診療科挨拶

ジェネラルに学んだ後に専門グループへ
大所帯の中で、それぞれの背景に合った働き方を

消化器センター内科【教授】松田 尚久

幅広い領域、幅広い疾患を手広くカバー

消化器領域全般の診療に携わる当科ですが、一口に言っても消化管から肝臓、胆道系と多岐にわたるフィールドの疾患と向き合う診療科で、科内は消化管、肝臓、胆膵の3グループに分けられています。症例の種類も豊富で、がんだけでなく良性疾患や機能性疾患も扱うので、かなり幅の広い診療科だと言えるでしょう。

私自身は消化管、特に大腸がんの内視鏡治療が専門です。しかし、前任の五十嵐教授は胆膵が専門でしたし、当医局は伝統的に肝臓を中心に進んできた背景もあります。どの領域でもしっかりと学ぶことができますし、区内唯一の大学病院として今後もレベルアップを図っていくつもりです。

大所帯のメリットを生かす環境。他科との連携も

院内および関連病院にそれぞれ40名程度、合わせて約80名が籍を置く大きな医局ですから、経験豊富な先輩医師からアドバイスをもらえるだけでなく、年の近い医師同士でも切磋琢磨できる環境が整っています。これだけ人数がいるにも関わらず、いがみ合うことがなく和気あいあいと働いていますので、いい雰囲気の中で仕事や勉強に励むことができます。

また、消化器外科や腫瘍内科、放射線科などを中心に他科との連携も緊密で、カンファレンスなどを通じて協力しながら診療を進めています。「患者さんにとって一番いい治療」をするために、他領域の力を借りること、また力を貸すことの大切さを実感できる現場です。