診療科挨拶

悪性腫瘍から非腫瘍性疾患まで幅広い症例に触れる
ライフステージに合わせた柔軟な働き方も提供

血液・腫瘍科【准教授】竹林ちあき

偏りのない症例で、広く学ぶことができる環境

2003(平成15)年に開設された当科は、2022年度から新体制へと生まれ変わりました。医師が多くいるわけではなく、3人の指導医と3人のレジデントに初期研修医を加えた8人ほどの規模で診療を行っています。

病院によっては専門性に特化している場合もありますが、当科では血液腫瘍から非腫瘍性疾患まで満遍なく扱っています。いわゆる教科書的な疾患にも触れることができますし、がん統計に記されている血液疾患の分布がそのまま患者数に反映されているような現場ですので、あらゆる血液疾患を学ぶことができる環境になっています。

新治療、新薬の登場で生じる疑問は研究で

よく言われるように、血液・腫瘍科は診断から治療まで自分たちが主役となって治療できるという特徴があります。

特に近年は従来の治療法に加え、CAR-T療法や二重特異性抗体療法といった新しい治療法、免疫チェックポイント阻害剤(PD-1阻害剤)といった新しい薬の登場があり、その治療はガラッと変わり治療成績も大きく向上しています。

また、それと同時に新しい疑問も生じるようになっていますので、研究という形でそれらに取り組んでもらいたいとも考えています。基礎研究を行う環境も現在整備中ですが、若い先生にはまずは臨床研究に臨んでもらえればと思います。