教育・研修

教育・研修について

膠原病は、幅広い年齢層に発症し、全身に様々な症状や臓器障害を呈する疾患群です。ゆえに、患者背景を踏まえ全身を診る総合性と、自己免疫という専門性の両者が不可欠であり、そこが膠原病科としての面白さでもあります。当科には、日本リウマチ学会専門医・指導医とともに、日本内科学会総合内科専門医・指導医も多く在籍します。指導医とともに、内科、膠原病科としての研修を積み、まずは専門医取得を目指します。

またリサーチマインドを持った医師であり続けることを当科の目標としています。日々の疑問に思った事から、研究するべき事項を拾い上げ臨床・基礎研究へと繋げていきます。我々は入局した先生には、大学院入学と学位取得を奨めており、研究に対する指導も厚く受けることができます。

リウマチ専門医取得まで

まずは日本内科学会内科専攻医プログラムにおける研修を3年間行います。当科は、3年間のうち2年間を当院にて研修、1年間を関連病院における研修を想定しています。当院での研修では膠原病科研修を中心に行いますが、適宜他の内科系診療科と連携し、希望する研修を受けることができます。関連病院では一般内科を中心として総合診療スキルを養うことが可能です。3年間の内科専攻医研修を修了し新・内科専門医を取得し、その後日本リウマチ学会リウマチ専門医取得を目指します。指導医の厚いバックアップ体制、豊富な症例数から、それぞれの専門医取得を目指し集中することが可能です。

【内科専攻医研修プログラムの例】
また日本リウマチ学会の他、日本臨床リウマチ学会、日本臨床免疫学会、日本炎症・再生医学会、日本骨粗鬆症学会などにも所属し積極的に学会発表、論文執筆も行っていきます。さらに、国際学会における学術活動にも積極的に参加し、若手医師も国際学会の発表機会を得ることができます。

大学院進学について

当科は入局する先生へ大学院への進学を勧めています。我々はリサーチマインドを持った医師であることを目標に、臨床・基礎研究ともに精力をあげています。特に基礎研究については独自の研究スペースを有しており、研究を遂行するための機器も広く確保しています。
基礎研究を行う中で、実際に手を動かして行う実験の一つ一つが実際の臨床現場で役立っているものも多くあります。それらの経験を経て、実際の膠原病の病態に対する考え方や、検査結果の解釈など、臨床における深みが生まれると考えます。これら基礎研究について、毎週ラボミーティングを開催しており、大学院生の研究指導を積極的に行っています。また臨床研究も多施設共同研究含めて多数行っています。学位取得について興味のある先生は、進学について適宜相談を受けておりますので是非ご相談ください。