診療方針

1年目の医師をバックアップする「クルズス」

先述の通り皮膚疾患は数が多く、必ず押さえておかなければならない病気だけで400種類ほどもあります。そのため、入局直後に無力感を覚える若手医師も珍しくありません。そういった不安を解消するため当科では入局した1年目の医師に向けて、最初の3カ月間に50コマ、上級医が各皮膚疾患について指導する「フレッシュマン・クルズス」という取り組みを行っています。小グループに分かれての講義を行い、教科書的な内容ではなく、実際に患者さんが来た際にどう検査をして、どう治療を行っていくのかといった実践的な内容を手取り足取り指導していきます。

最後まで自分が診られる魅力。最初の5年を頑張って

皮膚科の魅力は、診断から治療まで1人の患者さんを1つの診療科で診られることだと思います。治療自体も内科的治療もあれば手術もあり、皮膚がんの化学療法も行うなど幅広く、患者さんとの信頼関係を保ったままさまざまな手段を駆使して治療を完遂できるのは皮膚科ならではの面白さではないでしょうか。
専門医資格を取るまでに他科よりも長い5年を要しますが、5年間頑張れば他科のサブスペシャリティレベルの知識を得ることができるメリットもあります。そうなれば、どこへ行っても恥ずかしくない、専門的な診療ができる皮膚科医となることができるのです。