先輩医師の声

女性医師の存在が、来院のきっかけになれば嬉しい

齊藤 芙美(講師:2006年入局)

2006年に入局しました齊藤 芙美と申します。医師になった当初は消化器外科医を志していたのですが、若手時代にいろいろな科をローテーションする中で乳腺内分泌外科に興味を持つようになりました。当科は女性患者さんが多いため、患者さんと信頼関係を築きやすく、若手医師でもやりがいを感じられたのも決め手になったと思います。以前に地方の病院に勤務していたとき、乳がんが進行した高齢の患者さんが来院なさいました。「なぜもっと早く来なかったのですか?」と尋ねたところ、その患者さんは「女性の医師がいると知っていたらもっと早く来たのですが…」と仰ったんです。つまり、男性医師に診てもらうことに抵抗を感じていらしゃったのですね。私のような女性医師がいることで、一人でも多くの患者さんが来院しやすい環境が実現できればうれしいです。

他科との連携治療が経験できることも強み

検診から術後のフォローまで、一人の患者さんを一人の医師が担当できるのが当科の魅力だと思います。手術だけでなく薬物治療を取り入れながら全身を診るので、内科的な側面も学ぶことができます。また、総合病院ならではの、他科と連携した診療が経験できることも強みです。形成外科と協力して乳房再建手術を行ったり、抗ガン剤治療による不妊のリスクがある場合はリプロダクションセンターとコンタクトをとって治療後に妊娠できる体制を整えたりすることもあります。当科のスタッフの人数は多くありませんが、そのぶん団結力がありますし、少人数だからこそのやりがいも感じていただけるのではないでしょうか。