鈴木綾香心理師が最優秀賞を受賞しました。
5月20日に国立精神・神経医療研究センター(小平市)で開催された、第8回CEPD研究会(Cognitive Enhancement in Psychiatric Disorders)において、当講座の鈴木綾香公認心理師・臨床心理士が、「社会機能の改善、パーソナル・リカバリーをめざす認知・芸術プログラムの試み」と題したCog Art(コグアート)に関する発表で、最優秀ポスター発表賞を受賞しました。
近年、統合失調症をはじめとする精神疾患において、社会機能の改善の重要性が広く認識されています。また、その治療や支援においては、症状の消退のみを目的とするのでなく、当事者が「障害があっても自分らしさを大切に、希望をもって主体的に自分の人生を生きる」パーソナル・リカバリーの概念が関心を集めています。
当科デイケアではこの概念を尊重しつつ、社会機能改善を目指す認知・芸術プログラム「コグアート」を、英国アートセラピスト・臨床美術士の資格を持つ鈴木心理師が中心となり実施してきました。
認知機能の訓練や安全な自己表現、創作の楽しみや喜びはもちろん、自身の感性を尊重される体験を通して自己肯定感を高めること、他者の表現を通じて他者視点に触れること、集団場面での成功体験を得ることも目的としています 。
今回は、開始して6年目となる当プログラムについて、参加者の主観的体験やスタッフから見た参加者の体験についての考察も含めて報告を行いました。
<記念撮影>

左から、鈴木心理師、根本教授。