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福井英理子助教が「新井・水吉奨学金」を受賞しました。

福井英理子助教が「新井・水吉奨学金」を受賞しました。

この度、精神神経医学講座 福井英理子助教に「新井・水吉奨学金」が交付されました。1219日に授賞式が執り行われ、炭山嘉伸 東邦大学理事長から賞状と目録が授与されました。「新井・水吉奨学金」は、本学名誉教授新井尚賢先生及び医学博士水吉喜巳先生の寄付金及び本基金の趣旨に賛同する者の寄付金をもって設定された「新井・水吉奨学基金」から、精神医学に関する優秀な研究や論文に対して授与される大変栄誉ある賞です。

受賞論文:
Fukui E, Uchino T, Onozaka M, Kawashimo T, Iwai M, Takubo Y, Maruyama A, Miura S, Sekizaki R, Mizuno M, Katagiri N, Tsujino N, Nemoto T. The mental health of young return migrants with ancestral roots in their destination country: A cross-sectional study focusing on the ethnic identities of Japanese-Brazilian high school students living in Japan. Journal of Personalized Medicine 12 (11)1858, 2022               

 福井英理子助教は、日系ブラジル人のアイデンティティに着目し、彼らの民族的帰属意識が精神的健康度に深く関与することを明らかにしました。2019年に開始された厚生労働科学研究「地域特性に対応した精神保健医療サービスにおける早期相談・介入の方法と実施システム開発についての研究(研究代表者:根本隆洋)」において、研究協力者として本研究を行いました。また、調査研究のみならず心理的サポートの実践を続け、日本全国で日系ラテンアメリカ人を対象とした心理相談会を開催しています。本活動はブラジル大使館や総領事館の公認を得ました。本研究結果は、今後ますます増加する在留外国人が心身ともに健康に活躍するための、メンタルヘルスサービスの社会実装に向けた重要な知見であり、本奨学金の受給に相応しいと評価されました。

左:根本隆洋教授,右:福井英理子助教