診療実績
形成外科手術件数
| (2024年度 手術症例件数) | |
|---|---|
| 皮膚・軟部悪性腫瘍切除再建術 | 40 |
| 先天異常(口唇口蓋裂、耳介の異常、手足の異常など) | 35 |
| 外傷(顔面骨骨折整復固定術など) | 124 |
| 母斑、血管腫など良性腫瘍切除再建術 | 238 |
| 瘢痕拘縮形成術 | 10 |
| 炎症・変性疾患、顔面神経麻痺再建術 | 19 |
| 褥瘡、難治性潰瘍再建術 | 59 |
| 色素性疾患治療(レーザー治療) | 458 |
| その他(眼瞼下垂、腋臭症、美容など) | 26 |
形成外科で取り扱う分野は多岐にわたりますが、より良いQOL を目指すことを基本理念におき、臨床・先端的研究・教育に積極的に取り組んでいます。患者さん一人一人のニーズを踏まえ、その社会的・精神的背景を含めて洞察し、最も適した治療法を選択しています。また、治療法ならびに起こり得るリスクを充分に説明し、患者さんの納得、了解をいただいてから治療を行っています。
主な疾患に対する治療
皮膚・軟部悪性腫瘍切除再建術
顔面では分節理論に基づく皮弁による機能・整容的に質の高い再建を行い、頭頸部領域では有茎・遊離皮弁を、四肢では患肢温存を基本原則とし広範切除・再建を行っています。乳房では、乳腺外科とのチームアプローチにより、乳がんの治療によって失われた乳房の形態を手術によりできるだけ元の形に復元しています。
先天異常-口唇口蓋裂、耳介や手足の異常など-
チームアプローチと最新知見を導入した手術治療、長期フォローを行っています。
漏斗胸などの躯幹先天異常
最小皮切、内視鏡などを併用した漏斗胸のNuss 法手術など、低侵襲な治療を行っています。
外傷-顔面骨骨折整復固定術など-
形成外科では顔面の、骨、筋肉、神経、血管の外傷を扱います。骨折では、ナビゲーションシステムの併用や、エコーを用いた整復位評価、吸収性プレートによる骨固定を行い、組織欠損では、骨付皮弁や人工骨を用いた硬組織再建などを行っています。
熱傷、顔面・四肢外傷における皮膚欠損
植皮、皮弁移行術、tissue expansion 法などで手術を行い、まわりの皮膚との調和を考慮した治療を心がけています。
母斑、血管腫など良性腫瘍切除再建術
黒あざ(色素性母斑、母斑症)や皮膚のできもの(粉瘤、脂肪腫、石灰化上皮腫、類皮嚢腫、耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、異物肉芽腫など)の治療を行います。切除術では、目立つ瘢痕を残さない手技をこころがけています。
ケロイド・肥厚性瘢痕・瘢痕拘縮形成術
薬物療法および手術療法を併用し、機能・整容両面での改善を図っています。
顔面神経麻痺再建術
上まぶたの垂れ下がりに対して上まぶたの皮膚を一部切除したり、眉毛や口角の垂れ下がりに対して筋膜、糸などを皮膚の下に移植したりして吊り上げる静的再建術や、ものを咬む役目をする筋肉(側頭筋)の一部を移行したり、身体の他の部位から筋肉を採取して移植したりする動的再建により、より自然な表情の獲得を目指しています。
褥瘡、難治性潰瘍再建術、フットケア
保存的治療に抵抗を示す症例では手術を行い、早期離床、QOL の向上を図り、家族や医療従事者への指導により再発予防にも努めています。近年、食生活の変化により、重症下肢虚血症例が増加しています。血行再建術など関連各科とのフットケアチーム医療により、下肢救済に取り組んでいます。
色素性疾患治療
レーザー専門外来(木曜日午後)を開設し、赤あざ(単純生血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症など)や青あざ(太田母斑、異所性蒙古斑など)など、適応症例にレーザー治療を行っています。その他、顔のシミなどの色素沈着に対するレーザー治療も行っています。
腋臭症、眼瞼下垂など
低侵襲かつより良いQOL を目指した手術や薬物療法を併用し、患者さんのニーズに応えるよう取り組んでいます。