多様性の一方で均一性があると述べている。均一性の例としては、食べものの中心には米があり、雑煮という料理がある。雑煮は沖縄とアイヌを除いて全国にある。多様性の例として、ただ雑煮の餅が丸餅や近く餅か、出汁を何とるか、みそ仕立てか、中に入れるものは鶏肉か魚か野菜かなどについては、非常に種類は多い。1)
 一方、アイヌと沖縄は、日本の食文化における均一性の例外とされている。その要因として、食生活の基盤となるその土地に固有の生態系以外に、日本列島を超えた文化のつながりがある。アイヌの場合は、北海道だけでなく、サハリン、沿海州、千島の北方文化とのつながりがある。一方、沖縄は中国南部、東南アジアへの広がりを持っている。
 日本列島では、仏教の影響もあり、哺乳類があまり食べられてこなかったのに対し、両地域で共通しているのは、日本列島の中で肉食が盛んな地域であったことである。アイヌは狩猟によって様々な哺乳類を食べ、沖縄では豚を良く食べてきた。今回は、均一化の影響をうけなかったアイヌの肉食文化をみてみよう。

アイヌ民族とは

 アイヌは本来、北海道から、北は樺太、沿海州(ロシアの日本海沿岸部)、東は千島列島に居住する狩猟採集民である。彼らはサケ、シカ、クマ、野生植物を生活の基盤としていたが、北海道西南部では植物栽培も行っていたとされている。
 この地域の代表的な獣類の一つとして羆(ヒグマ:Ursus Arctos)がいる。ヒグマは北半球の寒帯林、日本では北海道に分布している。クマは雑食性で木の実や川魚、ハチミツなどを食べるが、ツキノワグマが植物性のものを好むのに対し、ヒグマは肉食を好む度合いが強い。

獣類の食べ方

 羆はアイヌの食文化の中でも特別な存在である。それは後述するように、動植物はアイヌにとっては、神の化身であり、羆はその中でも象徴的な立場に位置している。
「羆は陸獣の最高の神であり、そのたたきは最高級の珍味としてだれでも食べられるというわけではない。男女の長老たち、羆猟をした男衆、羆の霊送りに重要な役割を担う男衆、そして村外からの客に限られる。」1)
 アイヌの食文化では、獣類を刺身(たたき)として食べる習慣がある。
 「大形、小形にかかわらず、獣類の刺身といえば一般に肝臓をさす。陸海獣の内臓の腑分けは共通していて、羆(ひぐま)を例にとれば、最初に取り出されるのが肝臓である。その理由は、肝臓になかば埋もれた胆のうを傷つけずに採取することと、内臓の中でも肝臓を一見すれば陸海獣の健康状態がわかるからである。」1)
 その内臓の処理方法をみてみると、「胆汁がにじみ出ないように気をつけて取り出した胆のうは、口を糸などでしばってつるしておくか、肉などに胆汁が付着しないように別の容器に入れておく。)のように胆嚢は最初に別の処理を受ける。
 「肝臓は肉や白身の内臓(胃、腸、膀胱)、気管とは別の容器に入れる。」、「肝臓の次に心臓を取り出す。心臓の四つの小室に残る血液はすでに凝固しているので、刃物で途中まで四つ割にして指でほじくりだす。」、「大形獣類の場合、さらに腎臓をとりだす。赤色の臓器の膵臓、横隔膜とともに、肝臓、心臓の入っている容器にまとめていれる。」1)などの段取りがある。
「たたきにするのは、頭および頭骨に付着している筋肉と脳漿(註:脳脊髄液)が中心となる。筋肉には脂分がいっさいなく、鮮紅色をしている。筋肉は複雑に入り組んだ骨に重なったりのびたりして付着しており、しかも解体は選ばれた人が一人で行うため、筋肉のとりはずしは予想以上に時間がかかる。脳漿はきわめて早くとり出し、それぞれ容器別に入れる」1)
「筋肉は手ざわりはよいが筋だっているので、よく切れる刃物で二分ほどにきざむ。人によっては鉈(なた)や太刀で打ちたたくこともある。また熊の年齢が高ければ筋肉は固いので、鉈や太刀をつかう。最後にのびるやえぞねぎ(チャイブ:Allium schoenoprasum)の純白の球根部を細かく放す。秋の終わりごろに採取して、生のまま袋が編みかごに入れて保存しておいたものである。仕上げに脳漿を入れて混ぜ合わせてできあがる。脳漿そのものは乳白色だが、脳に残っていた血液が少しにじんで桜花の色をしている。」1)
 味覚については以下のような記述がある。
「刺身は何もつけずにそのまま食べる。肝臓はやわらかく、心臓は歯ごたえがあり、かむほどに甘味を増す。腎臓はまさにそれらの中間にある。」1)
「熊のたたきはこのほかに、食道、気管、甲状腺、肺、頸動脈などそのまま食べにくいものを使ってつくる。このたたきは、もっぱら婦女子や若者たちにふるまわれる。分量が少なければ腎臓を加えて量をふやし、なお十分な量があれば男衆や年寄りにも配られる。」1)

熊祭 肉食文化における伝統的“倫理”

 アイヌの世界観において、動物、植物は神の化身と考えられている。その中でも羆は特別な存在である。その象徴的儀式が熊祭である。
 アイヌのもっている自然観は、以下のようなものである。
「アイヌの世界観において、自然は霊的存在であるカムイとして認識される。動物や植物はそれぞれの種のカムイの現れである。アイヌ(人間)とカムイ(神々)はそれぞれアイヌ・モシリ(人間の世界)とカムイ・モシリ(神々の世界)という別々の世界に住んでいる。カムイは神々の世界では人間の姿をしている。しかし、カムイが人間の世界にやってくる時には、仮の姿としてそれぞれ動物や植物の姿をとる」2)
「したがって、カムイは神々と訳されるが、むしろ人格化された自然である。現象的には
アニミズムということができるが、分析的には初原的同一性(註:動物は昔、人間の言葉を話す人間と対等な存在だったが、今はそうではない)という概念に基づいた自然の人格化である。」2)
 狩猟民族は、動物を殺生することにより生活している。一方で自然を人格化するという“倫理観”を有している。この“倫理観”は狩猟民族の伝統的によくみられる自然観であり、長らく人類の欲望を抑制し、自然との共生関係を継続させることに役立ってきたのかもしれない。
「アイヌの世界観は、人間とカムイの二元性に基づいている。さらに、熊祭りのように社会的に統合された儀礼の場で、人間とカムイの間の互恵的関係—カムイ(クマ)からの贈り物としての肉、毛皮、胆嚢を人間が受け取り、人間からの返礼としての酒、幣(イナウ:アイヌの祭具の一つ、狩りの神を表す)、餅(シト)をカムイに贈るという贈り物の交換を通した関係が結ばれ、またその継続が約束される。同時に儀礼は人間とカムイそのものとしての動物との初原的同一性を演出する場ともなっている。人間とカムイとは共有される時間と空間において、この饗宴を享受するのである。儀礼が終わると、人間とカムイとは概念的に分離される。しかしアイヌは、動物はカムイの世界では人間の姿をしていると考えられている。彼らはアイヌと同じように狩猟し、漁猟し、家事を行い、子どもを育て、さらにはカムイへの祈りの儀礼さえ行って生活しているとされている。現実の世界における動物は、単にカムイの仮の姿にすぎない。」2)
このようにアイヌは、人間と動物とを本来的に同一のものと見ているのである。アイヌの熊祭と似通った儀礼は、樺太・カナダ・シベリア・北ヨーロッパでも狩猟古民俗として伝承されている。4)このような自然観は、狩猟民族の中での“倫理観”のようなものにつながり、自然との長い共生関係を構築するのに役に立ってきたようである。またこの“倫理観”に反する狩猟は、重罰に処せられていたとされている。
 日本の他の地域でも、狩猟は行われており、狩人を「マタギ」と呼称することがある。由来は、狩人や、獲物を追い出す勢子が持っていた「狩杖」の先が二股になっていたことから、「股木」と呼んだという説がある。マタギの呼称は、東北・北陸や、四国・九州の山間部に残っていた。鹿・猪・熊などの大型獣を獲物とする、難しい狩猟で技能を発揮した。狩猟の技術はもちろん、狩猟での掟・作法などの習俗も伝えてきた。4)
 熊狩りは、冬に山小屋を拠点に、30-40日間、山篭りして行う。マタギは十人ほどで組になって、山入りの前に、山の神を祭り、吉凶、狩りの場を占う。入山してからは、山言葉を使用し、禁忌を守りながら狩りをすると言われ、狩猟にも敬意と一定の規則の中で行われていたことがわかる。またマタギの山言葉はアイヌ語の影響を受けているという説がある。マタギの中で、「熊(くま)の胆(い)一匁(もんめ)は金一匁」という言葉があり、後述の熊の胆嚢は金に匹敵する価値があったことが分かる。

動物の胆嚢の利用

 胆嚢は、肝臓でつくられた胆汁を一時的に蓄えるための嚢で、脊椎動物全般にみられるが、中には胆嚢を欠く動物もある。胆嚢がない動物として、馬、鹿、象、犀、キリン、ラクダ、ラット、鯨などがある。鳥類でもハトには胆嚢がない。魚類は胆嚢を有しているから、進化の過程上、必要に応じ胆嚢の退化が起こったのであろうか、興味深い領域である。
 胆嚢は、肝臓でつくられた胆汁(肝臓胆汁)を蓄え、水分、電解質を再吸収して、5-10倍程度に濃縮して貯留する。胆汁中には胆汁酸、リン脂質、コレステロール、ビリルビンを含むほか、タンパク質、無機塩、代謝・解毒された薬物が含まれている。7)
 胆汁は消化のタイミングに応じて排出されるが、牛、羊などの反芻動物や豚では頻繁におこり、あまり濃縮されない。また胆嚢がない場合、濃い胆汁が排出される。3)そのため、人の胆嚢を摘出した場合、胆汁は持続的に十二指腸に流出するため、その刺激や二次胆汁酸の増加、腸肝循環の増加によって、下痢や、腹痛が惹起される、あるいは胆汁の胃への逆流が起こりやすくなる場合がある。

医薬品としての胆嚢

 動物の胆嚢(胆汁)は、各地で医薬品として広く用いられてきた。古くは聖書外典トビト書(紀元前200頃~170年頃)で、魚の胆汁を眼病の治療に使っている。3)樺太で暮らすアイヌの人々は、乾燥させた海豹(あざらし)の胆嚢を「ニンキ」と呼び、腹痛時に少しずつ服用していた。3)また腹痛時には羆の胆汁をすすっていたようである。肉食文化のアイヌにとって、脂質の消化を促進する胆汁酸は、消化器症状には利点があった。他に頭痛時に羆の脳、扁桃腫脹、火傷に羆の脂を鍋で溶かして外用として用いた。8)
 本州でも古くから動物胆が注目されてきた。757年の養老令では、官牛馬が死んだ場合は皮、脳、角とともに胆を収めることが定められ、胆については牛胆であると解説されている。熊胆についても、968年施行の『延喜式』の典薬寮中『諸国進年料雑薬』に、美濃国「熊胆四具」、信濃国「熊胆九具」、越中国「熊胆四具」が記されている。たとえば、黒丸子、反魂丹、奇応丸など種々の売薬に配合されたが、江戸時代の医師の後藤艮山は、さらに熊胆利用を説き、救急薬としての利用を推進した。3)
 近世以降の日本では、漢方薬として、動物の胆嚢の中でも熊の胆嚢が特に利用していた。その理由として、以下のものが挙げられている。3)
①熊は冬眠により胆汁が濃縮されるため、条件によっては、より大きく良質の胆嚢を得ることができること。
 熊胆は、採取の時期や条件により品質が異なるといわれ、江戸後期の本草家の小野蘭山の『本草綱目啓蒙』では、夏のものは「皮厚くして胆少なし。黄赤色にして透明なり。これら琥珀用と称し、上品とす。冬胆に勝れども、これは稀なり。」、八月以降のものは、「冬胆と云。皮薄くして胆満なり。これを折ば色黒沢にして漆の如し。上品なり。これは常に多し。」と指摘されている。
 冬眠に入る前の熊は、食い溜めするために胆嚢の大きさなピンポン玉程度で胆汁もほとんど溜っていないが、冬眠中や春の冬眠明けには、胆嚢は砲丸大に膨れ上がり胆汁もどんぶり一杯ほどのものが取れるという。
②牛胆などは保存の際にベタベタしやすいが、熊胆は常温でも吸湿しないため保存性が高いこと。商品として流通させる場合は特に、取り扱い易かったのではないかなどと考えられている。

熊胆の処理方法

 熊胆は、熊の解体後直ちに取り出して上部(註:頸部)を縛り、屋外で陰干しや火の上に吊るすなどして徐々に乾燥させる。火加減が難しすぎると胆嚢が膨張するので、人の体温程度でゆっくり乾燥させるとよいという。3)
 構成胆汁酸の組成によって色調が異なるため、黒様(クロデ)、コハク様、青様(アオデ)などと分類される。特に切ったとき断面が金色のものを「金胆(きんい)」といい、最高品とされる。3)

熊胆の効能

 クマ科のヒグマ、ツキノワグマもしくはその変種の胆汁を乾燥したもの熊胆(ゆうたん)と呼び、最も高価な漢方薬の一つである。熱性疾患に対する消炎解熱作用を期待して用いられてきた。5)小児の熱性けいれんや妊婦の子癇(けいれんなどの意識障害)にもよい適応である。また、皮膚化膿症や腫れ物、口内炎、咽頭炎などに外用する。帯状疱疹の痛みには散布する。結膜炎や角膜混濁、眼脂などには熊胆の煎液で洗顔して使用する。
 現在の保険収載薬にはないが、伝統的に熊胆配合の漢方薬は多く作られてきた。奇応丸 (小児の夜泣き、疳の虫、ひきつけ、発熱などに麝香(じゃこう)、沈香(じんこう)などと配合したもの)、参熊湯(意識が混濁し、胸が苦しく煩躁している状態に人参、黄連の煎液に熊胆を溶かして服用する。)、六神丸(めまい、息切れ、食あたり、腹痛などと配合する。)、松井熊参丸(消化性潰瘍、胆石症による腹痛、消化不良、二日酔いなどに竹節人参・当薬などと配合)などがある。

胆石の利用 牛黄

 胆嚢以外に胆石を含んだ結石が薬としても用いられることがある。生物の体内に病的に形成された結石を薬用とすることは世界各地でみられる。牛の牛黄(ごおう)、馬の腸内結石である馬糞石、ザリガニの胃に生じたオクリカンクリなどである。また主な用途は異なるものの、鯨の龍涎香や真珠(鎮静、美肌として用いられる漢方薬である。)も体内結石の一種と考えられる。3)
 牛黄は牛の胆嚢、胆管中に病的に生じた結石である。2000年程前の生薬学書『神農本草経』にすでに記載がある。胆石は人間にもしばしばみられる。しかし動物では、牛に発生することはあるものの、それ以外では珍しいと考えられている。病理産物を逆に薬として用いているのである。
 牛の胆石は、①胆汁のうっ滞、②胆管炎あるいは胆嚢炎、③寄生虫やその卵あるいは粘液、血液など結石の核となるものの存在によって形成される。コレステロール胆汁色素結石、純石灰結石、胆汁色素結石があるが、コレステロール胆汁色素結石が多い。
 牛黄は仏教の宗教行為と密接に結びついていた。『金光明経』の大弁才天女品において、牛黄は、洗浴に用いる香薬のひとつ『瞿廬折那(くろしな)』としてあげられている。それは、悪星災変、疫病、争い、悪夢など諸悪の障難を除滅させるための方法を説くもので、菖蒲、牛黄、麝香、芥子をはじめ三十二種を、佳日であるブシュヤ星の日に一処に搗き篩い、百八遍呪を唱えて用いることとされている。3)

牛黄の効能

 大まかには消炎解熱と意識の覚醒作用に対して用いられてきた。臨床的には倦怠感を緩和し、“もうひと踏ん張りしたい”、“ここ一番で力を発揮したい”というときの気付け薬である。胆汁の成分が何故このような作用を発揮するのか、現時点でははっきりしたことは分かっていない。
 現在、自然保護の観点から、牛の胆汁を取り出して結石を合成した人工牛黄や牛の胆嚢内で人為的に結石を合成させた培養牛黄が安価な牛黄として開発されている。
 アイヌ民族が有していた自然観があれば、“地産地消”のような形で供給消費されていたものが、グローバル化する波の中で、薬の生産は追い付かなくなり、国際的な規制がかかる中で、貴重な生薬としての立場が揺らぎつつもある状態となってきている。

結語

 現在の日本の南北で均一化を免れた食文化がある。それはアイヌと沖縄である。両者とも伝統的に肉食文化が発達している。アイヌの哺乳類の摂取で代表的なものに羆がある。アイヌの伝統的な自然観では、動植物は神の化身と考えられていた。そのため、狩猟の際にも一定の規則があり、熊祭りでは、神からのお礼と人間からの返礼という儀礼が行われていた。羆は食料でもあり薬用でもあった。特に羆のたたきはアイヌの最高級の珍味であった。薬用として脂や胆嚢がアイヌでも用いられていた。熊胆はアイヌ以外にも、中国や日本の本州でも消炎解熱や利胆作用を有する貴重な漢方薬であった。に用いられてきた。類似のものに牛の胆石を用いる牛黄がある。牛黄は意識障害に対する気付け薬として用いられてきた。

Abstact

There is a food culture in North and South Japan that has escaped homogenization. It is Ainu and Okinawa. Both have traditionally developed carnivorous culture. A typical example of the intake of Ainu mammals is brown bear. In Ainu's traditional view of nature, flora and fauna were considered to be the incarnation of God. Therefore, there are certain rules when hunting, and at the bear festival, rituals of gratitude from God and gratitude from humans were performed. Brown bear was both food and medicinal. Sashimi of brown bear was Ainu's finest delicacy. Fat and gallbladder of bear were also used for medicinal purposes in Ainu. In addition to the Ainu, Bear’s gallbladder was a valuable herbal medicine used for antipyretic and biliary effent in China and Japan. A similar one is Nuihuang, which uses cow gallstones. Nuihuang has been used as a remedy for consciousness disorders.

参考文献

  1. 荻中美枝ら:日本の食生活全集㊽ 聞き書 アイヌの食事、農山漁村文化協会,1992
  2. 煎本孝:こころの人類学 人間性の起源を探る,筑摩書房,2019
  3. 中島久恵:モノになる動物のからだ 骨・血・筋・臓器の利用史,批評社,2005
  4. 久保井規夫:図説 職人・狩漁の文化史,つげ書房,2007
  5. 神戸中医学院:中薬学,医歯薬出版社,1992
  6. 鈴木洋:漢方のくすりの事典 生薬・ハーブ・民間薬,医歯薬出版社,1994
  7. 小俣政男、千葉勉 監修:専門医のための消化器病学 第2版,医学書院,2016