診療科のご案内

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ご挨拶

東邦大学小児外科は外科の一部として昭和40年代から診療が開始され、昭和62年に小児外科学会認定施設となりました。以降は東京都城南地区の中核としての役割を担っております。最近では腹腔鏡や胸腔鏡治療を積極的に標準治療として提供できています。2023年4月からは新たな体制となり、小児外科常勤4名、非常勤数名で治療にあたっており、高難度手術症例なども積極的に治療を行っております。

小児外科は、周産期は胎児期から新生児外科治療に関わる産婦人科・新生児科・NICUのスタッフと連携をとりながら働いています。特に本院は胎児治療とNICU管理が充実していることから、ハイリスク分娩における小児外科的サポートを得意としております。また、幼児期から学童期までの一般小児外科では、大学病院という特徴を生かして、一部では成人診療科とも連携をとりながら、先進的な治療技術を取り入れることができます。他方、手術症例以外にも、小児外科的管理を要する疾患について、年齢を問わず対応可能です。例えば二分脊椎患者の排便管理や小児期の外科術後の難治症例、脈管奇形(リンパ管腫など)なども実績がございます。特に難治性リンパ管奇形は基礎的な研究、および、定期的に行われているリンパ管疾患研究会の実務を担って参りました。また、小児呼吸器外科では胸腔鏡より創部の少ない安全で低侵襲な治療を先駆けて実践しております。

少子高齢化の現代において、小児の健康と発達を守る社会的意義・責務は大きいものと思われます。自分の子どもに外科的侵襲を加えるということは家族にとっては非常に苦しい一面を有します。子どもたちに何がベストな選択肢で何を提供できるかを入念な準備を行い、分子レベルの変化を常に念頭において「発達・成長を見据えた真の低侵襲治療」ということを心がけ、家族と共にチームで診療を行うことを心がけます。

地域の先生方と共に子どもたちの健康や幸せを守って参りたいと思います。我々が一丸となって責任を持って診療いたしますので、何かございました際にはいつでもお気軽にご相談いただけましたら幸いでございます。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 小児医療センター
(小児外科)

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)