周術期を通して安全で快適な環境をつくるために~手術を受ける すべての方に知ってほしいこと~

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大森病院 周術期センター

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

術後血栓予防

DVT(深部静脈血栓症)と術後鎮痛の関係?

心臓から送り出される血液は、全身をくまなく巡り、再び心臓に戻ります。心臓に戻る血液・静脈血は流れがゆっくりとしているので、固まりやすい状態にあります。つまり、血栓を作りやすい状態です。
手術の後、ベットで安静にしていると、心臓にかえる血液の流れは特にゆっくりとなりますので、足や骨盤の中に血栓を作ることがあります。
手術から回復して、ベッドから歩き出す時に(離床といいます)、足や骨盤の中にできた血栓が剥がれて血流に乗って心臓に流れます。こうして心臓に戻った血栓は、肺に詰まり重大なことになります。これを肺血栓症と呼びます。
離床をできる限り早期に行い、歩行を開始することで、静脈血の流れを速めることで血液のうっ滞を防ぎます。
血栓を作らないためには、手術による痛みを取ることで一日も早く離床を促すことが必要です。

当院での術後の痛み対策と、DVTへの取組み

~どうして周術期センターで行うの?~

  • DVT(深部静脈血栓症)対策はフットポンプ、早期離床、抗凝固療法の3つの治療を組み合わせて行います。
  • 早期離床のため、患者さん自身が調節できる痛み止めポンプ、PCA ポンプを使います また、術後ベッド上に安静となる時期には、足のマッサージを行う機械、フットポンプを用意しました。
  • 周術期センターは、手術の内容と患者さん自身の状態を検討する部署です。
  • 手術前から手術後までの一貫したテーラーメイド治療を行っています。
足の静脈うっ滞を防ぐフットポンプ・患者さん自身が調節できる痛み止めポンプ(PCA)

治療の一例

腹腔鏡下腎摘出術、前立腺摘出術の場合

腎癌摘出術や前立腺摘出術では、DVTのハイリスクといわれています。
ただし、翌日離床可能ですので、以下のスケジュールで早期離床を図ります。
手術のスケジュール
周術期センターでは担当医と連携をとり、周術期の血栓予防を行っています。
現在、泌尿器科、婦人科、腎センターと連携が完成しています。
2012年度中には、手術を行うすべての診療科と連携をとる予定です。