当講座における教育

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フレッシュマンの声

東邦大学医学部精神神経医学講座に入局して

令和5年度 入局

 私は人々の心の健康に興味があり、彼らが幸せで充実した人生を送るために必要なサポートを提供したいと考え、精神科医を志望しました。入局して約半年が経ちましたが、東邦大学大森病院精神神経科に入局させていただき、この場を借りてお礼を申し上げたく思います。入局してからの経験は、私にとって非常に貴重なものでした。患者との関わりを通じて、精神科医の役割や責任を実感することができました。患者の心の問題に向き合い、彼らの苦しみや悩みを共有することで、信頼関係を築くことができました。また、先輩医師やスタッフの方々との連携を通じて、患者の総合的なケアを提供することができました。これらの経験は私の成長に繋がり、将来の医師としてのスキルや知識を高めることができると確信しております。
 東邦大学大森病院精神神経科は、優れた医療スタッフや設備を備えており、患者の心の健康をサポートするための最適な環境が整っています。私はこのような環境で学び、成長することができることに感謝しています。また、院内の雰囲気も非常に温かく、スタッフの方々が協力し合っている姿勢に触れることができました。これからも、このような素晴らしい環境で学び続けることができることに感謝しております。
 最後に、私の入局を応援してくださった家族や友人にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼らの支えがあったからこそ、私は精神科医を目指すことができました。これからも彼らの期待に応えるために、精神科医としてのスキルや知識を磨いていきたいと思っています。これからも一生懸命に学び、患者の心の健康をサポートする医師として成長していきたいと思います。引き続き、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

令和5年度 入局

 私は本学を卒業後、本学医療センター佐倉病院にて初期臨床研修を行い、今年度より当講座に入職いたしました。
 私は大学時代に不登校やひとり親家庭の小中学生のための塾でアルバイトをしていた経験や、臨床実習で摂食障害の中学生を受け持った体験から、子どもの心理について考えるようになり、それが精神医学に興味を持ったきっかけでした。さらに、研修医となってから、多くの方が身体面だけでなく様々な心理的・社会的問題を抱えていることを実感し、そのような方々の支えとなりたいと強く思うようになり、精神科医を志しました。
 当科は児童・ 思春期(特にAYA世代)の患者様も多く受診されるため、幅広い年齢層の患者様と関わることができています。急性期の患者様が多いため、病棟は時に怱々たる雰囲気にもなりますが、精神科研修として充分な経験をすることができていると感じており、忙しくも充実した日々を送らせていただいています。
 当科の良いところはなんといっても「アットホーム」なところだと思います。上級医の先生方が教育熱心なのはもちろんですが、看護師をはじめ薬剤師、心理士、ソーシャルワーカーの方々にも相談しやすく、とても働きやすい職場だと感じています。本当にこの医局を選んでよかったです。
 微力ではありますが、日々精進し、地域の患者様そして母校に貢献していく所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年度 入局

 私が精神科医もとい医師を志したのは高校2年生の頃です。それまで私は教育の道に携わろうと思い、教師の道へ進もうとしておりました。高校2年生時にもう一度進路を熟考した折、より直接的に人に貢献出来る仕事をしたいと決意し医師を志したのがはじまりです。東邦大学医学部へ入学後、医学の勉強と部活動に励み充実した日々を送らせて頂いた毎日でしたが、病院実習が始まると折に触れて将来の志望科を考える機会に恵まれました。当初は小児科ないしは産婦人科を志望しておりましたが、自身が医学の道で実践したいことを深く考えた時にそれは患者さんの声に耳を傾け寄り添うことと気づき、精神科医の道を志すに至りました。
 東邦大学大森病院精神科では、患者さんを中心に据え、医師、看護師、その他多くの多職種の方が患者さんを囲むようにそれぞれが連携し合って医療を提供し全人的な精神科医療を行っておられます。bio、psycho、socioの包括的な枠組みの中で、諸先生方の教育熱心なお姿や患者さんを少しでも良くしたいという思いを肌身で感じ、この医局で精神科医としての一歩を歩めることを心から嬉しく思います。
 至極若輩者ではありますが、精神科医療とは何かと日々考えさせていただく中で思うに至ったことがあります。それは精神科医療と教育の本質はとても似ているのではないか、ということです。つまり、今ある目の前の姿だけではなくその人の先々の人生を思って言葉を届け、寄り添い、支援するということがともに両者の本質なのではないかと感じます。病識が悪く、どんな言葉をかけても届かないのではないかと思えるような患者さんに対しても、日々研鑽をたゆまず、今実践している治療や支援がいつかその人の中で芽吹くと信じて真摯に向き合うことが肝要であり、教育とその根幹を同じくするところではないかと考えております。
 まずは治療の中心である薬剤治療の勉強に励むとともに、いつか退院され社会復帰を果たした患者さんにどこかでふっと思い出していただける「人生の苗床」のような精神科医を目指して参る決意です。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

令和4年度 入局

 私は東京理科大学経営学部を卒業後に東邦大学医学部に再入学し、卒業後は東邦大学医療センター大森病院にて初期臨床研修を行いました。実家が内科のクリニックを開いていることもあり、医学部入学時より将来は内科医としての道を考えておりましたが、実際に医師として研修を行う中で、精神科領域の面白みに惹かれたために当初の進路を変更し、現在に至ります。
 以前から、他者の思考を自身なりに分析することが好きでした。また、同年代の友人が仕事や家庭、また身体的問題に伴って、精神的不調をきたし、精神科のクリニックを受診されていたのを見ていたので、精神科は少し身近な科に感じていました。実際に、医師として精神科で研修をしていく中で多彩な精神症状をもつ方々と接し、他科とは違う診察の手法や考え方、さらに精神疾患の症状と病態生理の関連に関心をもつようになり、仕事として精神疾患への理解を深めたいと思うようになりました。現在は、入局2か月目で目の前の仕事で精一杯ですが、優しい先生方からのご指導を受けながら、自身の精神科医として成長を目指して日々の業務に邁進しております。忙しい日々ですが、少しずつできることが増え、とても充実した日々を送っております。
 最後に、去年入局された先生が精研式文章完成法を用いてご挨拶されていたのを見習い、取り組んでみました。以下、自身のパーソナリティが特徴的なものを抜粋して記載します。
 私の失敗/の原因は、自身のむこうみずな性格からくることが多い。 死/ぬ時は選べないので、日々の仕事や生活を楽しみたい。人々/から学んで、身近な人のために還元できる人になっていきたい。 私が努力しているのは/悩みすぎないことだが、まだまだ努力が必要だ。
 以上になります。若輩者ですが、何卒ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

令和4年度 入局

 自分は東海大学医学部を卒業し、国試浪人を経験したのち、初期研修に関しては藤沢湘南台病院で1年目を、横浜市立大学付属病院で2年目を経験させていただきました。
 今回、多くを学び成長できる非常に恵まれた素晴らしい環境で充実した研修ができると感じております。
 精神科は、医学生として学んでいくうちに純粋に楽しく勉強でき、自然と興味が沸いてくる科であり、学生の頃から漠然と精神科への道を考えていました。また、大学受験の予備校の友人が精神科に通院していたこともあり、より身近に感じられる分野でもありました。また、このコロナ禍でよりメンタルの大事さを痛感しました。 こうした情勢の中で、精神科を必要としている人たちの心の拠り所となりたいと思っています。
 そしてアットホームで活気がある医局の雰囲気に魅了され、入局を希望しました。入局3ヶ月目になりましたが、直属の指導医の先生だけでなく、多くの先生方が丁寧に指導してくださる素晴らしい環境で、精神科医としての一歩を踏み出すことができました。体調をいつも気にかけてくださる上級医の先生方をはじめ、すべてのスタッフの皆様には感謝してもしきれないなと感じております。この恵まれた環境に感謝しつつ医局の一員として、一人前の精神科医になれますよう精進して参ります。今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
 余談になりますが、自分の趣味のひとつとして映画鑑賞がありまして、精神科に関わる映画をたくさん観ていきたいと考えておりますので、推薦されるものがあればぜひ教えて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

令和3年度 入局

 私は高校生の時から精神科に興味があり、精神科医を志しておりました。学生実習や研修医期間において実際に患者さん達と触れることによりさらに精神科医療に従事したいと考えるようになりました。
 患者の立場に共感し、患者の立場になって診察できる精神科医を志そうと決意致しました。
 特に精神科は「こころ」をあつかうので客観的な指標であるエビデンスを追うだけではなく、その人のすべてと真摯に向き合うことが求められます。今後、多くの医学知識や経験を積んでいくつもりですが、患者さんに対して一人の人として真摯に向き合ったことにより得られた貴重な経験を忘れることなく精神医学を研鑽していきたいと考えています。
これまで、学生、研修医時代に、多くの先生方、職場の先輩、同僚、何よりも担当した患者さんの皆さんに、指導や助言、アドバイスを頂戴し、ここまで成長することができました。今後の医師としての人生目標として、これまでの学びで得たものや、自分が経験したことを返すことを使命と思い診療に携わりたいと思います。
 現代社会では精神疾患全般が急激に増加をしており、今後一層増加することを実感しました。精神医学を学ぶ中で精神疾患は他の慢性期疾患と同様に早期に治療介入を行うことにより、予後が改善するばかりでなく、精神疾患が顕在発症することを防げることも知りました。その中で東邦大学医学部精神神経医学講座では、他に先駆けて日本で最初に早期介入ユニットであるイルボスコが設けられ早期介入が実践されていることを知り、是非ともイルボスコで臨床研究をつみたいと考えました。
 そしてアットホームで活気がある医局の雰囲気に魅了され、入局を希望しました。入局3ヶ月目になりましたが、直属の指導医の先生だけではなく、多くの先生方が暖かく見守って下さる最高の環境で、精神科医としての第一歩を踏み出すことができました。この恵まれた環境に感謝しつつ医局の一員として、一人前の精神科医になれますよう精進して参ります。今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

令和3年度 入局

 私は地方で初期研修をしていたのですが、COVID感染症による未曾有の事態の中、医局の先生や事務の方々が柔軟に対応してくださったおかげで、無事入局することができました。この場を借りて、感謝の意を申し上げます。
 私は東邦大学精神神経科に入局する前、初期研修を地元の新潟で行ないました。田舎の小さな診療所で外来の研修をしている時、とある患者さんに出会い自分の医師像に影響を受けたエピソードがあるのでご紹介したいと思います。新潟での外来研修は、何かあれば院長に相談することはできましたが、研修医の裁量権が大きい研修で診察室には自分しかいませんでした。ある日、毎月眠剤を30日分もらいに来ている若年女性の患者さんが私の外来を受診しました。私は、どうして眠れないのか、どのように眠れないのか、初期研修医として詳細に聞きました。質問の途中で、その患者さんは突然黙り込み、診察室には沈黙が流れました。患者さんは固まった姿勢のまま泣き出し、何も答えなくなりました。私は、それ以上は何も聞かずに辛かったことに寄り添い、大丈夫だと話しました。一通りの診察が終わり、いつもと同じ処方箋を出して渡すとその患者さんは「今まで受診した中で一番良いお医者さんでした。」と言い診察室を去りました。初期研修医で知識や技術がなく自信のない中で、患者さんの心に残る医者になれたことをとても誇りに思いました。
 現在、東邦大学精神神経科に入局し2ヶ月が経過しました。医局の先生方は、未熟な私に何でも優しく教えてくださり、何か困っていないかまめに聞いてくださるお陰で、不自由なく後期研修を送ることができています。精神神経科は、同じ処方でも診療する医師によって何通りものスタイルがあり、患者さんにとってかけがえのない医師になることができる診療科だと思います。私は、さきに述べた診療所での経験を活かし、東邦大学精神神経科で上級医や研修医、学生の方々と切磋琢磨しながら、真心のこもった診療をしていきたいと思います。

令和3年度 入局

 私は他大学医学部を卒業し、東京・埼玉・茨城などで小児科医として勤務しておりました。小児科は全身を診る診療科でもありましたので、幅広い経験を積む必要があると考え、専門医を取得した後も数年間、小児科医として診療を行っておりました。そのため、精神医療の経験は皆無に等しいにも関わらず、今年度入局の同期とは医歴だけは異なっておりまして、生粋のフレッシュマンではないため、諸先輩方には扱い等で御面倒をおかけしてしまい、日々、大変申し訳なく思っております。
 私が小児科医として勤務していた際は、診療所から三次救急対応の総合病院において、NICUで対応が必要な新生児から中学生までのお子さんを診療しておりました。小児科医として研修を始めた頃は、小児救急・集中治療や感染症、途上国医療に興味を持っていました。ただ、様々な子どもと接する中で、虐待を受けたお子さんや心に問題を抱えたお子さんに接する機会が多くありました。しかしながら、小児科医として、その問題に対しては、物理的な時間的にも、経験的にも取り組むことの難しさと何も出来ないことへのもどかしさを感じておりました。そのような状況の中で、家族関係など社会的な要因が数多く関係する子ども心の問題に取り組むには、精神医療を学び、精神科での臨床経験を積まなければいけないと思うようになりました。また、心に問題を抱えた子どもたちが、小児科から離れた後に、どのようにこの単純ではない社会で生きていくのかを知ることは、小児科医といった子どもに関わる立場の人間が、目の前のお子さんに対して、今まさに何をしなければいけないかの理解につながるのではないかと思いました。そこで、一度高齢者も含めた様々な年代の精神医療の経験を積みたいと考えるに至りました。
 現在は、大学病院で勤務をしておりますが、素晴らしい先輩方の御指導のもと様々な症例を経験させていただいております。まだまだ戸惑いの日々で悪戦苦闘しておりますが、いち早く精神科医として名乗ることが出来るように精進していきたいと思いますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致します。

令和3年度 入局

 自身の境遇等につき書くべき所と存じますが、何分文才に乏しいため、精研式文章完成法テスト(慶應義塾大学 佐野勝男先生・槇田仁先生共著)に取り組んでみました。以下文字数の都合で前半のみの記載になりますが、私という若輩者の特性や志向につきお伝えできれば幸いです。
(子供の頃、私は)よく実家の花屋で遊んでいた。箒を持って「お出かけですか~?」と言うと時折お客さんがお小遣いをくれた。(私はよく人から)「最初は話しかけにくかった」と言われる。(家の暮し)は楽しい。ボードゲーム等をよくする。(私の失敗)についてはよくよく反省します。(家の人は私を)本当に自由に過ごさせてくれる。(私が得意になるのは)トロンボーンの演奏が音楽的であった時。(争い)の結果として、具体的な解決策が示されるべきです。(私が知りたいことは)どうすれば良い音楽ができるかということ。(私の父)は酒ばかり飲む。(私がきらいなのは)銀行や役所の手続きです。(私の服)は黒いTシャツばかりです。(死)ぬ時は死ぬので楽しく生きたい。(人々)はみんな違うので、それを許容できる人が増えたらいい。(私のできないことは)運動です。(運動)が苦手なんです。(将来)どこにいても、友人を大切にしたい。(もし私の母が)倒れた時にお互い少しでも楽できるよう、リビングウィルの作成をしてもらった。(仕事)の仲間や上司はいい人ばかりです。(私がひそかに)応援しているのは、中川翔子です。(世の中)大変だけどいいこともある。Hunter×Hunterの続きが楽しみです。(夫)に多くを求める女性は苦手です。(時々私は)たまらなくタコスが食べたくなる。(私が心をひかれるのは)演奏会の終演直後の静寂です。(私の不平は)トロンボーンに休符が多い事。(私の兄弟(姉妹))は皆果物の名前がついていて、覚えてもらいやすいので私は気に入っています。(職場では)特に同級生が仲良くしてくれます。(私の顔)は丸みが少ないです。(今までは)本当にやりたいように生きてきました。(女)の人の髪型が普段と違う時ってとても魅力的です。(私が思い出すのは)千葉県マザー牧場近くにあったホテルの廊下の香りです。
 以上となります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

令和3年度 入局

 私は東海大学医学部を卒業し、初期研修は茅ケ崎市立病院にて行いました。こちらの医局のアクティブな雰囲気なしには東邦大学とは出会うことはできなかったので、このご縁を大切に、一層精進して参りたい所存です。
 さて、私が精神科に興味を持ったきっかけは、医学部5年生の精神科単科病院での臨床実習でした。精神科医のスマートで独特なコミュニケーション、幻覚妄想の内容のユニークさ、言語新作が読み取れる患者さんの書き物....とにかく毎日が新鮮で、刺激的でした。精神科の魅力は一種の芸術性であったり、社会貢献できる立場にありながら様々な人の人生を覗ける点、そして時には同級生同士のたわいもない喧嘩を精神科的に考えてみたり、と他科ではなかなか味わうことができません。世間知らずな私を少し成長させてくれるような気すらしました。その後の学生生活や初期研修では他科には目もくれず、しかしながら身体のことを集中して学ぶことができる最後の期間として、プライマリケアの習得に励んで参りました。そして、いくつか病院見学に伺った後に、最も温かく熱心なこちらの医局への入局を希望致しました。東京都のシーリングもあり定員が限られている中で入局でき、大変嬉しく存じます。
 現在は田形先生のご指導のもと、大学の同級生である村上先生と共に同じチームで研修しております。これほどまでに指導熱心でありながら、私達の体調をいつも気にかけてくださる上級医の先生方をはじめ、連携させていただいております全てのスタッフの皆様には感謝の念が止みません。そして何より、このような素晴らしい雰囲気の医局を作り上げて下さった先輩方には深く御礼を申し上げます。
 私は多文化間精神医学や対人関係療法に興味を惹かれておりますが、まずは一臨床医として精神科一般を広く学ぶことができればと考えております。今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和3年度 入局

 私は獨協医科大学を卒業し、恥ずかしい過去ではありますが、国試浪人を経験したのち、自治医科大学で研修医を経験させていただきました。この度、学生の頃から目指していた精神科に進み、アカデミックで教育体制がしっかりしているこの医局に入ることができて大変うれしく思います。
 精神科は学生の頃から学問として興味があり、勉強していて楽しかったことを覚えています。友人の精神分析をできないかと、実践に移してできるかどうかとtryしていたことを覚えています。研修医で精神科を経験し、いざDSM,ICDを手にしてみると、診断基準の細かい項目を見て、どこから勉強すればいいのかというぐらい何も理解できず、学生の頃から興味があった分打ちのめされた気持ちになった記憶があります。しかし患者と接していて癒される感覚と、この患者のためになら仕事に打ち込めると思ったこと、外来で患者と話す先生方を見てかっこいいと感じたことが決め手になり、精神科に進むことを決めました。入局説明会では、この医局のbio psycho socialからの介入に感銘を受け、迷いなく入局先を選べました。
 実際入局して、働き始めると、想像していたよりずっと付いていけずで四苦八苦し、研修医を終えたのにまた振り出しに戻ったような感覚があり、苦戦しております。上級医がいなければなかなか勇気を出して介入していけない未熟な自分に憤りを感じ、悔しく思う日々です。
 しかし、知識も、カルテ一つもまともに扱えない私に、直属の先生だけではなく多くの先生方が暖かい声がけを下さり、最高の環境で、精神科医としての第一歩を踏み出すことができました。余計なことで迷ったり、悩んだり疲弊したりせず、目指す未来にまっすぐ進める環境を与えて下さりとても感謝しております。医局の一員として、なるべく早く自分でplanを立てて動いていけるように日々精進して参ります。今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

令和3年度 入局

 私は東邦大学出身で、大森病院にて研修させて頂いた為、在学中より入局に至るまで精神神経科の先生方には大変お世話になりました。
 私が精神科を志したきっかけは中学生時代に遡ります。現代的には所謂「厨二病」と呼ばれるところかとは思いますが、思春期の頃より心理学を通して人の心の仕組みや発達段階などについて学ぶことが好きでした。高校1年生の折、高校の学外実習にて水俣病の患者さん達と触れ合った経験や、現役医師の先生の講演会などを契機に、それまでぼんやりと心理士を進路に考えていた私に医師を目指すという選択肢が増えました。ちょうど高校1年生の終わり頃には文理選択の時期があり、医師を目指すか、心理士を目指すかの選択を余儀なくされ、精神科医の可能性を含めて医師となることを目指し理系を選択することを決めました。
 実際に医学生となり、内科や外科について多く学ぶ中でも、精神科への興味は尽きませんでした。しかし実際に精神疾患と触れ合った事がある訳でもない状況では、「もしかしたら自分は精神科と合わない可能性もある」と思い、全ての診療科を学ぶ上で大いに興味を持って勉強に当たりました。学生実習でもそれは同様で、5年生の1月、一番最後に精神科にて実習させて頂いたその瞬間までたくさんの科に興味を持ち、自分が行く可能性があると思っていました。そんな中で実際に精神科実習が開始したわけですが、これが私にとってはこれまで見たどの科より非常に面白く、6年生の折に片桐先生のチームで1ヶ月間お世話になった際には、病棟の患者さんについてチームの先生方にあれこれ質問するだけで飽き足らず、見境なく当時開いていた全ての再診外来に陪席を願い出て、合計20名以上の先生の外来に陪席させて頂く有様でした。この時の経験は現在に至っても私の中ではとても大切なものとなっています。当時快く指導して下さった先生方、本当にありがとうございました。
 このような経緯で心から精神科を志すことになった私でしたが、大森病院精神神経科医局の真剣さ、温かさにどっぷりと触れた後では、他の医局を志す気になれず、学生の折より水野先生には研修終了後からお世話になりたいとお話させて頂いておりました。この度、念願叶い同門として先生方と肩を並べることが出来たこと、心から嬉しく、そして大変光栄に思います。教えて下さっている先生方に恥じないよう、初心を忘れず、日々の業務に追われるだけでなく
 精神神経科について大いに学んで成長していきたいと思います。

令和2年度 入局

 まずは簡単な私のプロフィールをお話しさせていただきます。新潟県で生まれ神奈川県横浜市で育ちました。大学は再び新潟に戻り、新潟大学医学部に6年間在学しました。日本海が近く、豊かな自然に囲まれながら勉学に励んでおりました。趣味の釣り、キャンプ、スノーボードも堪能でき、試験終わりなどはおいしい新潟の酒と肴を堪能し勉学の疲れを癒しておりました。新潟大学は田舎でやることもないということもあり、部活動が盛んな大学でした。私も軟式テニス部に所属し、東医体の団体戦で優勝したことは今でも良い思い出です。気づけば中学高校と合わせ10年間以上も軟式テニスをやっていたことになります。そんな大学生活を終え、研修は住み慣れた横浜で行うこととなり、新潟は第二の故郷なりました。初期研修はJR線港南台駅にあります恩賜財団済生会横浜市南部病院で2年間研修させていただきました。偶然にも現在の病院と1字違いであります。また、研修中、東邦大学大森病院の新生児科にも2か月間ローテさせていただき、貴重な経験をさせていただきました。大森病院での研修の2か月間は、東邦大学の高校時代の友人に空いている家を借りて蒲田の生活を味わっておりました。また再び東邦大学を訪れることとなり縁を感じております。私は当初小児科を希望しておりましたが、次第に児童精神にも興味を持つようになりました。思春期精神、成人精神も以前より興味があり、将来を見据えて進路を悩んだ結果、精神科の道を選ぼうと決めました。将来は児童精神の分野にも携わり、再び小児医療にも触れたいと考えております。2020年3月に初めて水野教授とお話させていただいた際には、ARMSのお話や、高校教育の教科書に統合失調症やうつ病などの精神疾患の内容を導入したというお話を聞かせていただき感銘を受けました。COVID-19の流行のため東邦大学の先生方にお会いする機会に恵まれず残念に思いますが、改めてご挨拶させていただければと存じます。まだまだ右も左もわからぬ未熟者で皆様にはご迷惑おかけすることが多々あるかと存じますが、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

令和2年度 入局

 私は他大学を卒業後、大橋病院で初期研修を行い、今年度より東邦大学医学部精神神経医学講座に入局しました。 私は医学部編入以前に、大学院で自殺と新聞報道の関係を研究していました。その対象は硫化水素、遺族、就活、未成年と、様々でした。研究テーマに関係して、漠然とではありましたが当時から精神科医療に興味がありました。奇縁があり、医学部編入後もライフワークとしてそれらを追い続ける機会がありました。その中で、大学院で研究したように公衆衛生学的観点からだけでなく、臨床医学的観点からも関連する分野に貢献していきたいと考え、精神科医を志しました。その中でも本講座への入局を志願したのは、臨床だけでなく研究にも力を入れている大学病院であり、精神疾患の早期発見・早期介入に先進的に取り組んでいることが挙げられます。また、附属病院で研修をしていたため、4か月間当科で研修しました。その間は様々な分野でご活躍される先生方のお仕事ぶりを間近に見る機会に恵まれただけでなく、精神科に関してだけでなく、医師として必要な技術や心構えに関して懇切丁寧にご指導していただきました。果たして自分が精神科医として独り立ちできるかという不安はありましたが、自分の志しに一歩でも近づくために、研究と教育が充実している、この場で研鑽を積みたいとの思いから入局を決断しました。
 現在、COVID-19が世界規模で猖獗を極めています。その中で、医療を取り巻く環境は様変わりしています。当科も例外ではなく、一時的ではありますが体制の変化を余儀なくされています。フレッシュマンとして右も左もわからない中で、日々変化していく環境に対応していくのが精一杯の状態です。しかし上級医や同期、メディカルスタッフの皆様に支えられて、細やかながらも責任の一端を担えることは大きな喜びです。
 精神科医としての長い道のりの半歩も踏み出していませんが、まずは眼前の業務に真摯に取り組み、日々成長していけるように精一杯努力してまいります。

令和2年度 入局

 自己紹介をさせていただきます。生まれは和歌山ですが、日本各地を転々として参りました。長く住んだのは、大阪、香川、高知です。主に“西”で育ちました。高校生時分はどういうわけか「この国では生きていけない。」という思いがあり、当時夢中になっていたギターを学びにスペインに行こうと考え、スペイン語学科のある大学に入学しました。卒業と同時に日本を脱出、貯金が尽きるまでにスペインで何でもいいから仕事を見つけようという戦略皆無の旅立ちでした。まずはスペインよりも物価の安い中米グアテマラで語学学校に通うことにしたのですが、この選択が私の人生を大きく変えることとなります。グアテマラでは宿のフロント、掃除、電気の修理、みな子供がやっていました。自分達は学校には通えず、ずっと働く毎日だと話します。想像を超える貧困を目の当たりにし、「これはギター弾いてる場合ちゃうな…」となったわけです。日本で働いて得たお金を持って、現地で教育や生活の支援ができればよいか。資格があれば、帰国した時に再就職しやすいか。向こうでやりたいことに近い内容の仕事であれば、なおよいか。色々と考え、作業療法士(OT)の道を選びました。OTとして精神科病棟で出会ったのは20代前後の若者達で、経済的には問題がないけれど、学校に行けなかったり食事が摂れなかったり生きることに苦しんでいたりしました。「日本は日本で大変やな…」と。彼らに関わる中で、ここまで重症化するのを防ぐ術はないのかと考えるようになり、水野教授が早期介入について紹介されている記事に出会いました。この出会いがまた私の人生を大きく変えることとなりました。医師として精神疾患の予防や早期介入に携わることが私の目標のひとつとなり、高校時代の不勉強がたたり苦しい受験生活を経て愛媛大学に入学、兵庫県の市中病院で初期研修を修了し、そして今に至ります。現在ギターは趣味程度。グアテマラに住むMirnaという女児の学費支援をしていますが、将来の夢は“Doctora”だそうです。
 こんな私ですが、ご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。

令和2年度 入局

 医学部は他大学の出身ではありますが、実は東邦大学薬学部を卒業しておりますため、久々に母校・東邦大学に戻れたことを大変嬉しく思っております。
 私が精神科に興味を持ったきっかけは、薬学生だった頃、習志野の図書館でたまたま精神医学ついての本を読んだことに遡ります。理系に進学したものの、元来歴史や民族学などが好きだったこともあり、精神医学の持つ科学でありながらも文学的でもある点に非常に惹かれました。薬剤師としての進路を決める際には、当時精神科での薬剤師病棟業務は黎明期でありましたが、自分がその道をもっと切り開きたいと意気込み、迷うことなく精神科単科病院薬剤部へ入職しました。実際に勤務を始めてみると、精神科医療は、医療従事者だけではなく、地域、そして患者さん本人・家族の力の総力戦であること実感する日々でした。また薬物治療だけではなく、精神療法、作業療法を通じ、回復していく患者さん方にお会いし、深く広い精神科医療の世界の虜となり、ついには精神科医になりたい、と思うに至りました。その後は、縁あって大分県で8歳ほど年下の同級生たちと楽しく第2の学生時代を謳歌し、しかし初心は忘れず、精神科医のスタートラインにたどり着くことができました。
 東邦大学はもともと母校のひとつという意識はありましたが、それ以上に水野教授が中心となって手がけていらっしゃる精神障害の早期発見と早期治療・予防への取り組みや、アットホームで活気がある医局の雰囲気に魅了され、入局を希望しました。入局して2ヶ月になりましたが、直属の指導医の先生だけではなく、多くの先生方が暖かく見守って下さる最高の環境で、精神科医としての第一歩を踏み出すことができました。この恵まれた環境に感謝しつつ医局の一員として、一人前の精神科医になれますよう精進して参ります。今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

平成31年度・令和元年度 入局(大学院)

 私は、保健や健康に関する教育を専門としています。もともとは教員や栃木県の行政職などをしており、東海大学に赴任する前は文部科学省及びスポーツ庁におりました。それがなぜ本学精神神経医学講座に入れていただくことになったのか、お話しさせていただきます。
 国の機関に所属していたときの主な仕事は、保健体育の保健に関する学習指導要領の改訂でした。御承知の通り、学習指導要領は日本のすべての学校で学習する最低基準を示したものです。最近では、小・中学校が平成29年、高等学校が平成30年(特別支援学校は小学部・中学部と高等部とに分けて告示)に改訂されています。新聞等でも報じられましたが、この高等学校の学習指導要領の保健に、新たに精神疾患の予防に関する内容が加わりました。このことに行きつくまでには、様々な議論や手続きがあったわけですが、水野雅文先生の御尽力により無事着地することができたわけです。
 ここ数回の学習指導要領の検討は、教育関係者が中心で医学関係者は数少ないのが現状です(昔は医学関係者が多かったのですが)。しかし、今回、精神疾患を含む精神保健の内容を検討する際に、医学関係者の重要性が再認識されました。そして、教育関係者が医学関係者と連携や協働する必要性を感じ、まずは自分からと、信頼する水野先生がいらっしゃる本講座の門をたたかせていただいた次第です。
 私の現在の課題意識は、精神疾患について中学校から学ぶべきか、それとも中学校ではなくもっと高等学校での内容を充実するべきかということです。皆様と交流する中で、医学的な知見を踏まえて答えを導き出したいと思いますので、御指導のほどよろしくお願いいたします。

平成31年度・令和元年度 入局

 私は東邦大学を卒業し、東邦大学医療センター佐倉病院で2年間の初期研修を終え、平成31年度より東邦大学医療センター大森病院精神神経科に後期研修医として入局させて頂きました。
 精神科医の両親に影響を受けた私は、学生時代より精神科を志しておりました。学生臨床実習でも東邦大学の精神神経科を選択し、担当患者さんの居宅へ訪問するなど貴重な経験をさせて頂くこともありました。先生方は本当に暖かく迎えてくださり、初期研修で選択した際にはそれにも増して歓迎してくださりました。入局した今でも皆さん変わらず接してくださります。
 精神科では、患者さんの訴え、振舞を症候学で理解していくことで診断や治療につながります。診断が決まったとしても、患者さんそれぞれに必要な治療を見定めなければならず、同じ治療ということはあり得ません。また、同じ患者でも受け持つ医師によってその治療方法は大きく変わっていくでしょう。社会的な背景を知ることで方針が180度変わることもあります。内科など他の診療科と迷う時期もありましたが、精神科の複雑さに魅力を覚え、生涯にわたり取り組みたいと思いました。
 当科は精神保健指定医や精神科専門医を最短の3年間で取得できるプログラムを組んでいる医局です。先生方は試験対策の作成、複数の指導医によるレポートチェックでサポートしてくださります。どの先生に尋ねても「ここまで面倒見の良い医局はないだろう」とおっしゃいます。まだ右も左も分からない私にはとても有難いものです。
入局して間もない私ですが、先生方に支えられ充実した研修生活を送っております。外勤先では自分の外来を担当するようになり、研修医の時とは違った新鮮さがあります。同期にも恵まれ、入局してよかったと心より実感しております。
 東邦大学の精神神経科の繁栄にわずかでも貢献できるように、そして来年度以降の入局者を暖かく迎えられるようにこれからも精進致します。

平成31年度・令和元年度 入局

 私は群馬大学を卒業し、聖隷佐倉市民病院で研修したのち、平成31年に入局させて頂きました。
 東邦大学とはほとんど縁もゆかりもなく、さらに初期研修病院に精神科病棟が無かったため、精神科医療の知識もほぼ無い状態でしたが、東邦大学の先生方はそんな私を快く受け入れてくださいました。初期研修医時代は様々な病院に見学に伺いましたが、東邦大学はその中でも特に医局の雰囲気が良く、フレッシュマンのサポート体制が非常に充実していると感じました。精神科診療を続けるにあたり一つの目標でもある精神保健指定医の取得に関しても、医局全体でバックアップしてくださる体制があり最短コースでの取得が可能であり、勉強会等も充実しているとお聞きし、こちらの病院なら系統立った良い臨床経験を積むことができるだろうと考え、東邦大学への入局を決めさせていただきました。
 また、自身が他大学出身であるということもあり、医局に馴染めるかどうかという不安もありましたが、東邦大学精神科は他大学出身の先生方も多く、今回の私の入局に関しても温かく迎え入れてくださいました。
 診療体制はチーム制で、指導医からほぼマンツーマンの指導を受けることができています。指導医が不在の際も、病棟の先生方は患者さんの概要を把握しているため、困ったときにはすぐに相談できる体制も整っており安心して診療ができています。本格的な精神科診療は初めてで、まだ数か月の臨床経験のみでは戸惑うことも多いですが、周囲の先生方やスタッフの方々に助けられながら充実した研修生活を送らせて頂いております。正直まだまだ分からないことだらけではありますが、今後も一歩ずつ着実に精神科医として成長していけたらと思っております。

平成31年度・令和元年度 入局

 私は東邦大学医学部を卒業後、大阪医科大学附属病院で初期研修を終え、2019年度より当科に入局させていただきました。精神医学に興味を持ち始めたきっかけは大学4年次の精神科の授業でした。今まで「少し変わっているな」程度に思っていた人々の言動が精神医学用語により形容され得るものであったり、実は未介入の精神疾患患者である可能性を示唆するものであったりという事実が自分にとっては大きな衝撃でした。正常と異常の境界は何処だろうか、精神疾患の本質・実体とは何だろうか、そもそも疾患自体の存在は証明し得るものなのだろうか、等と様々な思索が自分の頭の中を巡り、将来的にこの分野をより深く探求していきたいと思うようになりました。
 ミシェル・フーコーが「狂気は在る社会のなかにしか存在しえない」と述べたように、精神疾患というものを定義する以上、その個人の文化・社会背景を念頭に置いた考察が必要不可欠です。同様に治療面に関しても生物学・心理学的アプローチのみならず社会環境の調整が肝要なものとなっております。東邦大学精神科では歴史的に社会精神医学に重きを置いています。イル・ボスコの設立やARMS研究、最近では精神保健のICTプラットフォーム「サニタ」の開設に代表されるように、予防医療、社会福祉への介入等に関して先進的に力を入れています。初期研修医時代まで大学・市中病院共に様々な精神科医局の見学をさせていただきましたが、その点に関しては他に類を見ない魅力であり、入局の決め手の一つとなりました。
 かつては私宅監置、滝治療、ロボトミー手術さえも行われていた精神医療は、抗精神病薬の開発を機に、この数十年で大きな変化を遂げました。AI、ゲノム、再生医療等の科学技術の発展と共に、私達が歩むであろう今後の未来においても、精神医学が大きく変容していくことは想像に難くありません。今後も激動の時代を迎えるであろう精神医療という分野において、最前線で活躍させていただける機会をいただけて大変喜ばしく思います。未だ右も左も分からない未熟者で、御迷惑をおかけする場面も多々あると思いますが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

平成31年度・令和元年度 入局

 北里大学を卒業後、聖隷横浜病院にて初期臨床研修を行い、耳鼻咽喉科医として1年間従事していたのですが、この度、転科という形で当講座に入局させていただきました。元々実家が耳鼻咽喉科ということもあり、今までは実家を引き継ぐ形で働いてまいりましたが、耳鼻咽喉科外来で受診される、メンタルに関わっためまい症状や耳鳴・難聴を訴える患者さんに非常に興味を持ち、また学生時代より心に抱いていた精神科医への憧れを捨て切れることが出来ず、悩みに悩んだ末、この度精神科医として再スタートを切ることと致しました。東邦大学は私の出身校ではなく、また蒲田という土地にもほとんど訪れたことがなかったため、私にとってはほとんど縁もゆかりもありませんでしたが、私が転科で悩んでいる時期に初期研修医時代にお世話になっていた精神科医の先生より当講座をご紹介いただき、一度見学に伺わせて頂きました。その際、ケースカンファレンスで先生同士が白熱した討論を行っている場面や、数人の小チーム制であることから上級医から直接的に熱心な指導を受けれることに非常に感銘を受けました。また、入局されている先生方も他大学出身の方が多く、垣根なく仕事をされてました。その場面を拝見できたことも私にとっては入局する大きな要因の一つとなりました。さらに精神科医として必要不可欠である、精神保健指定医や専門医を最短期間で取得させていただけることもお聞きし、一回の見学だけで「私が精神科に入局するならここの医局しかない!」と自分では決心をしていました。
 現在入局して約2ヶ月が経過しますが、まだまだ分からないことだらけで慌ただしい日々を送っています。ですが、素晴らしい先輩や同期にも恵まれているおかげで「自分はもしかしたら東邦大学出身なのでは?」と感じてしまう程溶け込ませて頂いて、充実した毎日を送ることが出来ています。今後も耳鼻咽喉科で学んだことを生かしつつ、精神科医として日々精進していけたらと思っております。最後になりますが、もし他大学出身の方で精神科を考えている方や転科を考えている方がいらっしゃいましたら、是非とも当講座を見学頂けたらと思います。お待ちしております。

平成31年度・令和元年度 入局

 私は東邦大学医学部を卒業し、2年間の初期臨床研修を日本鋼管病院で終え、平成31年度春より東邦大学医療センター大森病院精神神経科に後期研修医として入局させていただきました。
 私が精神科に興味を持ちだしたきっかけは、他でもなく当医局を学生実習でローテーションさせていただいたことでした。当時担当していただいたチームの先生方に基礎的な疾患や治療はもちろんのこと、患者様一人一人の問題点、今後の方針などについて懇切丁寧に教えて頂きました。その中で精神科では患者様を診ていくにあたっては、その人が現在抱えている問題だけでなく多くの背景があり、患者様の抱えている問題(疾患)を診ているのでなく患者様その人を診ていると感じそこに魅力を感じました。
 現在入局先を選ぶにあたっては、昨年度より開始した新専門医制度に目を向けなければならないと思います。初期研修医時代に初めて新専門医制度の話を聞いた時には正直な感想としては、より複雑になった制度にて対してプログラムがしっかりしている所に入局しなければ専門医を取れないのではとないかという不安でした。市中病院も含めいくつかの医局に見学させていただきましたが、専門医、指定医共に最短で取得するための指導体制が一番整っていると感じ当医局に入局を決意致しました。
 入局して1カ月半ほど経ちましたが、多くの先生方にそれぞれの専門分野についてクルズスしていただいています。当医局にいるとそれが当たり前のように感じてしまうのですが、フレッシュマンにこれだけ多くのクルズスをしている医局はないのではないかと思います。クルズスだけでなく、また医局内の雰囲気がアットホームであり上級医の先生方にご相談しやすい環境も当科の魅力だと感じます。

平成30年度 入局

私は他大学を卒業し、他病院で研修したのち、平成30年に入局させていただきました。東邦大学精神科にはほとんど縁もゆかりもない状態でしたが、見学や入局説明会を通して、当医局の雰囲気の良さ、医局の先生方の診療に対する真摯さ、日頃のクルズスや精神科専門医・精神保健指定医取得のためのバックアップ体制の充実、大学病院でありながら地域の精神科病院として様々な症例を経験できることに魅力を感じ入局させていただきました。また大学病院で診ることのできる急性期の症例のみでなく、様々な連携施設を持ち、慢性期や依存の症例などもしっかりと経験できる点にも大変魅力を感じました。  5月からは連携施設での外勤も始まり、外来も担当させていただくこととなりました。初期研修医時代に比べ自分で決断しなくてはならない場面も少しずつ増えて来ていますが、連携病院においてもしっかりとした指導体制が整っており、少しずつですが日々自分の成長を実感しています。  現在入局から1ヶ月半ほどたちましたが、自分が他大学出身のことをすっかり忘れてしまうほど暖かく迎え入れていただきました。まだ精神科医として歩み出したばかりで日々の診療の場面で戸惑うことばかりですが、医局の先生方の専門分野もそれぞれ多岐にわたり、すぐに専門的なアドバイスをいただける環境で充実した日々を送っています。今後も様々な経験をさせていただき、精神科医として成長していけたらと考えています。  初期研修中で入局先を探している方はもちろん、他大学出身の方、転科を考えている方是非一度雰囲気を感じに見学にいらしてください。来年度、新しい先生方と一緒に働けることを楽しみにしております。

平成30年度 入局

私は他大学を卒業後、他の病院で初期研修を行い、今年度より東邦大学の精神科に入局いたしました。 精神科医を志したのは、精神医学が、科学だけでなく、哲学や文学、文化や宗教など、さまざまな要素が複雑に絡み合って成り立っているという点に心惹かれたためです。 その中でも、こちらの教室への入局を志願したのは、研究だけでなく臨床にも力を入れている大学病院であること、精神疾患の早期発見・早期介入を先進的に取り組んでいること、地域を包括した治療や支援をすすめていることが決め手でした。 医局説明会に参加した際、「精神疾患を生物・心理・社会の視点からバランスよく捉えることが重要だ」との説明があり、全人的なアプローチを重視するというその理念は、まさに私が精神医学に興味を抱いた理由と同じだと感じました。説明の中では、「我々はヒト(Homo sapiens)ではなく、人間(human)を診ているのだ」という内容のお言葉もあり、大変感銘を受けました。 また、病院見学の際にはとてもあたたかく迎えていただきました。さまざまな分野でご活躍されるプロフェッショナルの先生方の、精神科医としての情熱と誇りを強く感じました。最初は、他大学に入局することに不安もありましたが、この先生方のもとで学び、精神科医としての基盤を形成したいと心から思い、入局を決断しました。 4月になり、フレッシュマンとしての日々が始まりました。右も左もわからない中で、上級医や同期、メディカルスタッフの方々に支えられて、慌ただしく過ぎる新鮮な毎日です。この先は長い道のりですが、目の前のことからひとつずつ、日々成長していけるように精一杯頑張ります。

平成30年度 入局

私は東邦大学医学部を卒業し、大森病院で初期研修を終えて、大森病院精神科に入局しました。
 これだけを見ると迷いなく大森病院の精神科を選んだかのようですが、優柔不断な私はそもそも臨床に進むかどうかでも迷い、臨床に進むにしても精神科に進むかどうか、また研修先をどこにするかに関しても迷い、決心したのは入局〆切の週でした。
 この文章にたどり着いた方はおそらく精神科には興味ある方で、研修先で迷われている方が多いと思いますので、大森病院を選択した理由からお話します。
 私が精神医学で興味があった分野に児童思春期、司法精神医学が含まれました。専門分野に進むのは先の話ですが、具体的な専門分野が決まっていない今だからこそ色々な専門分野の道が開けている場所を選びたいと思いました。
 他大学病院、市中病院も視野にいれて探しましたが、まず児童精神を扱っている病院だけでも絞られます。そして司法精神医学に関わっている先生がいる病院というのも限られます。調べているうちにこれら2つとも満たす場所がとてもレアであると知りました。
 学生時代から医局の雰囲気が良いということも知れていたため、あえて他の病院にいく理由が見つからず、大森病院を選びました。その他にも、器質性疾患も含め幅広い症例を学べることや、大森病院の予備校さながらの指導を受ければ専門医・指定医を最短でとれることをイメージできたということも理由の一つです。
 入局してみてどうだったかというと、まだ数ヶ月しか経っていないため分からないこともあるというのが正直なところですが、現時点では全く後悔していないことは言えます。
 最後にもし精神科に進むかどうか迷われている方がいたら、迷うくらい精神科が嫌いじゃないのであれば、適性があると伝えたいです。
 診断が何であれ『生きづらい人、生るのに困っている人』を手助けしてあげられることは、まだ精神科歴数ヶ月の私ですら、代え難いやりがいを感じます。一緒にその喜びを感じることができれば嬉しいです。お待ちしております。

平成30年度 入局

私は東邦大学を卒業し、東邦大学医療センター大森病院で2年間の初期研修を終え、平成30年度より東邦大学医療センター大森病院精神神経科に後期研修医として入局させて頂きました。
 祖父、父が精神科医として開業しており、幼い頃から精神科医療は身近な存在であったことから、学生時代から漠然と精神科を意識していたように思います。しかし一貫して精神科志望であったわけではなく、研修医の間は身体診察と画像の読影や検査データ、病理像から診断し治療を行う内科に興味を持ち、2年間はほとんど内科を選択して研修しました。中でも気管支鏡検査が好きで、血ガス採取に明け暮れながら気管支走行や呼吸器内科の勉強をしていたことが1番印象に残っています。
 入局先を決定する際も最後まで迷いましたが、患者さんが色々な言葉で表現する症状を症候学で読み解いていく面白さに惹かれ、精神科を専攻しました。
 学生時代から東邦大学一色の経歴ですが、慣れ親しんだ環境にやや中弛みも感じていたので、新しい環境で後期研修をしたいと考え、精神科入局を決めたあとは何ヶ所か病院見学に行かせて頂きました。
 東邦大学はとてもアットホームな雰囲気の医局で、研修医の頃から名前を覚えて頂いて、飲み会やイベントに誘って頂きました。フレッシュマンとなってからは、外部講師も含めたお忙しい先生方に連日クルズスをして頂いています。
 また今年度から新専門医制度となり、ともすれば世間の流れについていくことでいっぱいいっぱいになってしまいそうですが、東邦大学はマンツーマンで指導医の先生にご教授頂くことができ、マイペースな私としてはとても心強く感じています。
 専門医、指定医も最短で取得することができ、これほど指導体制の整っている医局はないのではないでしょうか。また同期にもとても恵まれ、志の高い仲間と有意義に過ごすことができ、この医局に入局を決めて良かったと思っています。
 精神科医として歩み始めたばかりですが、これからも精一杯精進して参ります。

平成28年度 入局

 私はもともと小児科医として5年間市中病院で勤務しており、その後平成28年度にこちらの精神科に入局いたしました。小児科医を志した理由は、自分自身に子供がいたこともあり、存在が身近で一番興味があったからでした。小児科診療を何年か経験するうちに、単純に身体的な問題を主訴に来院する子供たちだけでなく、児童精神に関連して来院する子供たち、あるいは保護者の姿が目に付き始めました。結局、身体的な疾患を否定した後は児童精神科へ紹介することで診療は終了してしまい、その後の経過については情報がなく、非常にもどかしい状況でした。また、初期治療としてもこれで良かったのだろうか、と悩んでいる自分に気づき、児童精神を勉強したいと考え始め今年度入局することになりました。
 現在は、精神科の基礎を学ぶために諸先生方ご協力のもと勉強をさせていただいております。大学で研修を行う最大の利点として、幅広い分野のスペシャリストがいることで、偏りのない研修を行えることが挙げられると思います。実際、様々な症例を学べるようにスケジュールが組まれており、最適な環境を与えていただいていると感じています。今までの環境と一つの手技をとっても180度異なることもあり、正直最初は戸惑うことも多々ありましたが、充実した時間を過ごせていると感じております。今後も少しずつではありますが精進していきたいと思います。

平成28年度 入局

平成28年度入局致しました。私は内科学を学ぶために4年間消化器内科医として従事しておりました。そしてこの度自身の出身大学の精神神経科学教室に入局致しました。
検査中心の内科学とは違い患者さんとの会話の中で治療の糸口を切り開くという今までの自分の中での治療方針と180度違う目線で治療を行う点で戸惑いを感じる事もありましたがすぐ慣れ楽しく仕事をしております。
当医局の良さとしては4月に水野教授を初め上級医の先生方、心理士さん、ソーシャルワーカーさんまでもが勉強会を開いて頂き細部にわたり専門分野を教えて頂けます。そのためにこんな私も安心して仕事に従事することが出来ました。またわからないことも懇切丁寧に教えて頂きわかるまで説明していただけるのでその日に疑問を解消できます。また当医局では入局後最短で精神保健指定医の資格がとれるのはもちろんのこと同時に精神神経科専門医も最短3年で取ることが出来ます。また週に1回外国人の講師と英語の対話形式の講義がありその他勉強会やカンファレンスが充実しております。
大変と思った方もいたかもしれませんが問題ありません。ちゃんと休みもしっかりとれonとoffのメリハリもしっかりしています。
また医局員の約半分が他大学出身であり隔たりない雰囲気です。また言わなければわからない程です。ちなみに今年同期の中では東邦出身は私だけです。
昨今身体疾患合併の患者さんが多く内科医で経験した知識を精神神経科学に生かせればと思いこれからも日々精進してまいります。
ぜひ興味がありましたら当医局を見学に一度いらしてください。いらしていただければ言っている意味がわかると思います。お待ちしております。

平成28年度 入局

私は元々他大学出身で、そのまま母校の大学病院で初期研修をさせていただきましたが、様々な御縁に恵まれて、今年度より後期研修医として東邦大学医学部精神神経医学講座に入局することとなりました。
きっかけとしては昨年度、初期研修医二年目となり、将来的に学生時代から志していた精神科医として医師人生を全うしたいと考えていましたが、残念なことに私の初期研修先には精神科病棟がなかったため、新しく後期研修先を探すことになり、同期の紹介により東邦大学医学部精神神経医学講座を見学させていただきました。そこで先生方の医療にかける情熱と医局の雰囲気の良さを感じ、入局を決意しました。
精神科疾患は他科のそれと違い、人によって症状の種類や程度そして治療法も大きく異なり、またその治療期間も長期化することが多々あります。患者さんはそれぞれが違った人生を歩んできており、その人生を一緒に振り返ることで初めて有効な治療法が見つかることもあります。この画一性のなさが精神科を難解に思わせるものであり、また生涯を通して向き合っていくに値する面白さだと考えています。
ただ、やはりそういった性質上診療に際しては細心の注意を払う必要がありますし、患者さんの治療法について悩む事も多くあります。そんな時、医局の先生方は皆さんとても優しく相談に乗ってくださり、仕事の内外を問わず面倒を見てくださいます。完全に外から来た私ですが、もう何年も前から一緒に働いていたかのような安心感の中で仕事をさせていただいており、とても居心地が良いです。
また、定期的に行われるケースカンファレンスや抄読会、学会発表などの機会を与えてくださることもあり、大学病院ならではの高度な研修生活を送らせていただいています。今後末永くこの医局でお世話になると思いますが、いつかご恩を返すことができるようにこれからも日々頑張っていきたいです。

平成27年度 入局

 私は他大学を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で2年間初期研修を終え今年の春から、念願の精神科医としての第一歩を東邦大学大森病院の精神神経科でスタートしました。
 そもそも私が精神科医になろうと思ったのは、診療で取り扱うべきものが症状や疾患そのものだけではなく、その人を形成する生い立ちや取り巻く環境までも理解し、多方面からアプローチするという他科にはない特殊性を感じたからです。
 ひとつとして同じ症例がないので精神科医は想像力や工夫を常に必要とし、そしてどんな経験さえも診療の糧とすることができる職業であると思います。また患者さんとの関係も比較的長期にわたることが多いため、じっくり時間をかけて関わっていくことができる点も私にとっては魅力的でありました。
 研修医としてローテートしていた時から当医局はとても雰囲気が良く、規模も大きすぎず小さすぎずで働きやすそうな印象を持っておりました。実際入局してみるとアットホーム感は想像以上で、今では家族の一員になったような気持ちです。
医局の先生方は本当に優しくて面倒見が良く、仕事はもちろんそれ以外の事でも親身になり相談に乗ってくださる方々ばかりです。今はわからないことばかりで不安な毎日ですが、いつも後ろには頼りになる先輩方が控えて見守ってくれているという安心感のもとで仕事ができるのはとても幸せです。また抄読会や著名な先生を招いての講演会・勉強会が度々開催されるのも臨床だけにとどまらない大学病院の特筆すべき魅力だと思います。

 入局してまだ数か月でわからないことだらけではありますが、素晴らしい先輩先生方や同期と共にとても充実した毎日を送っています。文章だけでは魅力をなかなか伝えられませんが、東邦大学大森病院精神科というファミリーに加われて本当に良かったと思っております。

平成27年度 入局

 私は東邦大学医学部を卒業後、昨年まで市中病院で2年間初期臨床研修を行っておりました。久々に大学に戻ってまいりまして、医局での業務も2カ月が過ぎましたが、まだまだ業務を十分に覚えられず、必死の毎日を送っております。大学には毎月ローテーションの研修医が来るのに加え、5、6年生の医学生も実習に来ます。まだ精神科の知識も乏しい私が後輩に質問されてうまく答えられなかったりして、もっと勉強しなければならないという気持ちになります。小規模の病院で研修していた自分にとっては、これが大学病院の屋根瓦方式なんだと改めて実感し、自分が学生だった頃のことを思い出しました。市中病院での研修は新鮮で、良い経験になったと思っておりますが、近い先輩、同期、後輩が少ない病院では、気軽に指導を受ける機会は少なく、困ったことも数少なくありませんでした。

 その点、この医局は安心です。自分が直面するトラブルや悩みを分かち合ってくれる良い同期、年次の近い先輩達 はもちろんのこと、何が起きても動じない、頼りになる中堅・ベテランの先生もたくさんいます。誰にでも、すぐに相談できるところが魅力です。
 当医局は現在3人のチーム制で業務を行っています。最初の頃はチームリーダー(指導医)と治療戦略を細かく相談して決めたので安心でしたが、次第に1人で判断する機会も増えてきています。大変ですが、この時こそが伸びるチャンスだとも思っています。しっかり指導を受けながら、その知識を1人で実践していくようになります。3人のチームにはさらに研修医や学生が加わりますから、自らも指導します。日々、to teach is to learn を強く意識しています。私は、東邦に来る前にチーム制のない病院で精神科の研修を受けましたが、フィードバックの機会は少ないように感じました。

 精神科の仕事は多忙な時と時間のある時の差が激しい科です。多忙な時は突然訪れ、最初の頃は対応するのがとても難しかったのですが、悩んだり落ち込んだりした時にも多くの先生方にサポートしてもらえました。こんな環境の良い医局ですから、すぐに慣れました。
私は心からこの医局に入って良かったと思っています。まだまだ未熟な私ですが、これからも頑張ろうと思っています。

平成27年度 入局

 私はこの春、他病院で初期研修を2年、後期研修を3年終えてから入局しました。他大学出身、他病院研修修了であり、それまで東邦大学精神科との関係はほとんどありませんでした。当医局への入局の理由ですが、前任にて、とにかく臨床経験を積もうと一生懸命働いた中で、治療に難渋する10代の統合失調症の患者さんを経験しました。そして、「どうやったら治療が進むのだろう」「この患者さんの苦しい時間を少しでも短くできないだろうか」と悩んでいるときに出会ったのが水野先生の早期介入についての講演でした。日に日に早期介入について「勉強したい、研究もしたい」と考え見学に来たところ、医局の雰囲気の良さにも引かれ、その日のうちに入局を決めていました。入局して三ヶ月ですが、研究会や勉強会など充実した日々を過ごし、自分の判断は間違ってなかったと確信するばかりです。他大学出身、他病院研修あがりの私にも優しく熱心に指導して頂いています。

平成27年度 入局

 私はこの春より当講座に入局しました。もともと漠然と人間の言動や行動に興味があり、医学を学ぶにつれて精神を症候学という形で取り出す精神医学の奥深さや、精神を脳機能として生物学的な研究が盛んに行われている分野であるということに大変驚き魅力を感じて精神科医を志しました。

 私が当講座を入局先として決めたきっかけとなったのは、個人個人に合わせた指導体制が充実しているということが挙げられます。入局者皆が最短で指定医や専門医を取得できるようにローテーションを組み、バランス良く症例を担当することができるようになっています。
 また、当講座の魅力として雰囲気の良さが挙げられると思います。他大学出身の医師は全体の約半数程度となっていますが、全く分け隔てない雰囲気で、言われなければ気づかない程であると思います。今年度入局者の中で東邦大学出身者は私を合わせ2名となっています。まだ始まって数ヶ月ですが、すでに同期の方々とは出身大学関係なく和気藹々と毎日過ごしています。

 入局してまだ数ヶ月で精神科医としての一歩をようやく踏み出したばかりですが、しっかりとしたサポート体制の中で伸び伸びと、かつ実りあるレジデントとしての生活を現在送っています。臨床の現場に出て働く中で時に辛いこともありますが、公私共に相談できる仲間達に囲まれてお互い切磋琢磨しながら成長を肌で実感しています。

平成27年度 入局

 今年度4月より東邦大学医療センター大森病院精神神経医学講座の新入局員としてスタートを切らせて頂きました。
 私は他大学出身者であるのですが、縁あって前期研修より東邦大学でお世話になっておりました。精神神経科では研修医2年目の3ヶ月間を研修させていただきました。以前から精神科に興味があったものの、私にとってこの時が初めての実際の精神科の医療現場でした。その研修のなかで、医局の先生方から親切丁寧にたくさんのことを学ばせていただき、この時の経験が『精神科医になりたい』という思いをより確実なものとしました。そして、他大学出身者であるにも関わらず分け隔てなく、温かくご指導してくださった先生方のおられる東邦大学の精神神経科へ入局したいと考え、志望しました。

 入居して3ヶ月が経過しようとしていますが、気さくでとても親切な先生が多く、困った時や疑問を感じた時に、気後れすることなく助けを求めることが出来る環境で、様々な症例を通して沢山の事を学びながら、非常に充実した日々を過ごしております。

平成26年度 入局

 皆様、初めまして。今このページをご覧になっている皆様は少なからず東邦大学大森病院、もしくは精神科に興味のある方なのではないでしょうか?そんな皆様に入局したての私が『東邦大学大森病院精神科』の魅力を余すことなくお伝えしようと思います。

 まず当医局の一番の魅力でもあり私の入局の決め手にもなったのがなんといっても医局の雰囲気の良さです。当医局は全体の約半分が本学出身、残りの半分が他学出身の医師で構成されていますが、本学出身の自分が入局するまで他学出身の先生の多さに気付かない位皆様分け隔てなく仲良く仕事に取り組んでいます。ストレスなく仕事に打ち込めることを保証いたします。

 次に魅力的であるのが教育体制の充実さです。当医局では入局後最短で指定医の資格が取れるのはもちろんのこと、同時に専門医の資格も最短の3年間で取得可能です。もちろん、先輩方のサポートがあるため症例やレポートの書き方に困ることはありません。また、入局したてのフレッシュマンには始めの数ヶ月で各先生方から専門分野についてのクルズスが行われるため、早い段階で精神科についての知識を身につける事が出来ます。さらに週に1度外国人講師と英語の対話形式の講義があり、その他にも勉強会やカンファレンスが充実しているため臨床・研究ともに成長が望める環境がそろっています。

 前述のように仕事には医局全体で真剣に取り組んでいますが、もちろん休暇も充実しているのでご安心ください。フレッシュマンでも心配する事無く十分な休みを取る事が出来ます。私は旅行が趣味なのですが、今年も1週間かけてインドに行こうかと企てております。オンオフがしっかり区別されているために、メリハリのある生活が出来る事は間違いありません。

 上記のように東邦大学大森病院の精神科は魅力的な点ばかりです。他にも魅力的な点は多々ありますが、残念ながら今回は余す事無く伝える事が出来なかったので、興味のある方は一度でいいので実際に見学にいらして、雰囲気だけでも体験して見て下さい。きっと皆様に満足頂ける環境があると思います。

平成26年度 入局

 私は東邦大学出身で、東邦大学医療センター大橋病院で初期臨床研修を終えたレジデントです。幼い頃から精神科に興味があり、医学部入学後も他科には目もくれず(勉強はしましたが)精神科医になることを意識していました。
 卒業後は母校の分院にて初期臨床研修を終え、母校の医局に入局しましたが、学生時代の私は部活動に所属せずに縦にも横にもつながりが薄い状態でしたので、我ながらほぼ外様に近い入局者だと自負しています。
 しかし、大森病院精神科医局はそんな私でも非常に居心地良く過ごせる素敵な雰囲気に包まれており、ご活躍されている先生方も個性に溢れた優秀な先生方ばかりで、毎日が楽しく幸せで矢のように過ぎていきます。

 勉強すること・覚えなければならないことは尽きず、日々、知識不足を痛感していますが、水野教授をはじめとした熱心な先輩の先生方にご指導頂くことができ、安心して診療に専念しています。万が一、自分の指導医の先生がいない困った状況でも、周囲の先生方が手厚いサポートをしてくださいます。優しく理解のある先生方ばかりなので質問もしやすく、この医局以上に勉強に適した場所はないのではないでしょうか。 
 現在、入局して早4か月目ですが、こちらの医局に入局したことを一瞬たりとも後悔したことはありません。入局前には多少の不安があったのも事実ですが、このように恵まれた環境に身を置けることを深く感謝しています。

 非常に拙い文章で、精神科医局の魅力が十分に伝わったのか不安が残りますので、ご興味を持たれた方は『百聞は一見にしかず』ということで、ご一報いただき、是非見学にいらしてください。
 大森病院精神科医局員一同、皆様のご訪問を心よりお待ち申し上げております。

平成26年度 入局

 私が精神科の臨床現場に初めて訪れたのは、学生時代の頃でした。当時は臨床研修で色々な科を訪れ、初めて触れる臨床現場に圧倒されながら毎日を過ごしておりました。

 もともと精神医学の分野に興味があり、先生方から臨床現場の雰囲気や日々の様子を聞いて想像していたのですが、実際に体験する臨床現場は当然そんな想像などかき消してしまうほどの迫力と臨場感に満ちていました。そんななか、右も左もわからず外来予診や入院患者との面談もうまくできずにいた私に、担当して下さっていた先生が優しく声をかけて下さり、精神科だけでなくどの科でも役立つテクニックや知識、患者との接し方などを指導して下さったのを覚えています。

 その後、六年時研修と前期研修で軽3ヶ月を精神科で研修し、上級医の先生に御指導を賜りながら徐々にできることが増えていきました。そんな時に気付いたのは、精神医学分野がまだまだ底知れぬ奥深さと可能性を内包しているという事と、精神医学の治療ではその性質上どうしても患者の内面に触れていかなくてはならず、それ故に極めて繊細なテクニックが必要とされる事です。

 私が後期研修の研修先を決めるにあたってその決め手としたのは、この精神医学分野における可能性と、しっかりと指導が受け成長してゆける体制でした。私達のようなフレッシュマンは、最初は必ず不安や緊張と戦いながら恐る恐る診療にあたる事になります。しかし東邦大学精神神経医学講座では水野雅文教授をはじめ上級医が必ず後ろで見守りながら指導をして下さり、また看護師やスタッフの皆さんもあらゆる面で支えてくれます。

 医局・病棟が一丸となって治療にあたる、そんな一体感に満ちた場所がここにはあります。もし今後の御自身の行き先について精神科を考えていたり興味がある方がいらっしゃいましたら、是非一度お気軽に見学に来て下さると幸いです。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

平成26年度 入局

 私はもともと脳や心といった分野に興味を持ち、その学問的好奇心から医学部に入学しました。その後も基本的な方向性は変わらず、将来は脳や心の疾患を扱う専門科へ進もうと考えていました。そんな中、いよいよ後期研修で専門を選ぶにあたり、私は非常に迷いました。というのも、精神科、神経内科、脳外科と、脳を扱う科は複数に渡るからです。それでも最終的に、(紆余曲折ありましたが、)精神科の道を歩もうと決めました。脳については他の科でも学べますが、人の心を医学として真っ向から扱うのは、精神科以外にないからです。また、自分が本当のところどのような患者さんの力になりたいのかと考えたとき、やはり精神科こそ自分の進むべき道だと思い至りました。そして精神科を志すなら、大学病院で最先端のアカデミズムに触れながら、学び、研究し、臨床を実践したいと考えた次第です。

 当医局はとてもフレンドリーな雰囲気です。私は他大学出身ですが、暖かく受け入れてもらいました。他の先生方の声を読んでもらえば分かるように、色々なバックグラウンドの先生が、様々な視点をもって日々の診療に取り組んでいます。そしてそれらをアカデミックに共有し、ディスカッションし、学問として発展させようとする気概に満ちています。是非一度見学に来てみて下さい。お待ちしています

平成25年度 入局

平成25年度に入局いたしました。新入局者と申しましても、私は医学部は学士編入、精神科は他科からの転科で参ったアラフォー女子です。しかも既婚で4歳の子どもがおります。こんな自分が「フレッシュマン」としてコメントさせて頂くのは非常に心苦しいのですが、ひょっとしたら自分の様に紆余曲折の末に精神科医を目指したいと思っている先生の背中をポンと押せるかなと思い、書かせて頂きます。

自分は精神科に元々興味があったのですが、専攻科を決める初期研修後期に妊娠・出産が重なったこともあり、決断するまでに時間がかかってしまいました。比較的、勤務時間の予定が立てやすく、育児と両立しやすいかと考え、初めは放射線科に入局しました。しかし、精神科への夢が諦めきれず、放射線科三年目、子どもが三歳になったときに思い切って辻野医局長に相談し、何度か見学を重ねて入局を決意しました。

入局して半年が経ちますが、毎日充実しており、転科してよかったとつくづく思っています。入院時は途方に暮れるくらいに具合の悪かった患者さんが、少しずつ心のバランスを取り戻し、回復していく様をみていると「そうそう、これがやりたかったんだ」と実感します。
今年度初期研修を終えるみなさまはもちろん、他科からの転科を考えている方、他大学出身の方、家庭や身体的な事情のある方、心配いりません、どうか思い切って当医局にいらして下さい。上記すべてが当てはまる私が言うのですから間違いありません(笑)!来年度、新しい先生方と一緒に働けることを楽しみにしております。

平成24年度 入局

学生の頃より、学問として精神科の分野に興味があり、教科書を読んでいても、知識として新しいものを吸収していきたいと思うのが精神科の分野でした。
また、学生時代の実習時にも、先生方に関連病院やグループホームなど、色々な場所に連れて行って頂いたことで、精神科医として働くことのイメージが湧き、臨床でも精神科の魅力を感じました。

実際に、初期研修を1年間終え、他科も勉強させて頂きましたが、精神科に進みたいという意志は変わらず、初期研修2年時に、半年間、精神科を選択することを決めました。実際に、研修させていただき、病棟で患者さんと接していく中で、教科書だけでなく、臨床を学んでいくことの奥深さを知ったことで、精神科への魅力が増し、入局を決意した次第であります。また、大森病院精神科における確立された後期研修システム、指導にあたる上級医の先生方の人柄の良さも、実際に研修させていただくことで目の当たりにし、この医局であれば、より良い研修が出来ると感じたことも入局の決断を後押しした理由です。

入局して3ヶ月が経ちましたが、手探りながらも充実した日々を送っております。今後も、医局の先生方の力をお借りしながら、様々な課題をこなし、日々精進していきたいと考えております。

平成24年度 入局

私は、以前から人のこころ、その働きなどに漠然とした興味を持っていました。そんな思いもあって、他大文系学部に進学し、心理学や社会学を学びながら、単科精神病院でのボランティア活動などをして学生生活を送っていました。

卒業後は、ボランティア病院で出会った臨床心理士の先生の紹介で、当時の精神障害者地域生活支援事業など、地域での精神障害者支援事業を広く展開する法人に入職させて頂きました。
利用者の方と日々話をし、料理プログラムをともに考え昼食を作り食べ、授産施設で作られたお弁当を自転車で地域に宅配するなど、さまざまな経験をさせて頂きました。
そんな毎日のなかで、私はもう少し精神科治療にもかかわることのできる職を目指したいと考え、法人を退職しその後、東邦大学医学部へ進学しました。

学生時代、初期臨床研修中は精神神経科以外にも様々な診療科に興味を抱いていましたが、当科での研修を通して、多くの諸先生方からの暖かいご指導を受け、もともと医学部を目指した頃の初心を貫こうと考えるに至り、本年4月当科に入職しました。
入局後の現在は、まだまだ毎日の業務で分からないことや、不安などはあります。日々患者様と接し、自分の勉強不足を痛感しつつ先輩方に相談させて頂きながら、少しずつ精神科医師として前進できるよう過ごしています。

この先、5年10年経過したとき、自分はどれほどの力量をもった精神科医師になっていることが出来ているのかを考えながら、努力していきたいと考えております。

平成24年度 入局

私はもともと学生の頃から精神科に興味を持っており将来進みたい科の一つではありました。しかし、当時は身体を診なければ医者らしくないという思い込みがあり、将来の専門に関しては決めきれずにいました。

大学を卒業した後は実家のある東京に戻って来ようと考えており、縁あって本学で前期研修を開始しました。前期研修期間中はここと決めずに興味の持てる分野を探しながら、様々な科で勉強させていただきました。どの科もそれぞれに魅力はありましたが、医師として診療に携わっていく中で身体のことだけでなく全人的に患者さんと関わる必要のある精神科に魅力を感じ、入局を決意しました。

入局してまだ3か月程ですが、他大学出身の私にも医局の先生方は皆さん熱心に指導してくださいますし、分からないことがあれば気軽に聞くことのできる雰囲気もあります。様々な研究会や勉強会も開催されており、やりたいことがあれば何でも受け入れていただける環境も魅力の一つであると感じております。今はまだ慣れないこと、戸惑うこともあり日々試行錯誤しながら診療にあたっています。その中でも様々な症例を通して多くのことを学び精神科医として成長していけたらと考えています。

精神科に少しでも興味のある方は是非一度見学にいらして下さい。

平成23年度 入局

私はもともと人の脳の働きに関心を持っていて、医師を目指した時点から精神科領域に興味を抱いていました。
初期臨床研修は、市中病院で受けたのですが、精神科研修は東邦大学精神神経医学講座で受けさせていただきました。
その際に、他大学出身者である私に対しても諸先生方は非常にフレンドリーに接してくださいましたし、熱心に指導してくださいました。
また、偶然にも研修中に日本精神神経学会に出席する機会もいただきまして、精神科領域におけるトピックスにも触れさせていただきました。
このような様々なの人の縁、時の運が重なり、東邦大学精神神経医学講座に入局させて頂く事となりました。

実際に入局してみて、精神科医としての生活が始まったわけですが、毎日が新たな発見の連続であるとともに、勉強の日々であるとも感じています、力量不足を感じる事もあります。
しかし、毎日が昨日の自分よりも確実に成長している事を実感できる日々でもあり、充実した時を過ごす事が出来ております。
このように充実した日々を私達と一緒に過ごしてみませんか?

精神科での毎日はここでは語りつくせません。興味をもたれた方は、御連絡ください。楽しくお酒でも飲みながら語りましょう。
皆様からの御連絡をお待ち申し上げております。

平成23年度 入局

私は、小児科研修中に、心因性慢性頭痛、いじめによる不登校、家庭内虐待など児童精神に関する症例を担当することが多く、精神科に興味を持ち始めました。それがきっかけとなり精神科に入局させていただきましたが、実際今、日々新たな経験をさせていただく中で、精神科には様々な分野があり、勉強しないといけないことが沢山あること知りました。
患者さんやその家族とのやり取りが思うようにいかないこともありますし、日々勉強しないと追いつかないことも多いです。しかしお陰でこの1年とても充実した毎日が送れています。改めて入局してよかったと実感しております。

医局の先生方は、臨床的なことも学問的なことも、とても熱心にご指導してくださいます。仕事以外の場でも、傾聴のプロである精神科医に自分のストレスを傾聴してもらうことも出来ます(笑)。この医局には、本当に心暖かい先生方が沢山いらっしゃいます。

精神科をご検討の皆様、是非1度見学にいらしてください。お待ちしております。

平成23年度 入局

私は東邦大学医療センター大橋病院で2年間の初期研修を終えた後、精神神経科に入局しました。学生時代より精神科に興味を持っていましたが、初期研修を行うと他科も非常に魅力的であり、入局するにあたり非常に迷いました。しかしその後、精神科で研修をし、実際の臨床の現場を経験し患者さんと触れ合ってみて、やはり精神科の分野に興味があることを再認識しました。また研修中、外部の病院や児童相談所などに連れてっていただいたりと、多くのことを経験させていただき、この医局であればより良い研修が出来ると強く感じたことも入局の決断を後押しした理由です。

入局して半年ほどが経ちましたが、まだまだ勉強不足で医局の先生方だけでなく病院のスタッフの方々に迷惑をかける日々が続いています。しかし、日々の臨床の現場での指導もさることながら、治療に難渋した症例のケースカンファレンスでは自分では気づかないような新たな側面を指摘していただいたりと、様々な場面で質の高い指導を受けることができ、毎日充実した研修をしています。なにより容体が改善し元気に退院していく患者さんの姿は何事にも変えられない励みとなります。今はこの医局に入局できたことに感謝し、今後も少しずつではありますが精進していきたいと考えています。

平成23年度 入局

私はこの春、レジデントとして東邦大学の精神科に入局しました。
当科の病棟はチーム制で、担当患者さんに関して、レジデントは上級医の先生の指導を受けながら診療にあたりますので、とても安心です。なおかつ、週1回チームカンファ・医局のカンファを行い、治療方針については議論を繰り返しながら日々患者さんの診療にあたっております。
フレッシュマンの私も積極的に診療に参加させてもらい、わからないことはいつでも聞くことが出来ます。また、病棟の雰囲気も非常に良く、看護師さんはじめ、他職種とも協力しながら日々診療にあたっています。

医局の規模としては決して大きくはないですが、その分、医局のどの先生にも気軽に質問ができます。
閉鎖病棟・開放病棟も両方あり、専門外来も充実しています。精神科医のスタートの場としても、本当に恵まれた環境だと感じていて、毎日が充実しています。

精神科に興味を持っている方は、ぜひ一度、見学にいらしてください。東邦の良さをきっと感じて頂けることと思います。

平成22年度 入局

私は学生時代、本学でサークル活動をのんびり楽しんでいました。父親が精神科医でもあり、私自身も本学での前期研修を終了後、東洋医学科へ在籍中、精神的な苦悩を抱えていらっしゃる方に多数遭遇し、周囲の勧めもあり、精神科への入局を決意しました。

4月に入局し、アットホームな雰囲気の中で、ユーモア溢れる個性的な医局の先生方、外来や病棟、イスボスコ、地域連携室など、大勢のスタッフの方々に支えられ、同期の楽しい仲間と充実した研修生活を送っています。医局の諸先生方による懇切丁寧なクルズス、病棟内でのチームカンファレンス、多職種カンファレンス、精神科スタッフ研修会等、多彩な研修が行われています。また、早期介入に特化した“イルボスコ”では若年者の社会機能向上を目指したプログラムが積極的に行われています。常時笑顔に満ち溢れた多数のスタッフの方々に見守られ、日頃の臨床上での疑問など気兼ねなく質問することが出来、日々自己研鑽させて頂き、この素晴しい環境に大変感謝しております。多忙な日常業務の一方で、各先生方ともに、プライベートな時間をエンジョイされています。

現在は心の時代といわれますが、社会情勢が目まぐるしく変化する中で、精神科医の活躍の場は今後益々増加するものと思われます。興味を持たれた方は是非、御一報下さい。

平成22年度 入局

私は東邦大学出身で、学生時代から精神科に興味を持っておりましたが、正直なところ入局については全く考えておりませんでした。特別何か理由があったわけではなく、ただ何となく「臨床をするなら内科にいくべき」という漠然とした考え方をしていたように思います。しかし、2年間の研修で内科・外科と回ってみて、楽しくはあっても自分の本当に興味のある分野に出会うことはなく、「医療に向かないのでは」「何を基準に選べばいいのかわからない」などと思い悩むようになりました。いよいよ焦り始めたころ、必修の研修で精神科を回りました。精神科での日数が過ぎるにつれ徐々に研修が楽しく感じられ、やりがいを見いだしている自分に気づくようになりました。指導してくださる先生方は親しみやすく、また様々な領域で活躍されており、「ここでなら私でも何かをつかめるかもしれない」と希望を感じることができ、最終的に入局を決めました。さらに、「専門を精神科で学ぶのであれば大学院に入り学究を深めてみたい」と考え、思い切って水野教授に相談したところ快諾していただき、研修終了と同時に大学院生として講座に所属する運びとなりました。

入局してから半年が経過し、現在は臨床に研究に、初めてのことばかりで慌ただしく日々が過ぎています。しかしすべての内容が色濃く充実しており、着実に自分の力になっていることを感じ、ますますの励みとなっています。精神科ほど、人間に対し寄り添える医療はなく、また、研究の裾野が広い分野は他にありません。今後はよりいっそう勉強し、患者様一人一人の満足を得られるように、さらには精神科医療の発展に少しでも貢献できるように邁進していきたいと考えています。

平成22年度 入局

私は昨年まで、他大学の附属病院の他科という全く畑違いの場所に居ました。精神医学の勉強をしたいという気持ちは早くからありましたが、どのような環境を選ぶかについてはとても迷いました。

そうした中で、私が東邦大学への入局を決めたのにはいくつかの理由があります。はじめに、他大学出身の先生が多く開放的な医局であると感じたことです。入局説明会では多くの先生から話を聞くことができましたが、医局員の先生方が出身大学に捉われることなく、忌憚のない意見を言える環境であると感じました。それは実際に仕事を始めた現在も変わらず感じていることです。

次に、イルボスコという早期精神病に特化した施設があることです。これまでの診療でも統合失調症を合併した患者さんと関わる機会はありましたが、その多くは慢性期の方でした。精神医学の知識は学生時代の机上の知識しかありませんでしたが、失われた機能を回復することはとても難しいように感じました。またそういった方々がどういった治療経過でその状態に至ったのか、もしかしたらどこかにターニングポイントがあったのではないか、とも考えていました。ですから自分が精神医学を学ぶにあたって、精神病の早期発見・早期介入に積極的に取り組んでいる東邦大学はとても魅力的な環境でした。東邦大学の精神科では、精神病発症危険状態(ARMS)という概念が共通認識として存在します。これは他大学で精神科を学び初期研修をした自分にとってとても驚いたことでした。東邦大学ではごく当然のように、全ての医師が日々の診察の中で受診者の発症リスクについて検討し治療に当たっています。発症危険状態ということはまだ疾病ではないのですから、その判断には豊富な知識と熟練した経験が必要です。私にはまだまだ未知のことが多いですが、早期発見・予防に重点を置いた診療に研修早期から触れることは、今後の自身のキャリアにおいてかけがえのないものになることを強く予感しています。

もちろん大学病院ですから、統合失調症、気分障害、神経症といった基本的な疾患や、他科と連携したリエゾン精神医療など症例は豊富です。指導体制もしっかりしていますので、不安を感じながら診療をする心配はありません。一例一例を大切にじっくりと診療に当たることができますし、経験が浅くとも臆することなく意見を言える環境です。

東邦大学は、精神科医を志す先生方の希望を実現してくれる環境であると思います。熱意ある先生方と共に働くことができれば幸いです。

お問い合わせ先

東邦大学医学部
精神神経医学講座

〒143-8541
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TEL:03-3762-4151(代表)

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