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多職種・地域連携

東邦大学医療センター大森病院のメンタルヘルスセンターでは「こころの病の早期治療」をテーマに、大学病院の特性を活かしつつ地域で求められる精神科臨床サービスを提供していきたいと考えております。 21世紀はこころの時代と言われています。これまでとかく近づき難かったこころの病の領域を、身近な問題として捉える時代とも言えましょう。
「こころの病は誰でも罹る可能性がある」という認識のもとに、正しい知識の普及と専門家に迅速に相談できる環境づくりが大切です。精神科の診療所やメンタルクリニックは増えてきましたが、受診には抵抗を感じる人もまだまだ多いのではないでしょうか。
一昔前までは治療が難しいと信じられてきたこころの病も、薬物療法や心理社会的治療と呼ばれる新しい治療技術の開発により、早期の治療で良好な回復が得られるようになってきました。最近では、世界中でこころの病の早期治療の重要性が注目され、国際早期精神疾患学会という専門の学会も設立されています。私達もこころの病の早期治療を実現するために、地域の様々な人々と連携と取りながら、精神科サービスを必要とする人がいつでも気軽に専門家の診察を受けられる体勢作りに取り組んでいます。
平成18年7月からはメンタルヘルスに関する出来る限り広い範囲の専門家を集め、専門外来をスタートいたします。 地域(家庭・学校・職場など)における様々な医療や保健、あるいは教育の専門職の方々との連携を取りやすいよう、午後の外来を専門外来制として、各分野の専門家がじっくりと診断・治療に当たれるようにしております。

平成20年4月から、毎週火曜午後と金曜午後に、コモン外来を開設し、身体症状を訴えて内科などを受診しながらも、その背景に精神疾患を疑われた患者さんに対して早期の精神科治療を提供します。コモンとは、コモン・メンタル・ディスオーダー(common mental disorders)からとったものです。うつ病等の精神障害の患者さまに対して早期に精神科受診を促すため、身体症状を訴えて内科等を受診した患者について、うつ病等の精神障害を疑い、担当医が診断治療等の必要を認め、患者に十分な説明を行い、同意を得て、精神科医師に受診を紹介することが奨励されております。本外来は政府の「自殺総合対策大綱」に基づき新設された「早期の精神科受診の促進」に応えるための外来です。

お問い合わせ先

東邦大学医学部
精神神経医学講座

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)

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