診療方針

他科との連携を取りながら、適正医療で高度な治療を

われわれの行う治療は、機能改善をして、治療後も患者さんが不自由のない生活に戻っていけるようにすることが目的ですから、非常に高度な技術が要求されます。そのため、「現状維持は後退の始まり」を合言葉に日々の研鑽を怠らず、高齢化社会における問題点である防衛医療、萎縮医療、保身医療を回避し、常に適正医療を心掛けています。
そのためには、他診療科との密な連携も欠かせない要素となります。当院は、他病院の医師から羨望の眼差しを向けられるほど診療科間の垣根が低く、そこが大きな特徴です。当科でも、循環器内科をはじめ、各診療科との緊密な連携を行っています。さまざまな診療科と協働することは、広い視野で研修を行うべき若い医師にとって、その幅を広げるチャンスになるはずです。

多彩な研究で先進医療に取り組む。他科、他大学との連携も

研究も多岐にわたって行っています。非常にいい成績を得られている内視鏡を使った血管内治療は、研究の一環としてさらに深めていこうと取り組んでいますし、感染に強い人工血管の開発、人工心肺使用時の脳の代謝障害に関する研究など、さまざまなテーマで新しい医療に取り組んでいます。
研究においても他科との連携は盛んで、循環器内科とは大動脈弁のカテーテル留置についての研究を、リハビリ科とは高齢患者の早期社会復帰を目指すための共同研究などを行っています。また、学内だけでなく、東京大学や大阪大学など、他大学との共同研究にも取り組んでいます。