病理診断とは
病理診断とは?
患者さんが胃カメラの検査を受けた後、内科の先生から「検査の結果、がんでした」といわれたとします。
さて、この「がんでした」と決めたのは誰なのでしょう?
患者さんは、「がんと決めたのは、自分に胃カメラの検査をしたこの内科の先生だろう」と考えるかもしれません。
しかし、たとえば胃カメラで胃の中に凹んだ部分が見えたとします。胃の凹みはがんでも胃潰瘍でも生じるものです。胃カメラで撮影した画像を観察して「これはがんか、潰瘍か」と区別することは可能ですが、「がん細胞の存在」を証明できなければ、「がん」と決めることはできません。
そこで、胃の凹みの部分から一部を小さく摘み取って(これを「生検」といいます)、さらに細かく調べる必要があります。
その診断を専門的に行う医師が病理医(病理診断医)であり、がんか否かの決定を下すために行われるのが病理診断なのです。
さて、この「がんでした」と決めたのは誰なのでしょう?
患者さんは、「がんと決めたのは、自分に胃カメラの検査をしたこの内科の先生だろう」と考えるかもしれません。
しかし、たとえば胃カメラで胃の中に凹んだ部分が見えたとします。胃の凹みはがんでも胃潰瘍でも生じるものです。胃カメラで撮影した画像を観察して「これはがんか、潰瘍か」と区別することは可能ですが、「がん細胞の存在」を証明できなければ、「がん」と決めることはできません。
そこで、胃の凹みの部分から一部を小さく摘み取って(これを「生検」といいます)、さらに細かく調べる必要があります。
その診断を専門的に行う医師が病理医(病理診断医)であり、がんか否かの決定を下すために行われるのが病理診断なのです。
病理診断はどのように行われるの?
生検で採られた材料から顕微鏡標本が作られます。病理医は細胞のカタチや並び方を詳しく観察して、がんか否かの判断(病理診断)をします。
胃がんの病理診断の場合は、胃潰瘍の原因となるピロリ菌の有無や、胃の老化現象である腸上皮化生の進行具合なども同時にわかります。
病理診断は顕微鏡で観察することで「病気の成り立ち」がわかるため、病気の最も確実な診断方法であり、「最終診断」ともいわれます。がん以外の多くの病気においても最適な治療方法を選択するための判断材料として、病理診断はとても大切な情報となります。
具体的な病理診断の方法については下記ページをご参照ください。
胃がんの病理診断の場合は、胃潰瘍の原因となるピロリ菌の有無や、胃の老化現象である腸上皮化生の進行具合なども同時にわかります。
病理診断は顕微鏡で観察することで「病気の成り立ち」がわかるため、病気の最も確実な診断方法であり、「最終診断」ともいわれます。がん以外の多くの病気においても最適な治療方法を選択するための判断材料として、病理診断はとても大切な情報となります。
具体的な病理診断の方法については下記ページをご参照ください。
また、日本病理学会のホームページにも解説がありますので参考になさって下さい。
東邦大学医療センター大森病院 病理診断科で行われていることは?
東邦大学医療センター大森病院 病理診断科では、当院におけるすべての病理診断を行っています。中でもとくにメインとしているのが、がんの病理診断に豊富な経験をもつ専門医による「がん」の診断と、国内唯一の真菌感染症の病理診断支援拠点としての「深在性真菌症」の診断や治療の研究です。
当科が行っている「がん」と「深在性真菌症」の病理診断の特色については、下記のそれぞれのページをぜひご覧ください。
当科が行っている「がん」と「深在性真菌症」の病理診断の特色については、下記のそれぞれのページをぜひご覧ください。