私は8年目の医師です。私は大森病院で初期研修の２年間を送りましたが、入局せずに子ども病院で小児科後期専門臨床研修を3年間完了し、医師6年目で大学に戻り入局しました。

大学に戻った決め手は、当院には「小児科医はgeneralistであるべき」という文化が根付いており、一般小児診療とサブスペシャリティの両立を目指していたことです。専攻を決めた後も一般小児科医としての外来（大学、外勤先の診療所、救急外来）、病棟を担当し続けます。大学病院ながら、common diseaseからrare diseaseまで重症度を問わず、病床が許す限り受け入れています。こうした環境の病院は実は少ないと思います。

入局後は、循環器を専攻し、専門的な心臓カテーテルや術後症例をみながら、一般小児科医として広く研鑽を続けることが出来ています。複雑先天性心疾患を持つ子ども達も、風邪をひくし、怪我もするし、ワクチン接種スケジュールをたて成長発達を見守る必要があり、家庭で生活し、遊び、学び、多くの点で基礎疾患のない子ども達と変わりません。幅広い視点での診療に追われることもありますが「心臓だけでなく、子どもをみる」ことを魅力に感じます。

私は他病院で小児科専門医を取得しましたが、入局前に期待していた環境で働くことが出来ています。色々な背景をもつ仲間が集まることで、当科もより発展することができます。一緒に働けることを楽しみにしています。