臨床

診療実績

手術症例件数

手術名 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
口腔悪性腫瘍関連手術 23 13 15 16 14 24
口腔悪性腫瘍化学放射線治療 19 3 7 3 5 8
軟組織良性腫瘍手術 26 49 53 61 40 112
顎骨腫瘍関連手術 45 87 74 90 81 104
軟組織嚢胞手術 28 22 24 16 25 25
顎骨骨折観血的整復術 6 3 5 4 4 4
骨隆起形成術 2 9 3 2 3 5
上顎洞疾患手術 11 5 4 0 3 1
顎変形症手術 1 2 2 0 0 0
埋伏歯抜歯術 667 623 651 683 684 626
入院抜歯件数 46 34 17 88 81 88
炎症・骨髄炎・顎骨壊死関連手術     35 20 46 59

当科の主な手術症例は、抜歯や嚢胞の摘出手術に加え、良性・悪性腫瘍手術、骨髄炎や上顎洞炎などの感染症に対する手術、骨折などの外傷、顎変形症に対するものが年間800~850件あり、うち100件程度を全身麻酔で行っています。
手術の内訳では、親知らずなどの埋伏歯の抜歯が多く、ついで埋伏歯や感染した歯牙に関連して発症する顎骨腫瘍または顎骨嚢胞の手術が多くなっています。高齢化社会の進行とともに、糖尿病、循環器疾患、担癌などの有病者の手術件数も年々増加してきています。そのため、全身麻酔の適応とならない場合でも、一部の方には入院下での治療を行っています。
また骨粗しょう症や悪性腫瘍に対する薬剤を服用または点滴・注射されている方に発症することがある顎骨壊死(ONJ)関連の難治性疾患や、重篤な感染症など、緊急手術を要する疾患も増加しています。
腫瘍関連手術のうち切除範囲の大きな悪性腫瘍等に対しては、舌などの失われた部位を手や足からの遊離組織移により再建する手術を当院形成外科と合同で行っています。術後は摂食嚥下訓練や言語訓練等のリハビリテーションを行い、失われた機能をできるだけ回復してスムーズな社会復帰ができることを目指した治療を行っています。
また下顎前突や上顎前突などの顎変形症に対しては、当院提携歯科医院等と連携のうえ、術前・術後歯列矯正治療と当科での手術を包括的に治療しています。